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自民党内の 派閥闘争、安倍総理はそのトップ、

2018年08月01日 11時27分25秒 | 乗用車」

安倍は国政選挙どころか地方選挙でも、移動時間や会議の合間に、寸暇を惜しんで知り合いの会社経営者や地方議員に携帯から直接電話を入れて、支持を依頼する執念をみせる。総裁選ともなれば、自ら票固めの先頭に立つのは当然だ。

「名もない若手議員たちと何度も飯を食ってきたし、すでに議員票の3分の2は固めたよ」。7月上旬には、安倍は旧知の民間人に強い自信を示していた。

安倍の出身派閥の細田派に加えて麻生・二階両派が安倍支持を鮮明にする中、目下、安倍の最大のターゲットは55人が所属する党内第三派閥の竹下派だ。

竹下派会長の竹下亘は、「安倍さんが引き続き総理になるか。『はい、その通り』とは即答しかねる」と繰り返してきた。だが、今春、派閥会長に就任したばかりの竹下に派内を統率する力はない。そもそも亘が派閥会長に就任できたのも、青木が前会長の額賀福四郎に対し、「会長を竹下に譲るように」と通告したからだ。額賀は抵抗したが、最後は青木が、竹下派会長代行で自民党参院幹事長である吉田博美を通してねじ伏せた、

現在、参院竹下派21人を束ねる吉田は、今なお引退した青木を「親父」と呼んでその指示を仰ぐ。それゆえ、「竹下派対策の要は、この青木ー吉田ラインにある」と見た安倍は、昨年から再三、吉田を夜の会合に誘い出して懐柔に努めてきた。

だが、その吉田は「私自身は安倍さんの再選で構わないと思っているが、仮に青木さんから『石破で行け』と言われれば、石破を全力でやらざるを得ない」と安倍に伝えていた。青木は、自らの長男で後継者の参院議員・青木一彦の選挙で世話になった石破と、ここ数年は近い関係にあり、今回の総裁選で「石破支持」を打ち出す可能性を以前から仄めかしていた。それゆえ安倍は、経済再生相で竹下派会長代行の茂木敏光、事務総長の山口泰明、元総務相の新藤義孝ら、竹下派内にあって「安倍支持」を鮮明にしている議員たちに「石破に圧勝しなければならない。一人でも多くの仲間に安倍支持と言わせて欲しい」と頼みこんできた。「すでに竹下派の7割以上は安倍支持」(竹下派幹部)との見方もある中、青木は7月下旬、ついに吉田に対して「石破をやれ」と最終的な指示を出した。これを受けて、吉田は竹下派の参院側21人を石破支持でまとめる方向だ。

今からちょうど1年前、昨年7月のこと。安倍は当時外相だった岸田と、EUとの首脳会談のために共に訪問したブリュッセル、そして帰国後の東京で、二度にわたり2人だけで長時間、酒を酌み交わした。第2派閥の麻生派を上回る、約70人にのぼる無派閥議員の人事の面倒などをこまめに見て、囲い込んでもきた。今や約30人の若手無派閥議員が、事実上の「菅派」だと言われる。その会談で岸田は、「外相を外れて党三役に就きたい」との考えを安倍に伝えたうえで、「どのような立場になっても(安倍)総理が続けるという限りは全力で支えます」と明言した。翌年(今年)の自民党総裁選に安倍が立候補するのであれば、自らは手をあげず、安倍支持に回ることを示唆したのだ。

安倍圧勝に向けて邁進する菅の姿に、自民党内では「今回、安倍が大差で勝つことは、その後を安倍政権を支えた菅が引き継ぐ環境を整備することにもなる。それで菅は必死なのだ」と見る向きもある。

石破、岸田、野田…「ポスト安倍」候補たちが戦闘力不足を露呈した今回の総裁選。小泉進次郎ら次世代へのつなぎ役として、菅が次期首相候補に躍り出るのか。それに向けて菅は、総裁選で安倍三選が決まるであろう今年9月以降も官房長官に留まるのか、それとも幹事長への転出を強く望むのか。 

自民党竹下派(平成研究会、55人)の参院側(21人)の幹部ら8人が31日、東京都内で会合を開き、9月の総裁選の対応を吉田博美参院幹事長に一任した。吉田氏は石破茂元幹事長を支持する方針。同派の参院議員は石破氏支持でまとまる見通しだ。竹下派会長の竹下亘総務会長は派所属議員の意向を聞いた上で9日に派の対応を表明する。吉田氏はその前に竹下氏と協議する

  竹下派会長の竹下亘総務会長は派所属議員の意向を聞いた上で9日に派の対応を表明する。吉田氏はその前に竹下氏と協議する。

 吉田氏は会合で「石破氏支持」とは明言しなかったが、出席者は「石破氏支持でついてきてほしい、という意味だった」と解釈したという。7日に同派所属全参院議員を対象に会合を予定しており、吉田氏は石破氏支持に向けて説明するとみられる。

 竹下派では、議員引退後も強い影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が吉田氏に、石破氏を支持するよう求めていた。一方、衆院側(34人)は茂木敏充経済再生担当相や加藤勝信厚生労働相ら安倍晋三首相に近い議員が多く、竹下派は衆参で対応が分かれる公算が大きくなっている。石破氏は31日夜、都内で岸田文雄政調会長と石原伸晃元幹事長、中谷元 元防衛相と会食し、「総裁選に出るとするならばよろしく」と語った。首相も同日夕、都内の私邸で麻生太郎副総理兼財務相と懇談した。総裁選をめぐる党内情勢を分析したとみられる。

 

 

 

 

 

 

  

 

 


 

 

 


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