徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

作品制作研究講座2日目 / 表現とは何か②

2013年10月27日 | 研究講座


写真表現の場合
カメラのシャッターボタンを押すと
何かが写ります。
その写った画像は何なのか?

本講座は
禅問答のようなところから
作品制作について考えます。



この日は最初の課題
「表現とは何か」を考えるエクササイズの
結果の検証をおこないました。

配布された白ねんどを
2週間の内に撮影するという課題です。

ねんどのかたまりをどのように扱うか。
何を考えどのように撮影するか。
仕上がった画像に何を見い出すのか。

そのような事柄について話しながら
写真を提示いただきました。



結果は
受講者4人の皆さん、実に様々。







セルフポートレイトとしての取り組み
形にできない事象を形作る取り組み
ねんどという物質の観察から発展した取り組み
などなど・・・  

どの写真にも「何か」のある成果が出そろいました。

今後は
この「何か」を自分の表現として成立するよう
後に続く課題に取り組んでいただきます。


記:徳永好恵

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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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シルクスクリーンプリント基礎講座2日目 / 製版&試刷:グラデーションに挑戦

2013年10月20日 | シルクスクリーンプリント講座

製版原稿の確認からスタートしました。

アミ点の状態を念入りに観察します。
不要な点はインクを削って消し
足したい部分があれば
オペークインクで点を描き足すなど
細かな微調整を施し画面を整えます。



製版プリンターを使い露光作業を終えた後は
未露光部分の感光膜を洗い落とします。



上の写真は露光後の水洗シーンです。
スクリーンには金魚の画像が焼き付けられています。
水洗中の様子を見ていると
ゆらゆらと金魚が泳いでいるように思えました。

動画で記録すると
とても素敵な映像になったはずです。
記録し損なった事を後悔・・・


その後
試し刷りに取り組みました。



シルクスクリーンプリントにおいて
地味な作業ですが
マスキングテープを貼る事はとても重要です。
丁寧に、きれいに、きちんと貼ります。



その他
初心者の方にとっては
インクの調合、スキージーの扱いなど
随所に学習ポイントがあります。

試し刷りでは
まず
一色のベタ面を刷りました。
ムラなくベタ面をする事は
なかなか難しいはずですが
今期の受講者の皆さんは
難なく刷る事ができました。



次に
グラデーションに挑戦。
スキージーを左右に少しずつ動かし
2色のインクを馴染ませます。



中間トーンの流れが途絶えず
滑らかなグラデーションを
皆さん、完成させることができました。



次回の講座では
このベタ面に製版した画像を刷る予定です。

記:徳永好恵


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<新講座>作品制作研究講座 1日目 / 表現とは何か①

2013年10月13日 | 研究講座

徳永写真美術研究所が運営する講座は
今年で6年目を迎えます。
これまで
< まず、手を動かすから。体験を通して考える。 >

掲げてまいりましたが
体験を通して考え、その後、どのように展開するか?
次の段階に進もうとする時に
必要となる事柄について学ぶ講座を
この秋、新たに設けました。

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作品制作研究講座
これから表現活動をおこなおうとする方を対象とした講座です。
技法を習得するだけでは作品を生み出すことはできません。
簡単なエクササイズを通して、表現について考えることから始めます。
最終的に、制作の道筋を立て、表現活動の土台を作る事を目標とします。
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講座初日は
講座の開設主旨の説明と
簡単な自己紹介をおこない
その後
2時間の講義に移りました。

講義では
幾つかの写真集を採り上げ
写真家が表現しようとする事を読み解くことから。
そして
自身の場合は・・・?と
自分の制作について見直す流れで
講座を進めました。



あらためて
表現とは何か。
自分は何を表現しようとするのか。

確認するため、次回の講座までの間に
粘土を用いた宿題を課しました。

皆さんが
どのようなエクササイズの結果を持ち寄るのか
楽しみです。

記:徳永好恵

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シルクスクリーンプリント基礎講座1日目 / 技法の魅力を知る&製版原稿作成

2013年10月06日 | シルクスクリーンプリント講座

シルクスクリーンプリントを
基礎から学ぶ講座の初日です。



まずは
この技法による作品の紹介から。



アンディ・ウォーホル等、有名作家の作品集
TIPA所蔵のシルク作品
これまでの講座で制作した作品などの
資料を見ながら
技法の魅力、作業工程を解説。

その後は
製版原稿の作成をおこないました。



当研究所のシルク講座では
写真を原稿とした制作をおこないますが
近年、デザインを専門とする方の受講も多く
適宜、手描きやパソコンで描く図版にも対応しています。



しかし、今回は・・・
他の版画技法で制作されてきた方
写真での制作されてきた方の
受講であったため
例外的対応の必要はなく
製版原稿の作成作業が進みました。

各自
持参した画像データにアミカケ加工を施し
2,3種の原稿を試作。

次回はこの試作原稿の1枚を製版します。

記:徳永好恵



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