大型カメラ体験講座(全3回)
2日目と3日目のレポートです。
2日目は
初日に4x5カメラで4枚
8x10カメラで2枚を撮影した
合計6枚のフィルム現像作業に
取り組みました。
大型カメラで使うフィルムは
シート状です。
35ミリやブローニーフィルムのように
リールにフィルムを巻いて
タンクで現像するのではありません。
フィルム現像をおこなう環境に合わせて
幾つかの現像方法がありますが
徳永写真美術研究所では
最もベーシックな方法で進めます。
ベーシックな方法とは・・・
全暗室(真っ暗)の状態で
バットに入れた薬品に浸す作業となります。
水浴
現像
停止
定着
各処理液を準備
そして
何も見えない闇の空間で
現像作業を進めます。
<全暗作業につき記録写真なし>
現像中の様子を確認する事はできず・・・
定着を終え、灯りをつけた時点が
緊張高まる瞬間となります。
現像を終えた後は水洗促進剤に浸し
水洗器にてしっかり水洗をし
水滴防止剤を通し乾燥させます。
その後は・・・
フィルムをライトビュアーに置いて
仕上がり具合を確認しました。
4x5サイズの現像作業で
行程の流れをつかんだ後は
8x10サイズの
フィルム現像に取り組みました。
8x10フィルムは
4x5フィルムの4倍のサイズとなりますが
作業工程は同じ。
落ち着いて作業を進めることができました。
8x10サイズの水洗器は
既製品のフィルム用ホルダーに合わせて
水洗槽を手作りしました。
流水量を微調整できる仕組みです。
8x10フィルムの場合
乾燥機には3枚が限度となり
フィルムサイズが
大きいことを実感します。
*
3日目は
現像作業を終えた6枚のフィルムの
プリント作業に取り組みました。
8x10フィルムは密着プリントで仕上げ
4x5フィルムは引伸機を介して
8x10サイズでプリントします。
4×5フィルムは
ラッキー引伸機450MDを使用。
35ミリフィルムで使用する90MDより
ひとまわり大きい機材のため
扱う動作も大きくなります。
今回の2種のフィルムでの
プリント実習では
最終的に同じサイズで仕上げ
フィルムサイズの違いを確認する事を
目的としています。
上は4×5フィルム
下は8×10フィルム
↓
フィルムサイズの違いを
認識できたでしょうか?
*
3日間構成の大型カメラ体験講座にて
6枚の写真を仕上げる経験を通し
「銀塩写真」とは何か・・・
その存在感・物質感を
実感いただけた事と思います。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
2021年1月30・31日
古典印画技法
ヴァン・ダイクブラウンプリント
2days講座受付中
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