サイアノタイププリント講座、実習最終日です。
この日は、まず
布を支持体として取り組みました。
布にサイアノタイププリントをおこなうと
“光の染色”として
私の恩師・山口通恵氏の作品のように
染色技法にカテゴライズされる場合もあります。
実は私は大学時代に染色技法の1種として学んでいます。
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綿布にサイアノ薬品を塗布して乾燥中の様子。
支持体を紙から布に変更しても処方は同じです。
この実習ではプリンターでの露光をおこないました。
プリンターのライトはブラックライト、青い光で照射。
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水現像直後の様子です。
濃度が薄いように見えますが
数時間後には
現状よりも濃く鮮やかな色調に変化します。
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後半は
各々の実験に取り組みました。
前回は水現像中に紙が溶けてしまう事がありましたが
今回も引き続き
和紙を中心に様々な紙の実験に取り組む方がおられました。
その他
支持体は白であり、無地であるという概念を超えた実験をされる方も・・・
4日間の実習を通して多くの体験をしていただきましたが
サイアノタイプの魅力を紹介したにすぎません。
講座を終えた後の制作が重要です。
この講座では年度末に
作品として仕上がった制作物を持ち寄るカリキュラムです。
皆さんの今後の展開に期待して講座を終えました。
記:徳永好恵
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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