徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

ブックマット制作:制作方法と必要性を学ぶ

2017年02月26日 | 研究講座


この日は実習最終日
今年度、徳永写真美術研究所で制作した作品のブックマットを作ります。



はじめにブックマットとは何かを解説。

保存性を第一に考える場合
ミュージアムボード(コットンファイバー100%の無酸性マットボード)での
ブックマットは最適な仕上げ方です。



まずは作品画面の採寸から。
余白を見せるか見せないかを決め
窓枠サイズを割り出します。

それから・・・



計算間違いが無いよう確認しながら設計図を作ります。



上の図は
2枚の画像を同一面にレイアウトするための設計図です。



設計図通りにカット線をボードに引き
45度の角度で切り込むマットカッターで
窓開けする作業に取り組みます。



2ブースに分かれ
何度となく練習してから本番へ・・・
その結果は



切り込み過ぎることなくパーフェクトです。



無事にカットを終えた後は
作品サイズに合わせたコーナーを中性紙で作り



ボードに作品を固定してブックマットを完成させました。



額を持参した方は額入れ迄の作業をおこないました。

次回の講座日に仕上げた作品を披露します。


記:徳永好恵

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

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ポートフォリオ研究講座 / 3日目 完成に向けて編集作業に取り組む

2017年02月19日 | 研究講座


いよいよ
ポートフォリオ完成を目指し、編集作業に取り組みます。

時間的に講座期間中の完成が難しい方には
一通りの掲載項目の雛形を作っておく事を目標として
作業を進めました。



プロフィールやステイトメントをまとめ、作品画像を準備し編集作業に着手。



そして
仕上がったページのデーターをプリントアウト。
モニターの画像と異なる出力状態の方には
モニター調整をおこなうことにも取り組んでいただきました。



画像の色調補正を正しくおこなうには
パソコン環境を整えておくことが前提です。
本来は
厳密なモニターキャリブレーションをすべきところですが
とりあえずは
モニター画像と出力画像の状態が
近づくように対処しました。



コントラストの調整・・・



カラーバランスや濃度の調整・・・と各調整をおこないました。





表現者としての活動を紹介するために
また
自身の制作を客観的に認識するためにも
有効なポートフォリオブックを目指して
編集作業を継続していただきます。

次回の講座総括日までに
出来得るところまでを仕上げるという宿題を課して
この日の講座を終えました。


記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所*2017年度講座のご案内

2017年02月13日 | お知らせ



2017年度講座のご案内です。



①銀塩写真講座
②プリント技法体験講座
③研究講座


3本立てのカリキュラムとなっています。

下に各講座の概要を記します。





銀塩写真講座
http://www.tokunaga-photo.com/class-2#1


定員を5名とし
5台の引伸機を常設した暗室にて実習を進めます。


当研究所は
フィルムドライヤー、プリントドライヤー、アーカイバルプリントウォッシャー、
ドライマウントプレス機、大型マットカッター等、
ファインプリントを仕上げるための一通りの機材を完備しています。

体験に留まらず
本格的に銀塩写真(ゼラチンシルバープリント)制作に
取り組みたい方にもおすすめです。





プリント技法体験講座
http://www.tokunaga-photo.com/class-2#2

1)シルクスクリーンプリント講座
2)サイアノタイププリント講座
3)ヴァンダイク・ブラウンプリント講座

3種類のプリント技法を準備しました。
いずれの講座も
薬品の調合や印画紙作り、製版作業など、
画像作り以前の諸作業も一通り体験いただきます。





研究講座
http://www.tokunaga-photo.com/class-2#5

1)作品制作研究講座
2)体験する写真史研究講座
3)ポートフォリオ研究講座

制作物=作品ではありません。
では、何をもって作品といえるのでしょうか?
表現とは何でしょうか?
心の内でモヤモヤしたモノを明確にさせ
表現活動の準備を進める講座です。
技法を限定せず、視覚芸術に関わる全ての方を対象とします。

体験する写真史研究講座では
実習を通して写真史研究を進め
「写真とは何か」を体感いただきます。



いずれの講座も
定員を5-6名として少人数で進めます。
個々の状況にあわせて対応しますので
スキルは問いません。
意欲的に関わっていただける方の参加を
お待ちしています。

授業日程など、各講座の詳細については
研究所サイトでご確認ください。

記:徳永好恵 


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銀塩写真講座2 / 9日目 バライタプリントの仕上げ : フラットニング・スポッティング

2017年02月12日 | 銀塩写真講座


バライタ印画紙でプリントした写真の仕上げ段階です。
この日はフラットニングとスポッティングに取り組みました。



プリント作業を終えて乾燥した印画紙は
くるんとカーリングしています。
そのため
ドライマウントプレス機と呼ばれる
熱をかけるプレス機(大きなアイロン)で
プリントのカールを抑えます。
この作業をフラットニングと言います。



上の写真は
前回におこなった手彩色で使用したカラーペンとインク
そして
今回、スポッティング作業で使用するインクと道具類です。

スポッティング作業とは・・・



暗室でのプリント時に
フィルムに付着した細かなホコリの跡など
画面の白抜け部分に色をさして修正する事です。



この作業では
「色を塗る」ではなく「色をさす」という感覚が重要。
インクの濃度を調整して
薄めの色を何度か重ねながら
周囲となじませます。



息を止め、意識を集中して作業を進めます。

白抜けの跡が見えなくなった時
きっと、達成感を味わえるはずです。

次回はマッティング作業に取り組みます。


記:徳永好恵

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ポートフォリオ制作研究講座 / 2日目 制作内容の検討・作り方を学ぶ

2017年02月05日 | 研究講座


この日は
ポートフォリオを作る下準備。

まずは
どのような構成でまとめるのか
次に
レイアウト、表記事項の検討・・・
各自の制作に適するフォーマットを作るまでを目指して作業を進めました。



ひと昔前は
ファイル台紙に写真を貼り付け
文字情報を書き込んで仕上げるなど
手作業で作りましたが
現在は
パソコンで編集してプリントアウトが一般的。



編集にあたっては
フォトショップとイラストレーターのソフトがあると便利ですが
これらのソフトがない場合は
オフィスやフリーソフトを駆使して作る事もできます。 



上のモニター画面は
フォトショップと同種のフリーソフト(GIMP)です。
写真の画像補正やトリミングなどできます。

 

この方の場合は
GIMPで画像補正してWordに写真を配置して
レイアウトする方法で
ポートフォリオを仕上げる事となりました。


記:徳永好恵



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