徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

古典印画技法講座:サイアノタイププリント1

2021年05月01日 | 古典印画技法講座



2021年度最初の活動報告です。
今期は
一部オンライン対応も含みますが
実習系の活動は
TIPAは小さな活動ゆえ通常通りで
進めることにしました。

活動初日は古典印画技法。

今期は4技法に挑戦します。
最初の技法はサイアノタイプ
日光写真とも呼ばれ
取り組みやすい技法です。



TIPAで紹介する処方は
便利なキット等を用いず
試薬を調合して感光液を作ります。



最初は全工程の体験と同時に



5秒、10秒、15秒、30秒~6分の
太陽光での露光チャート作り。



露光直後の感光紙です。
このような状態から
水現像を経ると青が生まれます。



チャートには実験日時をメモし
露光データとして活用します。



その後は
持参したモチーフを用い
光画を描くことに取り組みました。



陽射しが強くサイアノ日和でしたが
風も強くモチーフが飛ぶ事態に・・・。



平面性のあるモチーフは
ガラス板で密着させて露光。
(ライスペーパーを挟んでいます。)



花壇の植物の陰影も
即興的に画面に含めたり・・・



短時間の実習でしたが
天候に恵まれ様々な実験を
おこなうことができました。



2週間後の活動では
更に実験を深めてまいります。



TIPA活動へのご参加受付中


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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創作実験クラブ / 12日目 複製の実験:その後の展開 & 作品制作報告...etc.

2021年03月31日 | クラブ活動

創作実験クラブ12日目
今年度最終日の活動レポートです。



この日は実験に取り組む前に
お二人のプレゼンの場を設けました。



まずは「読み聞かせ」という
表現行為を提示いただきました。

読み聞かせと聞くと子供を相手に
絵本の読み聞かせを思い浮かべますが
今回はTIPAメンバーに向けて
石牟礼道子さんの「椿の海の記」の
一説を読んでくださいました。



眼を閉じ、耳を傾けながら
語られる情景を脳裏に描いた数分間。

シンプルな表現行為と鑑賞法
情報過多の時代ゆえ新鮮な体験でした。

2021年度の創作実験クラブ初日にも
読み聞かせの依頼をさせていただきました。
次回は絵本の読み聞かせで。
楽しみです。



もうお一人のプレゼンは
ここ3年間継続されている作品の経過報告です。



今回は動きを伴う展開を提示いただきました。
マジックショーを見ているような
手さばきに一同驚きました。



以下、本題となる
複製の実験・応用編の報告です。

今や原本不在とも言える時代となりました。
そのような中
今回は事前にカーボン紙を配布し
「複製」する実験に取り組みました。

この日は
各人、複製に向き合う作戦を立てて参加。



驚いたことに二人がコイン持参・・・。
(一人は私)



モチーフはユーロ登場につき
今は亡きフィンランド・マルッカと
アイスランド・クローナ。

ネガ・ポジ、正像・鏡像
頭が混乱する結果となりました。
カーボン紙に刻まれた凹凸が儚く
実態がないながらも存在感がありました。





こちらは色紙とカーボン紙を重ねて
強く丸め込み、広げています。
凸版、凹版、どちらとも認識できる
図柄を得ることができました。





絵本の一場面をトレースし
自身の手のひらに転写。
手相を描いたとも言える
夢ある画面が仕上がりました。





モチーフは
幼少期の心をつかんだ「アルプスの少女ハイジ」
その輪郭を抽出して制作ノートに転写。
子供の頃の意識を
コレクトする行為ではないかと思いました。





ZOOM画面越しに繋がるメンバーの制作物です。



折り込んだ色紙にフロッタージュ。
フロッタージュ画面を解体して見えた図像を
完成形とした取り組みです。
・・・その意図は?
様々な制作意図を与えることができそうです。



以上、当日の成果の一端を紹介しました。

2021年度の創作実験クラブ
5月8日より隔週土曜日に活動します。
ご興味がありましたら
徳永写真美術研究所サイトより
お問合せ下さい。
(本活動はオンライン参加可)

https://tokunaga-photo.com/





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2021年度 徳永写真美術研究所 活動要項 案内

2021年03月21日 | お知らせ



徳永写真美術研究所における
2021年度の活動要項を
ウェブページに掲載いたしました。



2021年度は経験を重ねる活動を主とし、
深める活動や制作サポートは
個別で対応する体制としました。

また
遠隔地にお住まいの方、多忙な時には
オンラインにて参加いただける
プログラムも一部準備しました。

現在
私どもの活動へのご参加を承っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

なお
案内ページ作成にあたり、78枚の写真を
スライド形式にまとめて紹介しています。
ぜひ、当研究所サイトにて
たくさんの写真と合わせてご覧ください。

下に概要を転記します。


***

<銀塩写真講座>


暗室で仕上げる
銀塩写真技法に触れる講座です。
フィルム現像によりネガ像を作り、
プリント作業により諧調を
反転させてポジ像にします。
ネガ・ポジという写真用語が
使用されることが少なくなった現在、
その言葉を意識して写真に向き合います。

受講後に当暗室設備を使用して
自主制作をおこなっていただくことも可能です。

***

<古典印画技法研究講座>


19世紀に発明された印画技法を再現、
そして
現代においての
新たな魅力研究に取り組みます。

今年度は4種の技法を紹介します。
どの技法も既成の感光材を用いず、
薬品の調合から始め
感光液・感光紙(印画紙)を
作りプリントします。
また、デジタルネガフィルム作成も
実習中におこないます。

***

<版表現研究講座>


「版画とは、印刷をおこなう紙以外に、
彫刻や細工を施した版を作り、
インクの転写・透写等によって
複数枚の絵画を刷る技法、
またはそれにより制作された絵画のこと。」

辞書に記されています。
本講座では多様な版表現を体験することで、
版を媒介して生まれる魅力を研究します。

***

<作品制作研究講座>

技法を限定せず
視覚芸術に関わる全ての方を対象とします。
自身の制作を
客観的に検証する場として活用ください。
本講座は対面を基本としますが、
今期からオンライン参加もお受けします。

***

<創作実験クラブ>


創ることに関心のある皆さんを
対象とした活動です。
創作の源泉となる体験を
重ねていただけると思います。
技能は問いません。準備物は好奇心。
まずは手を動かしましょう。
制作者・鑑賞者、そうでない方もご一緒に。
(オンライン参加も対応)

***

<講座外の対応>


個別対応での作品制作研究
個別対応での実習各種
出張ワークショップ
グループレッスン
など
ご依頼内容に基づき検討します。

また
講座受講生・修了生には
施設使用など
相談の上、随時対応します。

皆さんの作品制作や日々の営みに
お役に立てるよう
徳永写真美術研究所としての活動を
充実させてまいります。

ご要望など、ございましたら
お気軽にお声がけください。





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美術研究クラブ / 12月:抽象表現の研究

2021年02月24日 | クラブ活動


美術研究クラブ
今年度最後の活動報告です。

この日の研究テーマは
「抽象表現」

1940年代後半から50年代にかけて
NYを拠点に盛り上がった芸術様式・・・

美術史に刻まれる基本情報に加え
世界情勢と連動する部分も含めて紹介。



パワーポイントデータでの
一通りのレクチャーを終えた後は
自身にとっての
抽象表現を考えるきっかけとなる
実習に取り組みました。



< 本日のミッション >

抽象的ワードを
抽象化した画面に落とし込む。

まずは
皆さんより思いつくままに
抽象的ワードをあげていただき



自分が着手しやすいワードを選び
色紙を用いて画面構成を
おこなう流れで進めました。



制作時間は小一時間。
緻密な画面はできませんが
各自がどのような意図をもって
手を動かしたのか・・・
制作の経緯を述べながら
画面を提示しあいました。









選んだワードと画面の関係
そして
制作者の存在
3つの要素がどのように関係しているのか
それぞれの展開がありました。



制作物はファイルに綴じ
各自の制作に
いつの日か役立つであろう資料として
保存しました。



現在、2021年度の活動計画中です。
近日中に
徳永写真美術研究所サイトに掲載。

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創作実験クラブ / 11日目 複製の実験:webコラボコラージュ& 作品制作報告

2021年01月20日 | クラブ活動


この日は「複製」について。

複製芸術と題し
パワーポイントデータを基にした
レクチャーの他
コラボ実験を予定しました。

当日、活動1時間前に
実験の仕込みで撮影した写真が
コチラ



ウェブカメラを据え
モニターには
撮影する私が写っています。

撮影した写真を加工して
下の図版を準備。



この図版をフェイスブックの
クラブページに掲載。
ここまでが事前の仕込み。

クラブの皆さんとのコラボ実験は
ここからスタート。





これらの投稿写真から
実験内容を推測できるかと思いますが…
各人、自身の手を加えて
画面を複写し
フェイスブックページに投稿する。
その行為を繰り返しました。



最終的に仕上がった画面です。
webコラボコラージュと言えるでしょうか。

これまで
絵筆による模写であったり
カメラやコピー機を介した複写
など
技術の発達とともに
様々な複製がなされてきました。

複製が芸術となり得るには
複製する意味が問われます。
なぜ行為に至ったのか
表現者はその目的を提示、
鑑賞者はその行為への理解
双方相まって
複製芸術と称されます。
そのような事を頭の片隅において
まずは
SNSを介した実験をおこないました。



当日は
作品制作に進展があったメンバーに
プレゼンしていただく時間も
含めました。



北海道と大阪を繋ぐプレゼンであるため
モニター越しでは細部までは
伝えられなかったと思いますが



適宜
ZOOMの画面共有機能を使い
解説いただきました。

秋から始めた
オンラインを含める進行も軌道に乗り
充実した活動となってきたと思います。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

2021年1月30・31日 
古典印画技法
ヴァン・ダイクブラウンプリント
2days講座受付中

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