徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真塾春講座 2日目 カメラを作る、そして青の世界を楽しむ

2009年04月19日 | 表現研究講座

今日も快晴。



午前中は前回に体験した“光と影を操る”ことの意味を考えるレクチャーをおこないました。
モホリ・ナジやマン・レイが取り組んだフォトグラムも含めて、写真は光と影の織り成す図像である事を再認識。



午後は虫眼鏡をカメラレンズに用いたTIPA特製手作りカメラを組み立てることから始めました。
感材は前回と同じく、熱で現像できる紙。



撮影時間は10分~15分。この微妙に長い時間をどう過ごすか、人それぞれでした。
皆さん、気持ちの良い気候をゆっくりと楽しまれたように思います。



<受講生の作品より>
公園の外灯をドラマティックに捉えました。
周囲には木々が風に揺らぐ形跡が写っています。
日常から逸脱した無音の世界のように見えます。

 


■ 写真塾春講座 1日目 光と影を操る

2009年04月05日 | 表現研究講座

TIPA写真塾・春講座がスタートしました。初日ですが、さっそく実習に取り組みました。熱で現像する感光紙を用い、屋外で露光してアイロンで熱現像。得られる画像はポジ像です。この感光紙の特性を利用し、即興で光と影を操る体験をすることが目的です。露光作業は近くの公園で。この公園はTIPAの校庭として利用しています。満開の桜の木の下で気持ちよく実習ができました。



アイロンで熱をかけて現像しています。
感光紙に光があたった部分は白色、あたらなかった部分は青色に発色します。



<受講生の作品より>
桜の花をモチーフとし、背景には紙の凹凸でできる影を採りこんだ画像です。
今日の気候を記録した季節感漂う作品に仕上がりました。