徳永写真美術研究所 運営日誌

徳永写真美術研究所は「美術としての写真」「写真で伝える方法」について研究・作品制作する講座を運営。大阪・鶴橋で開講。

美術研究クラブ / 12月:抽象表現の研究

2021年02月24日 | クラブ活動


美術研究クラブ
今年度最後の活動報告です。

この日の研究テーマは
「抽象表現」

1940年代後半から50年代にかけて
NYを拠点に盛り上がった芸術様式・・・

美術史に刻まれる基本情報に加え
世界情勢と連動する部分も含めて紹介。



パワーポイントデータでの
一通りのレクチャーを終えた後は
自身にとっての
抽象表現を考えるきっかけとなる
実習に取り組みました。



< 本日のミッション >

抽象的ワードを
抽象化した画面に落とし込む。

まずは
皆さんより思いつくままに
抽象的ワードをあげていただき



自分が着手しやすいワードを選び
色紙を用いて画面構成を
おこなう流れで進めました。



制作時間は小一時間。
緻密な画面はできませんが
各自がどのような意図をもって
手を動かしたのか・・・
制作の経緯を述べながら
画面を提示しあいました。









選んだワードと画面の関係
そして
制作者の存在
3つの要素がどのように関係しているのか
それぞれの展開がありました。



制作物はファイルに綴じ
各自の制作に
いつの日か役立つであろう資料として
保存しました。



現在、2021年度の活動計画中です。
近日中に
徳永写真美術研究所サイトに掲載。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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創作実験クラブ / 11日目 複製の実験:webコラボコラージュ& 作品制作報告

2021年01月20日 | クラブ活動


この日は「複製」について。

複製芸術と題し
パワーポイントデータを基にした
レクチャーの他
コラボ実験を予定しました。

当日、活動1時間前に
実験の仕込みで撮影した写真が
コチラ



ウェブカメラを据え
モニターには
撮影する私が写っています。

撮影した写真を加工して
下の図版を準備。



この図版をフェイスブックの
クラブページに掲載。
ここまでが事前の仕込み。

クラブの皆さんとのコラボ実験は
ここからスタート。





これらの投稿写真から
実験内容を推測できるかと思いますが…
各人、自身の手を加えて
画面を複写し
フェイスブックページに投稿する。
その行為を繰り返しました。



最終的に仕上がった画面です。
webコラボコラージュと言えるでしょうか。

これまで
絵筆による模写であったり
カメラやコピー機を介した複写
など
技術の発達とともに
様々な複製がなされてきました。

複製が芸術となり得るには
複製する意味が問われます。
なぜ行為に至ったのか
表現者はその目的を提示、
鑑賞者はその行為への理解
双方相まって
複製芸術と称されます。
そのような事を頭の片隅において
まずは
SNSを介した実験をおこないました。



当日は
作品制作に進展があったメンバーに
プレゼンしていただく時間も
含めました。



北海道と大阪を繋ぐプレゼンであるため
モニター越しでは細部までは
伝えられなかったと思いますが



適宜
ZOOMの画面共有機能を使い
解説いただきました。

秋から始めた
オンラインを含める進行も軌道に乗り
充実した活動となってきたと思います。


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大阪・鶴橋にて
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2021年1月30・31日 
古典印画技法
ヴァン・ダイクブラウンプリント
2days講座受付中

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創作実験クラブ / 10日目 火を扱う実験:テラコッタ粘土造形・サツマイモ・etc.

2021年01月11日 | クラブ活動



北海道とZOOMで繋ぎ
徳永写真美術研究所・主宰者宅で
おこなった屋外活動の報告です。



この日のお題は火を扱う実験。



美術研究クラブでの
縄文芸術の研究日に作った
テラコッタ粘土造形物
炭化実験としての素材



その他・・・
サツマイモも含めました。

北海道メンバーには
事前にサツマイモを届け
自宅のお鍋でコトコト。



コチラはお芋掘りから。
安納黄金という品種ゆえ
赤紫色でないので
サツマイモらしくありませんが・・・。



まずは落ち葉で火をおこし。
焼き場の温度を上げながら
粘土造形を火に寄せていきます。



焼き場の温度が上がった時点で
缶の中に入れたもの
そのまま野焼きするものを並べ
落ち葉で覆い焼き始めました。



いっぽう
収穫したサツマイモは
洗ってアルミホイルで巻いて焼き芋準備。



そして
炎を観察しながら3時間



出来ました!



やや焼き時間が足らない感じでしたが
まずまず・・・。



パソコンモニター越しに
お鍋で蒸かしたサツマイモと共に
リモート会食。



本題である
テラコッタ粘土造形物の結果は



貝殻を貼り付けた容器は
部分的に貝が取れたものの
概ね成功。



ビー玉の目は
割れることなく仕上がりましたが
頭と身体が分離。
でも接着剤にて接合できそうです。



幾何立体は謎の出土品のごとく
存在感を増した仕上がり。



コチラはラーメン。
綺麗な姿で炭化。



煤けて黒色となったものや
テラコッタ色であったり
まだらな色調だったり・・・。



焼く事でひとまわり小さくなり
成り行きに任せた仕上がりに。
部分的に割れた状態でも
そのフォルムが愛おしいと思える
結果となりました。



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創作実験クラブ / 9日目 可視化実験:クロマトグラフィー応用実験&作品展示報告

2020年12月14日 | クラブ活動



前回に引き続き
ペーパークロマトグラフィー分析法

用いた可視化実験に取り組みました。



実験前に・・・
クラブ部員のお一人に
作品展示報告を
おこなっていただきました。



北海道在住の仲間にも
ZOOMを介し視線を向けながらの
プレゼンテーションゆえ
何を何処に向けて見せるのか
混乱する場面もありましたが
質疑応答もはさみ
丁寧な報告をいただきました。





クロマトグラフィー実験においては
各自、気になる部分の実験を進めました。



24色ペンの全ての
色の展開を試みたり・・・



複数色の図版の展開に取り組んだり・・・



私が取り組んだ実験はコチラ



ペンのインクを展開させた後も
水に浸し続けるとどうなるか?



展開させ続けると
再び色が重なり合い
黒味を帯びた色に集約される結果を
得る事ができました。

簡単な実験ではありますが
普遍的な摂理を見たような気がしました。


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美術研究クラブ / 11月:もの派の研究

2020年12月04日 | クラブ活動



美術研究クラブ11月の報告です。



この日も北海道と大阪を
ZOOMでつないで進行。



今回の研究は「もの派」



本活動をナビゲートする私は
1990年代にもの派と称される
作家さんが多く講師を務める
学校に通っていました。



学生当時のノートや
授業記録書籍を見直すなかで
その時には咀嚼できなかった事柄が
たくさんあったことに気づきました。



30年を経て
今更ながら?今だから?
気づくこと、理解できることが
多くあったのは
「もの派」が歴史となり
客観的に捉える視点を持てるように
なったからではないかと思ったり・・・







この日は手を動かすことはせず
授業記録に記される課題文を読み
どのような展開ができるか?

提示された制作物に対する
質疑応答の記述を斜め読みしながら
その場の視点がどこにあったのか

・・・などを考察しました。

*



後半は塩を配り
この存在を
どのように捉えることができるか
考える演習に取り組みました。



まずは
袋から塩を取り出し観察。



容器に入れると
たちまち意味を持ったり・・・



形状は
顆粒であったり・・・
塊であったり・・・



圧をかけると型となったり・・・



様々な存在のさせ方を検討し
作品化の可能性についても
話を発展させました。

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創作実験クラブ / 8日目 可視化実験:クロマトグラフィー基礎講義&実験

2020年11月13日 | クラブ活動


見えないものを見えるようにすること
これこそが表現ではないでしょうか。

創作実験クラブでは
この観点で
可視化する実験に取り組みました。



可視化にあたっては
ペーパークロマトグラフィー分析法
を用いました。



クロマトクラフィーとは
クロマト → 色
クラフィー → 記録

ロシアの植物学者ミハイル・ツヴェットが
植物色素の分離法として開発したとの事。

その原理の解説
クロマトクラフィーの種類
現代においての活用例
等々・・・



2時間にわたり
その分野の専門家である
TIPAメンバーに講義を
おこなっていただきました。



講義と併せて
水性ペンの色の分析もおこないました。

上の写真は
色を塗った紙の端を水に浸し
色を展開させている図。

業界では<展開する>という言葉を使うようです。



講義後に皆で取り組んだ実験は
持ち寄ったサインペンの黒インクの分析。



分析するまでは全て黒い点。
クロマトグラフィー分析により
黒インクの元色を見る事ができ
胸が高鳴ったTIPA運営者です。



実は今回は
ZOOMを介して北海道からのナビゲート。
遠隔講義を含む充実のTIPA活動でした。
TIPA活動12年目にして嬉しい新展開
昨年には想定できなかった展開です。

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美術研究クラブ / 10月:縄文芸術の研究

2020年10月27日 | クラブ活動


美術研究クラブ、10月のお題は
縄文芸術の研究。

本活動も北海道と繋いでの活動です。



岡本太郎氏は縄文時代の土器や土偶こそが
日本芸術の原点に違いないと確信したとの事。

私たちの遠い祖先が持っていた美意識であり
今もなお、潜在的に
その血を受け継いでいるからかもしれない。

そのような視点で
土器・土偶の資料文献に目を通し
縄文時代に思いを馳せ・・・



テラコッタ粘土を用い
実際に手を動かしてみました。



火焔型土器を想起させる造形や・・・



簡略型の器や・・・



重要文化財のハート形土偶のような
造形も見受けられました。



これらの制作物は
来月に落ち葉を集めて焼く予定です。

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創作実験クラブ / 7日目 初ZOOM:休暇中の活動報告&次回のプラン会議

2020年10月22日 | クラブ活動



2か月間の夏季休暇を経て
創作実験クラブ、後期初日の報告です。

これまで活動を共にしてきたメンバーが
8月に北海道に引っ越しました。

寂しくなると思いきや・・・
大阪と北海道をZOOMで繋いで
クラブ活動を継続いただく事になりました。



そこで
広角のウェブカメラとマイクを準備して
室内を俯瞰する構図でカメラを据えて
リモート対応設備が完成。

春に大学で
ZOOM授業を担当した経験があるため
TIPAでの導入はスムーズにおこなえ
ひと安心。





後期初日は
このような活動風景で再開しました。



この日は長期休暇中の活動報告会。
まずは
休暇中に個展を開催された方より
展示作品をプレゼンしていただきました。

それから・・・



上の写真は
主宰者である私の展示中作品の断片です。
この創作実験クラブでの活動中に
着想を得て作品化したと報告。



ティータイムを挟み
後半は次回からの実験プランについて
話し合いました。



プラン会議の結果
次は北海道からレクチャーいただき
クロマトグラフィー

実験に着手することになりました。

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創作実験クラブ / 6日目 小さなゲストも一緒に藍染実験

2020年10月17日 | クラブ活動



毎年2回おこなっている藍の生葉染会
本記事は2日目の報告です。

今回は上の写真のように
近所の子供たちとも一緒に
藍染に取り組みました。



豆絞りの準備をして参加したのは
子供たちのママ。
やる気に満ちた準備に驚き
少し話しをすると
私がよく知る京都の芸大卒との事。
共通の知人も居そうな感じで
自宅近所に同じフィールドの方が
居たことを嬉しく思いました。



前回同様に、藍の葉を摘み・・・
葉液を作り、浸け込み・・・



空気にさらす、そして水洗・・・
この工程を繰り返して
各自が求める青色に染め上げました。



時世がら、今回もマスクを染め・・・



スニーカーも染めました!



それから、どうなる事かと
結果を注目していた革染は・・・



表裏、異なる色味となって完成。



ツートーンブルーの革を活かして
その後、何か作るとの事。



素手で作業をした手は
指先が青く染まりました。




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創作実験クラブ / 5日目 葉摘みからの藍の生葉染め

2020年10月12日 | クラブ活動



今回は大阪・鶴橋の研究所ではなく
信貴山麓の大阪側にある
主宰者自宅にて実習に取り組みました。



お題は「葉摘みからの藍の生葉染め」



摘み取った葉は水洗いして
ミキサーにかけて葉液を準備し・・・



被染物を青汁のような葉液に浸けます。



すると・・・
緑から徐々に青へと変色し
そのうちに爪も青く染まってゆきます。



藍染は<藍色=濃紺>と認識される方が
多くいらっしゃると思いますが
生葉染は軽やかな青色となります。

また、絹・綿・麻・・・など
素材によって青の発色が様々です。



手前のマスク2つの左はアベノマスク。
優しい青色に染め上がりました。



実習後は
夕焼鑑賞と共に食事会。



気持ちの良い汗をかきながらの野外実習を
例年通り開催できたこと、嬉しく思いました。



2020年10月開始講座
受講受付中


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