徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

サイアノタイププリント講座 / 4日目 応用実習:色の変換&自主制作

2017年11月19日 | 古典印画技法講座



サイアノタイププリント講座
最終日の報告です。



まずは
いつものように感光紙作りから。



感光紙は白い紙や布だけでなく
色付きの支持体を用いても構いません。



こちらの受講生は露光済の紙に
更に描くという行為をされました。
感光液を絵の具として用い
青の上に青で描いた絵となります。



このサイアノ技法に対する関心ポイントを
それぞれに深める最後の実習となりました。





後半は研究所に戻り
青色を変換する実験に取り組みました。



記録写真にはありませんが
ベージュ、緑、紫、赤茶・・・と
アースカラーに変換させました。



実習終了後はコーヒーブレイク。



自宅でサイアノ作業を継続するためのアドバイス
そして
全4回の講座の振り返り
加えて
皆さんの日常活動についてなど
話題は多岐にわたり楽しく雑談。



上の写真は
ある受講生の方の講座ファイル。
細かく実験結果が記録されています。


記:徳永好恵



徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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作品制作研究講座 / 9日目 制作確認1:表現内容の精査

2017年11月18日 | 研究講座


通年開講の作品制作研究講座も
のこり1回となりました。

この講座は
意欲を持って
表現活動を始めよう、深めようとする
皆さんが対象です。
したがって
表現とは何かを確認するために受講する方
数年間、取り組んできた制作をまとめる段階の方
新たなプロジェクトを立ち上げる準備段階の方
個展を幾度か開催後、更にステップアップしようとする方
など、様々。
そのため
講座の成果は作品展示の形をとらず
全員分の制作研究を綴った
レジュメファイルを作成して講座終了とします。

そこで
レジュメの説明を最初におこないました。



その後は
制作が進んだ方の制作確認に取り組みました。



上の写真は近年の取り組みを仕上げるにあたり
写真のセレクト作業の様子です。
受講生全員で客観的視点に立ち
アレコレと議論しながら写真を精査しました。



こちらは新作のサンプルを提示いただきました。
実制作に着手するまでに
試作を繰り返し、作品の構想を練ります。
来年2月に完成させる予定との事。



上の写真はある受講生の
日々の制作&講座での気づきを綴った制作ノートです。

このノートは
どの How to 本よりも実践的な1冊となることでしょう。
未来の制作においても役立つはず。

きっと。


記:徳永好恵



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サイアノタイププリント講座 / 3日目 応用実習:布プリント&自主制作

2017年11月05日 | 古典印画技法講座



夏限定と思われがちなサイアノタイププリント、
今年は秋に開講しました。

ゆえに
実習の記録写真には落ち葉が・・・



今回はサイアノ講座3日目のレポートです。



まずは復習として
初日におこなった感光液作りからスタート。
2種の薬品を調合します。

そして
この日のお題、布へのプリント実習に取り組みます。



布を扱う場合も
紙と同様に感光液を刷毛で塗りますが
染料のように薬液を沁み込ますこともできます。





この日は雲一つない晴天。



肌寒い気温でしたがソコソコ強い日差があり
秋のサイアノ日和と言える一日でした。



下のガーゼ布の制作物は
予め藍染された布にサイアノ感光液を塗布しています。
藍染めの青にサイアノの青が合わさった状態です。



野外での実習と同時進行で
デジタルネガフィルムを原稿としたプリントも進めました。



こちらは露光機を使用するため
確実に定時で仕上がります。



青いコスモス画像の布が
水中でたゆたう様が印象に残りました。


記:徳永好恵



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作品制作研究講座 / 8日目 講義:作家としての生き方

2017年11月04日 | 研究講座





この日は終日講義をおこないました。

お題は「作家としての生き方」

内容は有名作家についてではなく

私が子供の頃に通っていた絵画教室の先生の人生
高校時代の美術の先生や美術部に関係する人々について
染織を専攻していた大学時代や現代美術の学校で学んでいた時の事
写真の学校に通っていた時に考えた事
作品を発表するようになって出会った作家さんの活動について
学校の授業で出会った様々な学生の皆さんの事例
etc.

私のこれまでの人生で実際に接した方々の事例と自身の事をお話ししました。

作品制作研究講座を受講する皆さんにとって
作品制作・発表をどのように進めるのかなど
これからの活動の参考になれば・・・


記:徳永好恵



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