前回に引き続き
作品制作研究講座後半部における
自作の検証をおこないました。
今回の検証に提示された作品は
すべて過去作です。
これまでの制作を検証し
これからの制作の指針を
立てる事を目的に進めました。
初見となる人には
適宜説明を加えながら自作を紹介。
作品を紹介された受け手は
作品の理解を深める為に
更に詳しい作品解説を求め・・・
2時間を越える質疑応答となりました。
ディスカッションの中で
上の写真の3つの包みに話が及んだ際
包みに使用する紙はフランスの
アルシュ製に拘るとの言葉がありました。
アルシュ製紙工場は
1492年の創業以来5世紀に渡り
高品質の紙を作ってきた歴史があり
ピカソ、ミロ、カンディンスキー、マチスも愛用。
そのような紙で包む事に意味を持たせた
作品の位置づけもできる・・・
など
細部にまで目を配りながら
講座参加者で
ディスカッションを進めました。
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いっぽう、前回の自作の検証にて
表現内容と技法についての解説が
如何に難しいか実感された人より
新たなステイトメントの提出を受けました。
詳細な説明が加わった文章について
更にディスカッションが続きました。
作品制作に明確な答えはありません。
おぼろげな輪郭を確認しながら
制作と検証作業を繰り返すことで
表現を深めていきます。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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