徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

銀塩写真講座1 / 3日目 暗室実習基礎:引伸機の使い方を学ぶ

2017年05月21日 | 銀塩写真講座

 

この日は引き伸ばしプリントに取り組みました。

まずは
現像液、停止液、定着液と 薬品の準備。



次に引伸機にレンズを装着し・・・

最初はコンタクトプリント。
(密着プリント、ベタ焼きとも呼びます。)



印画紙にフィルムを置き
ガラスで圧着して露光します。

その後、印画紙を3種の薬品に通し
水洗、乾燥の工程を経て完成。



仕上がったコンタクトプリントを参照して
引き伸ばす写真を決めます。

ここから
いよいよ引き伸ばし作業に取り組みます。



ネガキャリアにフィルムをはさみ
フィルムに付着している微細なホコリを
ブロアで除去して引伸機にセット。



フォーカシングスコープを使用して
ネガフィルムからの投影画像のピント位置を合わせ
露光時間を割り出すためにテストピースを作成。



4段階のテストピースから
適正な露光時間を決め、本番プリント。



予想通りの仕上がりとなりましたが細かな調整は必要です。



この日は引伸機の使い方を学ぶところまで。
微調整については後日の実習で学びます。



記:徳永好恵

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
 

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作品制作研究講座 / 3日目 表現とは何か:制作物の言語化

2017年05月20日 | 研究講座


この日は
制作内容を言語で表すことに取り組みました。

「言葉で表せないことを表現しているのだから」
…という声が聞こえそうですが
自作を第三者に説明するためだけでなく
自身の制作を客観的に
認識することにもなります。

自分は何をしているのか
何を目指しているのか
など
活動の指針を見出すことに繋がるはずです。



言語化の必要性を説明した後
写真や染織など幾つかの分野の
アーティストステイトメントならびに
作品のステイトメントを紹介しました。



今期の受講生の活動歴は様々。
これからスタート地点に立とうとする方
本格的に活動されながらも更に制作を深めようとする方

それぞれの立ち位置に応じた
ステイトメントを仕上げていただくことを
宿題としました。



残りの講座時間には
講座運営者である私(徳永好惠)の
これまでの制作活動の紹介をおこないました。



記:徳永好恵

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
 

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体験する写真講座 / 4日目 ピンホール写真:ネガポジ反転実習・魅力研究

2017年05月14日 | 銀塩写真講座


体験する写真講座4日目
講座最終日の報告です。

この日は
初日に作ったカメラ・オブスクラで撮影した
成果物を持参いただきました。



このカメラ・オブスクラは
虫眼鏡のレンズを使用しています。



それゆえ
画面が大きく歪み
市販のカメラでは撮ることができない
世界を生み出せます。



ピンホール写真制作の2回目は
前回、撮影したネガ画像を
ポジ画像に階調を反転させる作業に
取り組みました。



まずは、ネガ画像をトリミング。
おさまりの良い構図に整えます。

その後
暗室で新たな印画紙と密着させて露光。
光の透過具合によって
ネガポジ反転画像が仕上がります。



段階露光をおこない露光時間を割り出し
仕上がったピンホール写真がコチラ





放課後に・・・
ある受講生の方が
受講後もピンホール写真制作を継続したいとの事で
中判カメラをピンホールカメラに改造する
お手伝いをしました。



ボディキャップに大きな孔を開け



極小の孔を開けた真鍮プレートを
キャップに取り付け完成。



最後に撮影指導をおこない
本講座を終えました。



この孔を通った光が映し出す
ピンホール写真は
どのような世界でしょうか。
撮影結果の報告が楽しみでなりません。

記:徳永好恵

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銀塩写真講座1 / 2日目 モノクロフィルム現像:35mmとブローニーフィルムの現像実習

2017年05月07日 | 銀塩写真講座


この日は
モノクロフィルムの現像を学びます。



初めて中判カメラで撮影をおこなった
前年の受講生も実習に参加しました。



まずは
手順と現像データを記したプリントを
参照しながら作業の流れを確認。
その後
撮影済フィルムをリールに巻くことに取り組みました。



リールにフィルムを巻く作業は
チェンジバックの中でおこないます。
目視できないため
慣れるまでは難しい作業です。
初回は手に汗握る事となりますが
なんとか無事に。(?)



次は暗室に移動して薬液を準備
そして、いよいよ・・・



手順に従い現像作業に取り組みました。



水洗の段階まで進むと結果を確認できます。



最後はフィルムドライヤーでの乾燥。



ロール状のフィルムをカットして
ネガシートに入れて作業完了となります。



実習終了後
ライトビューアーにフィルムを乗せて
ルーペで細部を確認して講座を終えました。


記:徳永好恵

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作品制作研究講座 / 2日目 表現とは何か:結果の検証

2017年05月06日 | 研究講座


この日は表現について考える課題の
検証をおこないました。



まずは
白い粘土を用いる課題の発表から。
その後
制作物が伝わる状態で仕上がっているか
伝える内容は
作者にとってどのような位置づけなのか
逆に鑑賞者にはどのように見えるのか
など、検証作業を皆で取り組みました。



下に制作物の一部を紹介します。







議題提供としての簡単な制作ですが
予想以上に多くの事柄について
ディスカッションする事ができました。



次回は
制作についての文章化に取り組みます。

記:徳永好恵

徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

 

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