徳永写真美術研究所 運営日誌

徳永写真美術研究所は「美術としての写真」「写真で伝える方法」について研究・作品制作する講座を運営。大阪・鶴橋で開講。

作品制作研究講座 / 5日目 表現をおこなう2:制作物とステイトメントの照合

2019年12月30日 | 作品制作研究講座


全10回で完結する作品制作講座は
前期5回・後期5回で構成。
今回は前期の最終レポートです。



「表現とは何か」

考える事からスタートし
エクササイズで取り組んだ
制作物に対し
ステイトメントを作成する。



自分が作ったモノは何なのかについて
文章化することで
次のミッションを確認する。



この工程を幾度となく繰り返すなかで
表現者としての土台を仕上げていきます。



前半部を終えた段階では
可能性を秘めた取り組みを
複数確認できました。



その後の展開を期待して
受講生の皆さんの状況にあわせ
2カ月後となる
後期初日までの宿題を課しました。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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作品制作研究講座 / 4日目 表現をおこなう1:制作物を観察する

2019年12月13日 | 作品制作研究講座


表現とは何かを確認し
いよいよ
自身の制作について
検証をおこなう段階に入ります。



まずは気軽に手を動かした制作物の検証から。



各制作物をじっくり観察するなかで
画面で何が起こっているのか
何を読み取ることができるのか



どのような展開が期待できるのか
など
それぞれに秘められた可能性についての
ディスカッションをおこないました。



これまでに
作家活動をおこなってきた方は
制作中の作品資料とステイトメントについての
検証をおこないました。

以降は受講生の皆さんの状況にあわせた
ディスカッションを繰り返し
制作の土台固めを進めていきます。


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作品制作研究講座 / 3日目 表現とは何か3:制作物の言語化

2019年11月01日 | 作品制作研究講座


表現とは何かを考える3日目のレポートです。



今回は制作物の言語化について。

鑑賞者に対し
自由にご覧下さいと提示するのではなく

自分が作ったものは何なのか
何を考え
何を鑑賞者に伝えようとするのか

この “ 何 ” を明確にすることが目的です。



TIPAでは
自分の制作を客観視できれば
言語化はおのずとできると考え
自作を客観視するための
ディスカッションを重ねます。



表現とは何かを考える
最初のエクササイズで作ったものは
何だったのかと
改めて見直したり・・・



手の動きの軌跡を留めた画面・・・



絵の具のにじみを意識した画面・・・



読めそうで読めない紙片・・・



水入りペットボトルに入れたコレは・・・

これらは “ 何 ” なのか
今回のディスカッションを参考に
言語化する事を宿題としました。

次回は1ケ月後。
しばらく
自問自答の日々を過ごしていただきます。


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作品制作研究講座 / 2日目 表現とは何か2:課題の検証・展覧会報告ほか

2019年09月20日 | 作品制作研究講座


「表現とは何か?」

考える課題に対しての制作物を
一部紹介します。



本課題では白い粘土を配布。
まずは
白粘土とどのように向き合うかが重要。



可変する形状を活かしたり・・・
白色である事に着目したり・・・



粘土との向き合い方により
見る者に伝える内容が変わってきます。

制作者が伝えようとする事は何か
伝える事は伝わっているのか
それ以前に
伝える事は存在するのか?
など
禅問答のようなディスカッションから
改めて
「表現とは何か」について考えました。



講座後半は美術鑑賞報告会。



大阪と東京で開催された
クリスチャン・ボルタンスキー展についての
報告がありました。



展覧会場で記したノートを見ながら
現場で体感した
微細な部分について報告いただきました。



右が大阪での展示案内、左は東京展。
同じ展示でも
案内チラシの印象が随分異なることに気づきました。



美術鑑賞報告から派生した話題がその後も続き・・・

1990年に放送された
制作の現場を紹介映する像資料も視聴。









30年前のあの方、なんてお若い!


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作品制作研究講座 / 1日目 表現とは何か1:講義・自作紹介

2019年08月24日 | 作品制作研究講座

本講座は作品制作に取り組む
もしくは
これから取り組もうと考える
皆さんを対象としています。

制作手段は限定せず
視覚芸術全般。



客観的視点で制作を検証し
表現活動の土台を作るまでを目指します。



初日は表現とは何か
具体例を紹介しながら
表現をおこなう意味を考えました。



後半は
既に作品発表をされている方には
自己紹介を兼ねて
これまでの作品や資料を提示いただきました。



最後に
白い粘土を配り
表現の実践を
宿題として講座を終えました。


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仕上げ方研究講座 / 2日目 ブックマット制作

2019年08月01日 | 作品制作研究講座


仕上げ方研究講座2日目は
保存性を第一とする仕上げ方の
実践に取り組みました。



美術館で用いられる
名前通りの「ミュージアムボード」で
ブックマットを作り
作品をはさむ加工方法です。



各自1~3点の作品を持ち寄り
まずはレイアウトを検討。



ウインドウサイズを計算式にあてはめ
割り出した数値でボードに図面を引きます。



そして
45度の傾斜で切ることができる
マットカッターでボードをカット。



徳永写真美術研究所には
大型のマットカッターの他
扱いやすい小型のカッターも常備。



ミュージアムボードは
安くないため
失敗は避けたいところ。
幾度か練習をおこない
集中力を高め
一気に刃を動かします。



カットしたオーバーマットと
アンダーマットをブック状態に接合。

作品サイズに合わせて作ったコーナーで
作品を固定して
ブックマット加工完了となります。



ブックマット形式は
平面作品が前提となりますが
織物などの厚みある作品も
その形状を活かす施しができます。



完成したこれらの作品は
今後、大切に扱われ
長く保存されるでしょう。
きっと。


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仕上げ方研究講座 / 1日目 仕上げ方の事例研究

2019年07月04日 | 作品制作研究講座


今回、新たに開講した
仕上げ方研究講座のレポートです。



初回は事例研究
2回目は保存性を優先したブックマット制作実習
・・・というカリキュラムです。

2日間の受講で作品作りにおいて
仕上げ方までを見通すことが重要である旨を
伝える内容です。



講座冒頭は
室内に山積みした額の裏面観察。

展覧会では額の裏を見る事はできません。
表面が同じようであっても
裏は様々な仕様があります。
その差異を確認し
どの仕様が使いやすいかなど
体験談を交えて紹介しました。


次は額の形態について



ボックス型であったり・・・



フレームはなくガラスを挟んだだけのシンプルな構造のものや・・・



宙に浮かすような形態や・・・
アクリル加工する方法・・・
写真であってもデコラティブな油絵額に入れたり・・・

さらには巻物など。



上の巻物は私の初期の作品です。
大学時代に染織を専攻していたため
絨毯のように巻いて保存する形が多くありました。



その他、木製パネル仕上げなどは
断面にテープを貼るのではなく
画材を使って処理する方法なども紹介

その他
糊やテープなど粘着剤が原因の劣化や
画面の変色の実例を幾つか紹介し
その対策についても話しました。

この日はお伝えしたい事が多く
講座時間を大幅にオーバーしてしまいました・・・。

次回は仕上げ方の実習編です。


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ポートフォリオ研究講座 / 2日目 掲載内容を検討する

2019年06月15日 | 作品制作研究講座

自身が必要とする
ポートフォリオの形式・内容について
検討することに取り組みました。



掲載する画像の選択や
文字情報を整理するなかで
自作を見直す機会にもなったと思います。



この日の参考資料として
下のポートフォリオを紹介しました。



森山大道さんのシルクスクリーン10枚組み
『 Daido Moriyama:Odasaku 』

大切なTIPAコレクションの一つです。

ちなみに
Odasakuこと織田作之助は
母校の先輩でもあり
特に思い入れがある森山作品です。


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ポートフォリオ研究講座 / 1日目 ポートフォリオの意味について考える

2019年05月29日 | 作品制作研究講座



ポートフォリオ研究講座、初日のレポートです。



まずは
ポートフォリオの意味の確認から。



写真家にとってののポートフォリオ
画家や造形作家にとってのポートフォリオ
同じ言葉ですが
示す意味が異なります。



その違いについて
様々な事例を挙げて解説。



受講者の皆さんにとって
必要なポートフォリオの形を確認して
この日の講座を終えました。


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作品制作研究講座 / 9日目 番外編:アーカイブスについて

2019年04月22日 | 作品制作研究講座




この日は番外編として
日本写真芸術学会のシンポジウムに
皆で参加しました。



シンポジウムの内容は
「写真のアーカイブスについて」



写真のアーカイブスについて考える際
絵画や彫刻作品と異なる点は
<写真資料と写真作品>
両方の価値を持つ場合がある点。



その具体例として
2016年にお亡くなりになった井上隆雄氏の
写真の扱いについの紹介がありました。



氏の出身大学である京都市立芸術大学の研究センターでのプロジェクトに
井上隆雄写真資料に基づいたアーカイブの実践研究」があるとのこと。

その研究活動について
プロジェクトリーダーである山下晃平さんから
紹介がありました。

偶然にもTIPメンバーが
氏の写真整理業務に携わっていたこともあり
フィルムやプリントの整理・保存など
その管理についての話は
リアルに思い描きながら拝聴する事が出来ました。


記:徳永好恵


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