徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

最近の活動:古典印画技法制作環境の進化

2023年08月28日 | 活動レポート

前回のブログ記事末尾
「未だ地味に進化を続けています。」

続きを記します。

近年のTIPA活動において
古典印画技法の種類を増やしました。



当初は
手軽にできる
サイアノタイププリントのみでしたが
サイアノの親戚的技法
ヴァンダイク・ブラウンプリント
を加え、その後は
ソルティッドペーパープリント
アルビューメンプリント
プラチナプリントと増やしました。

特筆すべき点は、TIPAでは
古典写真技法でなく古典印画技法とし
写真に限らず、光による印画と認識し
幅広く表現活動に携わる皆さんにも
活用いただいています。


今春の地味な進化としては・・・
露光機の刷新です。

蛍光灯からLEDに変えました!



波長が適するLEDの照明器具を
手あたり次第に購入し
照射角度と
基本となる露光時間
そして携帯性を考慮して
ベストな環境を整えました。



その結果
露光時間が半分に短縮!

プライベートレッスンにて定期的に
アルビューメンプリント(鶏卵紙)

取り組む方は作業効率が倍増!

この進化を遂げるのに
3ケ月間を要しましたが
大きな一歩だと感じています。



10月から
プラチナプリント講座が始まるため
昨年に作成したサンプル写真の
マッティングと額入れしました。



写る人物はTIPA代表者です。



現在
2階の講義室壁面に展示中。



10/1スタート
3回完結のプラチナプリント講座
参加受付中です。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
表現の研究活動をおこなっています。 

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TIPA活動15年:研究所開設時を振り返る。since2008

2023年08月16日 | 活動レポート

徳永写真美術研究所(以下、TIPA)です。
久しぶりの更新となりました。

近年
TIPA活動については
SNSにて活動報告するようになり

フェイスブック

インスタグラム

本ブログの位置づけを見失いました。

休眠期間をはさみ
今後は随時の講座報告ではなく
TIPA活動全般にわたる内容を
綴っていこうと思います。

不定期な更新となりますが
時どき覗いていただけると嬉しいです。

更新のご案内は
フェイスブック X(旧ツイッター)にて
お知らせします。

*

・・・という事で
再スタート初回は
TIPA開設時を振り返る内容としました。



TIPAは大阪の鶴橋に位置します。

徳永隆之・好恵の
作品制作場所兼共有アトリエとして
機能する場所を設けようと考え
2007年7月に物件を内覧し
翌月、お盆明けに賃貸契約しました。

実質的には
改装期間を経て2008年秋に活動開始。


上の写真は2007年7月24日に
物件を内覧した時の様子です。
二戸一(ニコイチ)物件の左側。

この物件の現在の様子はコチラ

この数年の間に
鶴橋は外国人旅行者で賑わう街に変貌し
お隣は3年前から民泊となりました。

TIPAは16年を経るなかで
現在では周囲に馴染んで存在しています。

ドアを開けると
急こう配の階段があり
現在はこのような状態です。
玄関から見上げた図


チャームポイントは
階段の色が2色であるところ。

2階から玄関を見下ろした図


現在
2階は講義室としていますが内覧時には
引き戸がある和室感が残る状態でした。


(写る男性は不動産管理会社の人)


物件契約後
セルフリノベーションでの最初の難関は
何重にも貼り重ねられた壁紙剥がし。
壁紙を剥がし終えるのに数か月...。
(涙)


その後
一斗缶のペンキを準備して
天井から床までのペンキ塗り。
順調に作業が進み
日々達成感があった事を記憶しています。


現在の2階・講義室の様子です。
天井と壁は白、床はグレーに塗装。


1階部分は写真暗室として改装。

自分たちで床にPタイルを貼り
壁は18%グレーを意識して塗装しました。


その後
暗室とするための
外光を遮断する壁作りは
大工の友人に依頼しました。


プロの作業がまぶしかったです。


わずか3日で
新たな壁作りと既存壁の撤去が完了。


現在の暗室です。


写真に写っていませんが

フィルムドライヤー
ペーパードライヤー
バライタウォッシャー
ドライマウントプレス機
大型のマットカッター
シルクスクリーンの製版機
銅版画のプレス機
古典印画技法用の露光機

揃えています。
今どき、このようなラインナップを
個人で揃えているところは
他にないであろうと自画自賛。

未だ地味に進化を続けています。


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諸々が繋がるアートプロジェクト:上町台地と俊徳丸と・・・

2022年10月14日 | 活動レポート

昨日
大阪・上町台地をめぐる現代美術展
<オルタナティブ・ロマン>

会場を巡りました。



上町台地には
あべのハルカスが美しく存在します。
対面には重厚な建築の美術館。

上町台地が今も繁栄を続ける
歴史的文化ゾーンである事が伺えます。



このイベントは名前の通り
「上町台地をめぐる」部分がポイント。

私が通った高校が上町台地にあったので
台地エリアは詳しいはずですが
展示会場は
知っているけれど知らない場所ばかり。

例えば
大阪市立美術館の玄関的存在である
黒田藩の門
子供の頃から何度も通っている門ですが、
門そのものに意識を向けた事がない・・・



実は、この門の中に
私の制作物が1点展示されています。



薄暗く厳かな空間では、
フォトめくり俊徳道」という
フィールドワークを伴う
ワークショップでの制作物が
展示されています。

ワークショップは
9月に四天王寺の本坊で開催されました。



下の写真の3点は
左:ワークショップ主宰者の兼子裕代さん
中央:私
右:TIPAメンバーのYoshikoさん
による制作物です。



このワークショップでは
兼子裕代さんのナビゲートのもと
後藤明生さんが
俊徳丸伝説』を題材に執筆した
しんとく問答』に記される場所を
今回、私たちが撮影して
その写真を再構成しました。



俊徳丸伝説の時代
後藤明生が歩いた時代
私たちが今回歩いた時代

3つの時間軸が交錯する画面となり
仕上がっています。

もう少し私的な解説を加えると・・・



俊徳丸の故郷とされる場所
俊徳丸鏡塚
私の家から徒歩5分の場所にあります。

これまで、自宅の近所に
このような名所がある事を知らず
近鉄・俊徳道駅が
俊徳丸に由来する事も知らず
地元に絡むこれらの事に驚くばかり・・・

加えて、アメリカ在住の旧友と
ワークショップを主宰された兼子さんとは
日常生活において懇意の仲との事。

私にとって
諸々が繋がるアートプロジェクトでした。

会期は10月23日まで。
詳細情報はコチラ

https://uemachiartworks.dcmnt.net/

その他
このプロジェクトでの見どころを・・・

メイン会場となる阪口楼は元料亭であり
建物が素晴らしかったです。
展示作品と共に
建物探訪の楽しみがありました。





最後に・・・
下の写真は大阪市立美術館の
奥にある会場入口です。
会場は
旧住友吉左衛門茶臼山本邸土蔵

人の出入りのない建物のため道がなく
展示会場への通路と分かるように
落ち葉で線引きされているのです!



お立ち寄りの際は
ぜひ
アースワークとして鑑賞ください。

会期中に
強風が吹かない事をお祈りします。

以上。

記:徳永好恵

追記
TIPAは上町台地の中心部から
東に降りたところに位置します。
(台地に乗っていない、ザンネン)

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大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
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特別講義:有野永霧氏をお迎えして

2020年08月18日 | 活動レポート




徳永写真美術研究所では
年に一度
TIPAメンバーが集う場として
ゲストを迎えて
特別講義を開催しています。



今回のゲストは有野永霧氏。



講義当日
氏の事務所(アトリエ)に
お迎えにあがりました。



事務所入り口はTIPAと同じ感じで・・・
いえ、TIPAが似てるのですが。



入り口反対側は
阪急電車が走っています。
(TIPAは近鉄電車)



車で鶴橋に移動して
徳永写真美術研究所に到着。



徳永隆之より氏の紹介を挟み
講義を開始しました。

ゲストの有野永霧氏は
徳永隆之の大学時代の恩師であります。
以降、有野先生と記載。



この講義のために
「有野永霧の写真人生」
というタイトルで
プレゼンデータを作成くださいました。



配布資料としてプロフィールと
個展作品制作行程年表を準備。



年表には
写真家を志した32歳からの
記録が記されています。

<「守」の段階>
<「破」の段階>

制作姿勢をも含む点は
作り手側であるTIPAメンバーの
心に響いた事と思います。



画像投影により
作品の紹介をおこないながら
多くの写真集出版に伴う話も挟み
長い作家人生について
語っていただきました。



徳永写真美術研究所は
写真が中心ながらも、
絵画、染織、立体作品制作と
多岐にわたる分野で
制作される皆さんを含みます。
それぞれの立場で
有野先生による
写真家人生の講義から
学ぶことが多くあったと思います。





講義後は場を移して
質疑応答タイムが続きました。

とても有意義な一日となり
有野先生に感謝の気持ちでいっぱいだった
私・徳永好恵です。



それから・・・
年に一度の特別講義の2次会は
個々の活動報告の場でもあります。
この日は3年越しのサイアノ制作の
報告がありました。
制作経過を拝見できる事、
毎回、楽しみでなりません。

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特別講義:今岡昌子さんをお迎えして

2019年08月17日 | 活動レポート

徳永写真美術研究所においての
年度最後の活動は
ゲストをお迎えして
特別講義を開催します。

9回目となる今年度は





今岡昌子さんをお迎えしました。



まずは私・徳永好恵よりゲストの紹介・・・



その後
今岡さんより
これまでの作家活動に関係する
資料や展覧会の案内状を
配布いただきました。



配布物に目を通してから講義スタート。

講義前半は

生物の進化
美学の出発点
写真表現の特性
思考方法
など
今岡さんの制作に繋がるお話。



後半は
取材中のエピソードを含めた作品の紹介
そして
自作の分析について。

細胞レベルのバランス
社会レベルのバランス
環境レベルのバランス
それぞれのレベルでのバランスを保つことが
いかに重要か、そして難しいのか
etc.
私にとっては特に
自作に対する分析が印象に残りました。



徳永写真美術研究所・研究員日記
にて
2019年4月に開催された写真展に対する
取材記事を掲載しています。
ぜひ上のリンクページをご覧ください。


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海外研修報告:ドンホー版画のリサーチ

2019年03月16日 | 活動レポート


海外研修と称して旅に出ました。

行先はベトナム。
目的はドンホー版画のリサーチ。

リサーチを思い立ったのは
コチラの記事を読んだことがきっかけです。

暮らしの中に存在してきた版画とは?
現在、技術継承が危機的な状況に置かれているらしい。

その実態を見たいと思いました。



目的地へはハノイ経由で。
ハノイと言えば・・・
米朝首脳会談がおこなわれたベトナムの首都。

治安は良いと感じましたが
交通事故にあわないかとヒヤヒヤしました。



上の写真はハノイの中心部に位置するホー・チ・ミン廟



ハノイの旧市街地です。
パリを描いた荻須高徳佐伯祐三の絵画世界に迷い込んだようでした。

旧市街地から出たところの交差点
↓ 

 

動画後半にヒヤリとするシーンが写っていますが
交通量の多さ、特にバイクの多さに驚きました。



バイクの2人乗りはあたりまえ。
家族であれば4人乗車まで認められているとの事。

そのようなベトナムの首都から車で1時間程のところに
目的地のドンホー村があります。



集落の周辺はバナナ畑が続いていました。
都市部を離れるとレンガ造りの建物が多くなり
牛が道端を散歩していたりと、のどかな風景になります。



目的地に到着。



威厳ある門構えの版画工房入り口。



工房内部です。



「お寺を工房にしているのですか?」と尋ねると
写真右端の造りは日本で言うと床の間のようなものであるとの事でした。



画像左から
軸装用の棒を選別する女性
版木を彫る男性
軸装する女性
紙に刷る男性(若者)



壁面には版木が積まれ
その上に刷り上がった版画が干されていました。



見学者に見せるために一部は陳列。
色ごとに彫り分けられた版木セットです。






職人さんの迷いのない手の動きが美しいと感じました。



この作業台の年季の入り方を見ると背筋が伸びます。

 

完成形はコチラ




『ねずみの嫁入り』
ネズミの婚礼に際して
ネコに献上品を贈っている様子を表した図柄だそうです。



工房の片隅では
上の図柄の一部をスタンプした封筒を乾燥中。



500年にわたりドンホー版画を手掛ける家の
20代目、グエン・ダン・チェーさんが表彰された時の
版画と記念写真が飾られていました。



そのチェーさんのお孫さんが刷り作業をしていた彼との事。



この技術継承は彼にかかっているとか・・・。



別館では額装に取り組む女性もおられました。





今回の工房見学の資料として下の版木を購入しました。



版木を購入したのでプレゼントとして
刷り上がりもいただきました。



ホテルに戻り、版木を眺めてると・・・
鏡像ではない事に気が付きました!

私は自分で刷ろうと思って版木を購入しましたが
これは版木の状態で飾るモノとして作られていたんですね。(涙)

記:徳永好恵


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特別講義:林直さんをお迎えして

2018年04月17日 | 活動レポート


徳永写真美術研究所に集う皆さんを対象とした
年度末恒例の特別講義のレポートを記します。

今回は写真家・林直(はやし ただし)さんをお迎えしました。



講義前に研究所玄関にて記念撮影。
手にしているのは林さんの写真集です。





講義は作品制作についてを軸としながらも
大学卒業後から家業の写真館を継いだこと
写真集出版についての話も含む内容でした。



作品については
活動初期の生まれ育った土地を撮影した作品から



現在進行中の撮影についての作品まで紹介いただきました。



その後
プロジェクターでの投影画像では
伝わりにくい部分を補うために



8×10の大型カメラで撮影したネガフィルムや



オリジナルプリントを拝見しました。



林さんが大切にされている
物質としての写真の魅力を認識するには
やはり現物を拝見する事がイチバンだと思いました。



本講義用に準備いただいた配布書類です。
写真をとりまく環境の変化に流されることなく
自分の制作姿勢を確認し制作を継続する事・・・etc.
作家が実体験に基づいて記したテキストには説得力があります。



講義後は
この一年を締めくくる宴へと場所を移し



その後も林さんを囲んでのお話は続きました。


林直オフィシャルサイト http://www.tadashi-hayashi.com/


記:徳永好恵



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特別講義:藤山亜弓さんをお迎えして

2017年03月12日 | 活動レポート



徳永写真美術研究所では
年に一度、特別講義を開催しています。



今年の講師は藤山亜弓さん。



大学で文化人類学を専攻していた経緯から
写真とともにフィールドワーク報告としてのレクチャーをおこなっていただきました。



今回の特別講義を引き受けるにあたり
過去の活動を改めて振り返り
一から講義資料を準備されたとの事。

その内容は
学生時に訪れたインドでの体験談から
繰り返し訪れている
チベット系民族が住む地域の取材について。



現地の人と暮らしを共にする中で撮影された写真は
旅行者の視線ではなく、その場に馴染む事で見える視線でした。



また
文化人類学という学問としての調査報告を伺うなかで
生きる事の意味を現地で問いかける
藤山さんの真摯な活動を垣間見ました。












講義の途中休憩では
藤山さんお手製のチャイが振舞われました。



煮だした材料の説明を受けながら



現地の味覚を体感しました。



講義後は場所を移して質問タイム

TIPAに集う皆さんとの交流タイム

夜遅くまで続きました。




記:徳永好恵


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講座総括:制作を振り返る

2017年03月11日 | 活動レポート


徳永写真美術研究所は屋号の通り
写真や美術など視覚芸術に関わる活動をおこなう
または
これから取り組もうとする皆さんが集う場です。
普段は
少人数での講座や自主制作の場であるため
一堂に会する事はありません。

この日は
皆さんにお集まりいただき
それぞれの制作報告をおこないました。

本記事では、その一端を紹介します。





シルクスクリーンプリント4色刷りでの制作。
左右、微妙に異なる刷りを見比べながら鑑賞する作品です。



銀塩写真講座の受講生の取り組み。
額装作品は大型カメラで撮影した写真です。



こちらは課題で取り組んだ制作法を発展させた自主制作作品です。





作品制作研究講座、ポートフォリオ研究講座の受講生には
ポートフォリオ(作品集)の披露と
自作のプレゼンをおこなっていただきました。



画像編集ソフトの使用経験がない方も
このような形で完成させる事ができました。





サイアノタイププリント講座の受講生の方には
自主的に制作をおこなった物を見せていただきました。



サイアノ講座を指導した者として最も驚いたのは
革への印画にチャレンジした方の制作物。
新たなサイアノの魅力が見受けられました。



講座総括とした
この日をもって2016年度の講座を締めくくりました。

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所*2015年度最終日レポート

2016年03月13日 | 活動レポート


2015年度の最終日の報告を致します。

この日は二部構成。



第一部は
各講座の皆さんが一同に集う日として
各々徳永写真美術研究所で試行錯誤した成果を披露いただきました。



講座によっては
生涯を通して仕上げる制作もあるため
完成形ではないケースもありましたが
皆さんが何を考え、何を目標にしているのか
互いに知る機会となりました。



作品制作研究講座を受講する皆さんには
ステイトメントと代表作品を掲載した
リーフレットを含めたプレゼンをおこなっていただきました。






第二部はゲストをお迎えしての特別講義を開催しました。



今年度のゲストは
ブルームギャラリー主宰・ディレクター
という肩書を持つ窪山洋子さん。



お話は大学生の時に
沖縄でのアートプロジェクトに触れた体験談から始まりました。



大学卒業後は会社員として働くなかで
写真を含む芸術と関わりを持つようになったきっかけや
ギャラリー運営に至るいきさつをお話しいただきました。

写真に関わるきっかけは上のカメラとの事。
おじいさまから譲り受けたカメラです。
(写真図版は写真家・林直氏の作品



その後
ギャラリー運営、ギャラリーから派生する活動
そして、将来進めようとするプロジェクトについてと続きました。



最後に
古いファミリーアルバム取り出し・・・

これまでに評価されることがなかった家庭に眠る写真や
ファウンドフォトといった地域資源・文化資源としての写真や
オーラル・ヒストリーに注目している事をお伝えいただき
講義終了となりました。





今回の講義をお聞きし
窪山さんは“仕事を創造する力”に溢れた方であると感じました。

今後
Bloomという場を通して
どのような活動をおこなわれるのか楽しみでなりません。


bloomgallery


記:徳永好恵


余談ですが・・・
私が初めて窪山さんを存じたのはコチラで
https://www.youtube.com/watch?v=HQf9pQ7pZFY
3:20-4:20に登場されています。


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