新電力大手のイーレックスは20年度に西日本でバイオマス発電所を新たに2カ所新設する。投資額は500億円規模に上る見通し。稼働・建設中と合わせて国内6カ所で発電所を整備。総発電出力は37万キロワットとバイオマス発電で国内最大手になる見通しだ。発電量が安定しているバイオマス発電は需要が高まっており、施設の拡充を急ぐ。
発電事業の中期計画をまとめた。沖縄などで出力7万5千キロワット規模の発電所を2カ所計画する。建設予定地は詰めており、17年度には着工する予定だ。
ガスなど地元エネルギー会社と組んで建設するほか、発電収益の一部を融資返済にあてるプロジェクトファイナンスを利用するなどして負債リスクを最小限に抑える。
燃料はパームヤシ殻などを自前で輸入する。作った電力は固定価格買い取り制度で大手電力会社に売電したり、イーレックスの電力小売り用電源に使ったりする。
同社のバイオマス発電所は高知市で稼働中のほか、大分県佐伯市や福岡県豊前市などで建設に着手している。19年度に総出力が22万キロワット程度になると公表していた。九州電力のグループ会社と組んで作る豊前市の施設は、国内バイオマス発電所で初めてプロジェクトファイナンスを利用した。
天候の影響を受ける太陽光や風力発電と異なり、バイオマス発電は発電量が安定するため、電源としての需要は高い。住友商事が18年度までにバイオマス発電所の総出力を20万キロワット近くまで増やすなど、各社は規模拡大に動いている。
事業内容 | 発電事業及び特定規模電気事業(新電力) |
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代表者 | 渡邉 博(代表取締役社長) |
資本金 | 34億6572万円 |
売上高 | 連結170億74百万円(2015年3月期) |
純資産 | 連結103億49百万円(2015年3月) |
総資産 | 連結179億84百万円(2015年3月) |
従業員数 | 単体34人(2015年3月) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | KISCO株式会社 11.39% 阪和興業株式会社 9.13% 上田八木短資株式会社 8.39% Nittan Capital Company Limited 8.30% CBC株式会社 5.39% 太平洋セメント株式会社 5.35% (2015年9月) |
- 1921年(大正10年)10月、神戸市にて化学薬品卸売業「合資会社岸橋商店」として創業。
- 1930年(昭和5年)4月に株式会社岸橋商店が設立された。
- 1943年(昭和18年)岸本産業株式会社に社名変更。
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