徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

作品制作研究講座 / 2日目 表現とは何か2:課題制作・検証

2018年06月22日 | 研究講座


可変する白素材を用いて
表現とは何かを体験する課題に取り組みました。

この課題は制作をおこなう人を対象とした
定番の課題です。
徳永写真美術研究所では白粘土を用います。

本講座は視覚芸術全般に関わる人を対象としているため
専門分野によって着眼点がかなり異なり
毎回、皆さんの課題披露を楽しみにしています。

とは、いっても
このお題に
どのように対処するべきか深く考えすぎ
手を動かせない人もあります。

どのようなケースであっても
思考する、制作する、他者の成果物を見る
この経験を通して
気付くことは多いと考え
最初に取り組む課題として設定しています。

下に
ある受講生の方の取り組みを紹介します。



私たちは何をもってモノの認識をしているのか
知覚についての問いかけをする取り組みです。
レモン、キウイと選び
白粘土でその形を再現した制作ですが
その再現性が高いことに驚きました。
本課題の本質の部分ではありませんが
作者のモチベーションの高さを感じました。





提示された制作についてのディスカッションを終えた後は
最近のニュースや開催されるイベントにまつわる話題を数時間。



最後は活動を継続するための
意識作りに役立つ参考図書を紹介して講座を終えました。


記:徳永好恵


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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銀塩写真講座 Step1 / 2日目 ピンホールカメラ実習

2018年06月08日 | 銀塩写真講座


今回は
ピンホールカメラを用いた実習に取り組みました。



まずは
カメラの絞り値を算出ことから始めました。



最初に孔の大きさを計測。
上の道具を用いて口径0.39mmであることを確認しました。



絞り値を算出する公式にあてはめ計算すると約F256。



撮影の際
感覚を研ぎ澄まし、光量を身体で感じる事で
撮影時間を決める事も可能ですが
今回は
露出計を用いて正確な露光時間を割り出しました。



撮影はTIPAから徒歩30秒の公園にて。



マンモスのフィギュアを配置し撮影。
暗室にて印画紙を現像すると・・・



ネガ状の画像が仕上がりました。
マンモスが小さく左端に写っています。

その後は
写真の階調の反転作業。



ネガ画像をトリミングして構図を整え
紙ネガとして密着プリントをおこない反転させました。



撮影・現像・階調反転の工程を経て
仕上がったピンホール写真はコチラ





この日は
カメラ内部に印画紙を入れて撮影しましたが
フィルムを用いたり
デジタルカメラをピンホールカメラ仕様にして
ピンホール写真を仕上げる事もできます。

本講座では
写真の原理を学ぶ目的のため
体験的な段階で終了しますが
本格的に取り組むと奥深い写真表現が可能です。

今回の受講者の方は
あるプランを思いついたようです。
いつの日か
そのプランを拝見できる事
楽しみにしています。


記:徳永好恵


徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。 

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