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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

2025年_春からのTIPA活動案内

2025年03月17日 | お知らせ

徳永写真美術研究所(TIPA)の2025年度活動案内を下のウェブページにてお知らせしました。
https://tokunaga-photo.com/class/

2025年度は既存の活動を維持しながら講座の枠組みを変更します。表現活動について思考・試行する<TIPA活動_研究/実験>、技法の特性や魅力に注目する<TIPA活動_技法実習>と、2つのカテゴリーに分け、多角的に作品制作に必要な要素に触れる形態としました。

また、個別での対応、出張ワークショップなど、ご要望にお応えする活動もおこなっています。私どもがお役に立てることがありましたら、お声掛けください。

本年度も引き続きTIPA活動に励んでまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

TIPA活動 運営者 徳永好恵




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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
表現の研究活動をおこなっています。 
2025年4月開始の講座受付中

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滋賀県立美術館ブツドリ展_関連ワークショップレポート

2025年03月16日 | ワークショップ




現在、滋賀県立美術館で「BUTSUDORIブツドリ:モノをめぐる写真表現」展 (3/23迄)が開催されています。今回、この展示に関連するワークショップを徳永写真美術研究所(TIPA)が担当しましたので、その報告を記します。

私たちは大阪・鶴橋の研究所での活動のほか、時おり依頼を受けてワークショップをおこなっています。今回のように美術館での展示に関連するワークショップは過去に2回。
1回目は京都市美術館での ヴェネツィア絵画展、関連ワークショップ「カメラ・オブスクーラの世界」
2回目は京都国立近代美術館での モホイ=ナジ/イン・モーション視覚の実験室展、 関連ワークショップ「コラージュ→フォトグラム→・・・」
いずれも、展示内容を事前にリサーチし、関連付け方を考え実施内容を決めました。今回は展覧会名にある「ブツドリ」に注目し、美術館と相談しながら企画した内容がコチラ 
↓↓↓
 

光でブツドリするサイアノフォトグラムの実習にしました。サイアノ技法でのワークショップは、太陽光で露光する事が多いのですが、寒い季節なので、室内でライトを使う事にしました。下の写真は2回目のワークショップ当日の美術館周辺です。薄っすら白銀の美しい世界!室内で完結する内容にしてヨカッタ…と安堵ました。



以下、ワークショップレポートです。

ワークショップ会場には「たいけんびじゅつかん」と、空間が楽しくなる施しがされていました。おかげで、少し緊張していた私たちは、ホッコリ&ニッコリ。



このワークショップは学芸員さんの引率での作品鑑賞からスタート。



展示会場でモノが写った写真について考えを巡らせてから、持参したモノをブツドリする作業に取り組みます。



まずは、光で撮影する感光紙作りから。1人2枚の紙に薬液を塗ります。



感光紙が乾いたら、持参したモノを含めて画面を構成します。



ブツドリ中(露光中)の様子です。UVライトの下にしばらく置きます。



その後は水に浸けて画面を青く発色させます。鮮やかな色に変化する様子を見届けて乾燥。



1人、2回の挑戦、緊張感たっぷりの作業でした。しかし、青い画面が仕上がったところでワークショップは終わりません。



できた画面をカメラで撮影するようにフレーミング(トリミング)して額入れするところまでをおこないます。
どのようにフレーミングするか、その行為によって作品世界が浮き上がってくる瞬間も楽しいはず。



最後は作品鑑賞会。一連の作業の感想と共に、画面の見どころ、どのような理由で切り抜いたのかもお話しいただきました。
言葉が見つからないお友達はエデュケーターさんがサポートして代弁。



なかには、大きな画面で完成しているから切れなかったと説明するお友達がいました。それだけ画面作りに気持ちを入れていたのですね!想定外のケースでしたが、切り抜かない選択も素晴らしいと思いました。



最後は「仕上がった青いブツドリ作品群は、似通ったものはなく、それぞれに独自の世界が存在していますね!」という私たちの言葉でワークショップを終えました。

今回は、TIPAと学芸員、そしてエデュケーターの3者が随所で関わるワークショップでした。加えて、ワークショップ中に数名のボランティアスタッフがサポートくださった点もスムーズな進行に繋がりました。滋賀県立美術館では【見る・作る・考える】の3要素を備えた活動が、継続的に企画されているようです。



ワークショップを終えて3週間が経過した現在、私が作ったストローをブツドリしたサンプル作品は、このように飾っています。壁に掛ける事もできますが、テーブルに置く形が気に入っています。 記:徳永好恵

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
表現の研究活動をおこなっています。 
2025年4月開始の講座受付中

【 サイアノ実習講座4/5~】
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創作実験クラブ:転写の試み

2024年03月19日 | クラブ活動



創作実験クラブの活動で
転写の実験に取り組みました。

まずは
持参したモチーフを撮影する事から



その後
撮影したデータを
レザープリンターで出力



転写には様々な方法がありますが
今回は画材店で売っている
絵具を溶かすリムーバーを用いる
転写で進めました。

出力した画像に
リムーバーを染み込ませ
スプーンでこすると
印画される仕組みです。







テンポよく
どんどん転写できます!



転写後の抜け殻のような原稿も
気になりますね・・・。

写真と絵画の中間に位置するような
印象の図柄に仕上がります。
他技法をかけ合わせたり、
コラージュするように
画像を重ねる事も可能です。

記:徳永好恵

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創作実験クラブ:石こうプリント&レジン実験

2024年03月18日 | クラブ活動



創作実験クラブの活動で
石こうプリントの可能性を探る
実験をおこないました。

まずは
プリントする図柄の準備から。
透明PET樹脂板に
ニードルで線を刻みます。





刻み目に版画用インクを
詰めて石こうを流す。



石こうが硬化したことを確かめ
そっと剥がすと
黒インクが石こうに写り
印画できるという仕組みです。



石こうを流すタイミングによっては
下のような結果となったり・・・
(涙)


手軽にできるプリント方法ですが
コツを掴むまでは
皆さん、何度か失敗を重ねました。



各自の興味の方向で進めた
実験結果を下に紹介します。



石こうを流す際、
断面に定規をあてると・・・



自立する石膏画となります!



石こうプリントの版を用い
プレス機に通してコラグラフの展開も!



レゴブロックで囲い
厚みを持たせることも!





レジンをあわせる展開も!



石こうプリントした面に
ニードルで刻画して
更にレジンで水滴のような
表情を持たせたり・・・。



石こうプリントから
どんどん
実験は深化していきました。

記:徳永好恵

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TIPAアートプロデュース2024開催準備2

2024年03月02日 | TIPA展



開設15年目にして初の取り組み
TIPAアートプロデュース2024

会期が迫ってきました。

3月に入り
告知作業や展示準備に励む日々です。

このプロジェクトは
全内容を網羅したフライヤーとは別に
個々に案内状も作っています。

あくまで
個展の集合体であるので
個展枠で参加する皆さんは
作品にふさわしい案内状を準備。

出揃った案内状を見渡すと
様々な装丁で仕上がっており
展示内容が多岐に渡る事が伺えます。

下に皆さんの案内状を紹介します。
どのような作品が展示されるのか
想像しながらご覧ください。



Space1:徳田優一

図版を3種類準備されています。
優しい風合いの紙質に印刷。
全てを手元に置きたくなりますね。



Space2:中井陽一郎

大判サイズで今回用に封筒も準備。
写真は黒にしまりがあり
クオリティが高い印刷です。



Space3:渋谷美鈴

作家自らがデザインされています。
タイトルロゴ「goddess」も
こだわりの部分だと思われます。



Space4:東松至朗

これまでに出版した5冊の写真集の
編集チームが作成したとの事。
今回も随所でサポートされています。
信頼できる仲間がおられる事は
心強いですね!



Space5:徳永隆之

チャームポイントが2つ。
1)写真部分にニス掛け
2)コート400gという極厚紙に印刷
ハガキを手にした際
「おっ?!」となるはず。きっと。



Space6:出村実英子

作品の記録写真を裏全面に配置。
文字情報がないため案内状も
作品の一部のように見えます。



Space7:水谷俊明

展示作品に使用した
支持体と同質の紙に印刷。
立体作品を平面に移したような
錯覚を覚える仕上がりです。



以上
個展枠展示の案内状紹介でした。

会期中に
これらの案内状を会場で配布します。
よろしければお持ち帰りください。

最後に・・・
現在、世話人である私は
来場者に配布する目録を準備中です。



内側には制作コメントを掲載します。
全作家分のため文字数が多く
ミスのないようにヒヤヒヤ・・・

一両日中に原稿を仕上げ
印刷にまわす予定です。



TIPA展準備、ラストスパート!

記:徳永好恵

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