徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 表現研究講座 4日目 モナリザ色群 サイアノタイププリント

2011年05月29日 | 古典印画技法講座


サイアノタイププリント実習2日目。

サイアノタイプの魅力は “美しい青”。



しかし
今回はあえて
色素の入れ替えに取り組みました。



色の鮮やかさにおいては
青に勝ることはできませんが
柔らかな中間色を作り出すことができます。
(私はこれらの色をモナリザ色群と密かに呼んでいます。)



この日は
色素の入れ替えの他
前回の体験実習を
更に深めた制作をおこなう予定でしたが
当日は台風到来の悪天候。

今回はここまでにして
日をあらため
晴天の日に
制作の続きをおこなうことにしました。





記:徳永好恵

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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ シルクスクリーン講座 4日目 版の組み合わせを学ぶ

2011年05月28日 | シルクスクリーンプリント講座

一通りの作業工程を確認した後は
いよいよ
写真原稿を用いる
シルクスクリーンプリント技法のみどころ作りです。



これまでの作品の流れで制作しながらも
更に進化を遂げるために
原稿作りの段階で
アミカケや二階調に変換する具合を慎重に検討します。

製版後は色の選定作業が待っています。
色相・濃度によっては
同じ版を使用しても、印象が異なる仕上がりとなります。





コチラは
ドローイングとシルク技法を組み合わせる実験です。
ドローイングによる様々な図柄の上に
写真画像を刷る予定との事。

今後の展開が楽しみです。





コチラはオプション作品。
日常に使用するグッズとして仕上がる予定です。
その用途はヒミツにしておきます。





この日から登場したシルク道具です。
通常はタオル干しとして利用するモノですが
乾燥ラックの代わりとして使うことにしました。
場所をとらないので使い勝手が良いです。
デザインもナカナカ良いです。



記:徳永好恵

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■ 写真講座 4日目 ピンホール写真制作、実験の結果報告

2011年05月22日 | 銀塩写真講座


ピンホールカメラを使う授業の2日目。
仕上がったネガ画像の反転作業に取り組みました。



この実習では
引伸機の操作に慣れる事も重要。
そして
テストプリントをとりながら
画像の濃度についても学びます。



前回
比嘉良治さんの制作方法に挑戦した
撮影実験の結果報告です。



だまし絵的図柄となりました。
多重露光で生まれた鋭角の空間が美しい。

 

宙に浮かぶ都市の図。
雲の陰影も捉える事ができました。



コチラは受講生の実験作です。
路地に空の通路ができました。
水辺に写る鏡景のようにも見えます。



その他



カメラの前にミニチュアマンモスを配置して撮影。
その撮影結果は





「街中にマンモス現る!」の図となりました。




記:徳永好恵
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■ 表現研究講座 3日目 青の魅力に触れる サイアノタイププリント

2011年05月15日 | 古典印画技法講座


サイアノタイププリントという古典技法に取り組みました。
感光性が低いため、暗室不用の印画法です。



薬品を調合して感光液を作り、支持体に塗布します。



ブローニーフィルムを用いた露光の様子。



黄緑色の薬液面が太陽光によって
ドラマティックに変化する様子を見る事ができます。



TIPAの屋外実習は近くの公園でおこないます。



元気なこどもで溢れる公園のため
私たちの実習に興味を持つこども達と
作業を共にする事になります。



こどもの興味津々な視線のなかでの実習となり
いつも質問攻めにあいます。



露光後は水で現像。
その後は洗濯物を干すように制作物を乾燥させます。





この技法は
画用紙、和紙、布など、様々な支持体を用いる事ができます。
展開次第では多様な表現が可能です。
今回は体験的な実習でしたが
次回は各自の興味に沿った表現を試みていただきます。





記:徳永好恵

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■ シルクスクリーン講座 3日目 刷り作業についての研究

2011年05月14日 | シルクスクリーンプリント講座


先日
受講生が作成した製版原稿データーに
幾つかの問題点がありました。
それは
図版の濃度について。

濃度はインクの色で調節する方法

原稿作成の時点で調節する方法があります。
そこに加えて
濃度とは関係ありませんが
アミがけをする時のドットの大きさも検討しなければなりません。

初めて体験する人には
深く解説せずに
決まった数値で機械的に原稿作りをしてもらいます。
しかし
なりゆきに任せるのではなく
完成予想図に沿った準備をするのは
一筋縄ではいきません。



原稿作りは
奥が深く、仕上がりの印象に影響する大切な作業です。

作業をお手伝いする私は
どう説明すべきか悩んでしまいました。
日々、研究ですね・・・。



さて、講座3日目は刷り作業についての研究です。



刷り版が完成しても
どの色で、どのような順番で刷るのか
その選択次第では幾通りの表現も可能です。



良いお手本となるのは、アンディ・ウォーホル。



彼の作品集を参考にしながら
様々な刷り方を実験しました。



表現内容に適する刷り方を目指して
これからも刷り実験が続きます。
日々、研究です。





記:徳永好恵


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■ 写真講座 3日目 ピンホールカメラ作成と撮影実習・・・&実験

2011年05月08日 | 銀塩写真講座


ピンホールカメラを作り、撮影をおこない
写真の原理を学びました。

受講生の撮影風景です。



下からのアングルで花を撮影。
花が風にそよぐ様子を捉えた写真ができたはずです。



受講生が実習を進める中
講座進行役の私は
この機会に実験しておきたい事がありました。

それは





いつも講義で紹介するピンホール写真集群です。
上にある本は
知人のヨシこと比嘉良治さんの写真集「虹の暗箱」。



この写真集に掲載されている作品に沿った実験をおこないました。

その実験とは
ピンホールカメラでの多重露光。
しかも
同じ場所、同じ構図で
カメラを上下もしくは左右に回転させ
2回の露光によって生み出す画像制作です。

制作方法は簡単ですが
果たしてヨシのように魅力ある画面が作り出せるのか
一度、実験してみたかったのです。



実験1作目



撮影場所は徳永写真美術研究所の前。



電線と空がうまく画面に配置でき
「ナカナカではないか?!」と思う結果が出ました。
まさに“ビギナーズラック”。

2作目、3作目は空がたくさん入りすぎ
いまひとつの出来でした。

最後の実験とした4作目がコチラ



ネガ状態のため分かり辛いですが
空に浮かぶマンションです。
シュールな画面に満足しました。

この制作方法は
偶然に任せる作業ように思えますが
撮影前にイメージを膨らませ
入念にシュミレートすると完成図が見えてきます。

通常の写真撮影とは異なる集中力が必要なこの手法
頭のトレーニングとして良いかも知れません。



記:徳永好恵

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■ 5月のシルク同好会 それぞれの目的で初参集

2011年05月07日 | 活動レポート


今年度初のシルク同好会をおこないました。

同好会は授業ではありません。
また
自主制作でもありません。
集まってシルクに関する事をする会です。

それぞれの目的で集まりながらも
互いに関係を持ち合い
視野を拡げてゆける会となることを
理想としています。



当日は

講座での作業の続きをする方

日常のグッズ作りを楽しむ方

数年ぶりにシルクスクリーンプリントを再開するにあたり
各工程の作業確認をする方

など、様々。



参加された方々の中には
講座の受講期間が異なり
初顔合わせとなる間柄もありました。



TIPAでは
コーヒーブレイクでの雑談を大切にしています。
私自身
皆さんの会話の中から
多くの気付きや発見があります。

自分と向き合う制作時間も重要ですが
人との関わりの中から
得るものの大きさを感じるこの頃です。



次回のシルク同好会は
6月4日(土)
12:00-18:00
当研究所のシルク講座修了生・受講生の皆さま
ご都合がよろしければ、ご参加下さい。



記:徳永好恵



現在、徳永写真美術研究所では下記の3講座を開講しております。
 ●基礎から作品制作まで               【写真講座】
 ●写真表現のひきだしを増やす【表現研究講座】
 ●版表現としての写真【シルクスクリーンプリント】

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■ 表現研究講座 2日目 虫眼鏡レンズを通した写真

2011年05月01日 | 表現研究講座


前回の講座で作成したカメラオブスクラは
スクリーンに写る像を観察するだけの装置ではありません。



本日はこの装置をカメラとして使用。



このカメラでは熱で現像する感光紙を用います。



徳永写真美術研究所の看板を撮影中



運の悪い事に
ポツポツと雨が降り出し



気休め程度ですが
カメラに傘を差しました。



コチラが
何とか撮影できた画像です。
薄っすらとですが
看板の文字も読み取れます。

その後
雨が本降りとなり、撮影はソコソコで終了。



授業後半は
互いを知るために自己紹介をおこないました。





今回の受講生の方々は
既に作品発表歴があるので
各自のウェブサイトを見ながら
これまでの制作活動を語っていただきました。

講座の進行役の私も
講座の一員として刺激を受けました。
互いに関りあうことで
何らかの新しい発見がありそうな予感がします。





記:徳永好恵

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