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がん幹細胞の自己保存の驚異的な仕組み、マクロファージ内の鐵分子と結合

2016年02月05日 13時06分01秒 | thinklive

プレス通知資料(研究成果)東京医科歯科大

「癌幹細胞が癌の根治から逃れる特殊能力について合成ポリマーを用いて解明」 ―自ら生存環境を創る癌幹細胞の利己的な仕組みに対する治療法開発に期待―

 癌幹細胞は癌の治療抵抗性と再発に関わる細胞で、その生存を維持する微小環境(ニッチ)の破壊 は癌の根治をもたらすと期待されていますが、その実態は十分に解明されていません。  数百種類の合成ポリマーの中から癌幹細胞ニッチの機能を持つポリマーを同定し、このポリマー結 合分子の解析から、脳腫瘍の癌幹細胞ニッチ構成成分として細胞外基質と鉄を特定しました。  細胞外基質を分泌する血管内皮細胞に癌幹細胞自身が分化し、鉄を細胞内に蓄えるマクロファー ジを癌幹細胞が誘導するという、癌幹細胞の利己的な生存戦略の仕組みを明らかにしました。  本研究により、世界で初めて人工ポリマーを用いて新たに解明された癌幹細胞の特性を標的とした 新規がん根治療法の開発が期待されます。 解禁時間(テレビ、ラジオ、WEB):平成 28 年 1 月 29 日(金)午後 3 時(日本時間) (新聞) :平成 28 年 1 月 30 日(土)付 朝刊 癌治療における問題点:治療抵抗性の癌幹細胞とニッチの存在による癌再発

東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞制御分野の田賀哲也教授、椨康一助教らの研究グループは、エ ジンバラ大学、国立がん研究センター研究所との共同研究で、脳腫瘍の癌幹細胞ニッチを模倣してその生存 を助ける人工ポリマーを同定し、それを用いた解析から、癌組織中に存在する癌幹細胞が自らの生存に好適 な環境(癌幹細胞ニッチ)を構築する利己的な生存戦略を執って癌の拡大に至る仕組みをつきとめました(図 1)。この研究は文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「癌幹細胞を標的とする腫瘍根絶技術の新構 築」の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌 Stem Cells(ステムセルズ)に、2016 年 1 月 29 日午前 1 時(米国東部時間)にオンライン版で発表されます。



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