可変する白素材を用いて
表現とは何かを体験する課題に取り組みました。
この課題は制作をおこなう人を対象とした
定番の課題です。
徳永写真美術研究所では白粘土を用います。
本講座は視覚芸術全般に関わる人を対象としているため
専門分野によって着眼点がかなり異なり
毎回、皆さんの課題披露を楽しみにしています。
とは、いっても
このお題に
どのように対処するべきか深く考えすぎ
手を動かせない人もあります。
どのようなケースであっても
思考する、制作する、他者の成果物を見る
この経験を通して
気付くことは多いと考え
最初に取り組む課題として設定しています。
下に
ある受講生の方の取り組みを紹介します。
私たちは何をもってモノの認識をしているのか
知覚についての問いかけをする取り組みです。
レモン、キウイと選び
白粘土でその形を再現した制作ですが
その再現性が高いことに驚きました。
本課題の本質の部分ではありませんが
作者のモチベーションの高さを感じました。
*
提示された制作についてのディスカッションを終えた後は
最近のニュースや開催されるイベントにまつわる話題を数時間。
最後は活動を継続するための
意識作りに役立つ参考図書を紹介して講座を終えました。
記:徳永好恵
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。