徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

古典印画技法ブループリント講座・サイアノタイプ / 2日目 様々な実験に取り組む

2018年05月30日 | 古典印画技法講座


美しい青を生み出す
サイアノタイプ技法を学ぶ
2日目の講座報告です。



この日は雲一つない快晴。

徳永写真美術研究所では
このような日をサイアノ日和と言います。

まずは
日光の下での露光実験に取り組みました。



15秒、30秒、1分、2分・・・と段階露光をおこない
快晴時の露光データを取りました。
データ取りでは露光する時間帯も重要です。
今回は13:55のデータであることも確認。



水現像後には青の諧調を見る事ができました。
このデータが日光での露光時間の目安となります。

また、同時進行で露光機を用いた
デジタルネガフィルムによるデータも取りました。
下の写真は露光後(現像前)の様子です。





データ取りの後は
各自の制作目的に合わせた実験に取り組みました。



キャンバスに感光液を塗布したり・・・



和紙に感光液を塗り、その後、紙を折り



レリーフ状になった紙を露光するなど・・・。
結果はコチラ



実験データを制作物に記して
この日の実習を終えました。



サイアノ実習後は
デジタルネガフィルムの準備にも着手。



フォトショップを使って
画像の調子を整える方法を学びました。



この日は休む間なく
たくさんの作業に取り組みました。


記:徳永好恵

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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作品制作研究講座 / 1日目 表現とは何か1:作品はどのように生まれるのか

2018年05月18日 | 研究講座


作品制作研究講座、初日の報告です。



 本講座は作品の完成をゴールとせず
自身の制作を研究する事を目的とし
表現活動の土台を作るまでを目指します。

・・・という事で
まずは
「表現」という言葉の意味の理解からスタート。



その後
様々な表現を見ました。

今期の受講生は
写真技法を用いる皆さんのため
写真集に絞り表現内容の読み取りをおこないました。



最後は宿題の説明。

定番の<白粘土課題>
これまでの制作をベースにせず
真っ白な気持ちで「表現」してみる課題です。

どのような取り組みを見る事ができるでしょうか。
楽しみです。


記:徳永好恵


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銀塩写真講座 Step1 / 1日目 銀塩写真の魅力&ピンホールカメラ作り

2018年05月11日 | 銀塩写真講座


銀塩写真講座
徳永写真美術研究所の開設当初からある
通年型の定番講座です。

今年は編成を変えて
Step1~3と、3つに区切り
スキルに合わせて選べる形態としました。

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 Step1 : 基礎実習 暗室作業の基礎を学ぶ

Step2 : 講義 写真史&写真研究

Step3 : 作品制作 バライタ印画紙を用いた制作

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本記事では
Step1の初日の講座報告を記します。



まずはフィルムカメラで撮影したフィルムとプリントを紹介。



そして
印画紙にはRCペーパーとバライタペーパーがあること
それぞれの特性、使い分け方など、実物を見ながら解説しました。



講座後半はカメラの原理を理解するために
幾つかのカメラオブスクラで像が写る現象を観察。



その後は
次回のピンホールカメラ実習の準備をおこないました。



プッシュピンでアルミ板に凹みをつけ
ヤスリで削り出した下の孔は・・・



直径0.4mm
楕円になることなく仕上がりました。

それから・・・



空き箱をカメラの本体として用い
ピンホールカメラを完成させました。



この日はもう一つの準備もおこないました。



1ヵ月後のモノクロフィルム現像実習に備え
フィルムのリール巻きの練習に取り組みました。

宿題として・・・
リールとフィルムを貸し出し
目を閉じてフィルムを巻けるようになるまで
自宅での練習に励んでいただきます。


記:徳永好恵


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