県立橿原考古学研究所は20日、飛鳥京跡(明日香村)で7世紀後半の大型建物の遺構を確認したと発表した。
東西約30~35m、南北15mで、同時代の建物としては最大級。天武天皇と持統天皇の居所だった飛鳥浄御原宮(672~694年)の関連施設で、天皇の私的空間とみられ、後の平城宮のような内裏建物の先駆けかもしれないとする。
昭和30年代に整備された吉野川分水路の改修工事に伴う調査で、昨年11月から今年2月にかけ、内郭の北西にある「外郭」地区にあたる、宮殿域のうち外郭を南西から北東へ斜めに横断する水路(幅約6m)のうち、南西部の延長200mを発掘調査した。コンクリートをはがした水路の壁などから、直径、深さとも約1・7mの柱穴が12基確認された。東西に4列並んでいた。直径約40cmの柱が立っていたと考えられる。柱の間隔が3mで一定するなど、計画的に配置。南北に庇が付いた建物(東西29・4m、南北15m)か、4面に庇が付いた建物(東西35m、南北15m)のいずれかの形状と推定される。大極殿の可能性もある内郭の「エビノコ大殿」(東西29・7m、南北15・6m)に匹敵する大きさ。
現場は、内裏などがあった「内郭」の北面より約40m北側の地点。約70m西側には、周囲に果樹園などがあったとされる「飛鳥京苑池遺構」がある。
現場は埋め戻されており、22日~6月4日まで同研究所付属博物館(奈良県橿原市)で、遺構の写真パネルを展示する。
[参考:時事通信、共同通信、読売新聞、産経新聞、奈良新聞、毎日新聞]
飛鳥京跡で柱穴出土、浄御原宮の関連施設か(読売新聞) - goo ニュース
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飛鳥京で最大級の建物跡 天皇が住む内裏先駆けか(共同通信) - goo ニュース
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飛鳥浄御原宮跡
東西約30~35m、南北15mで、同時代の建物としては最大級。天武天皇と持統天皇の居所だった飛鳥浄御原宮(672~694年)の関連施設で、天皇の私的空間とみられ、後の平城宮のような内裏建物の先駆けかもしれないとする。
昭和30年代に整備された吉野川分水路の改修工事に伴う調査で、昨年11月から今年2月にかけ、内郭の北西にある「外郭」地区にあたる、宮殿域のうち外郭を南西から北東へ斜めに横断する水路(幅約6m)のうち、南西部の延長200mを発掘調査した。コンクリートをはがした水路の壁などから、直径、深さとも約1・7mの柱穴が12基確認された。東西に4列並んでいた。直径約40cmの柱が立っていたと考えられる。柱の間隔が3mで一定するなど、計画的に配置。南北に庇が付いた建物(東西29・4m、南北15m)か、4面に庇が付いた建物(東西35m、南北15m)のいずれかの形状と推定される。大極殿の可能性もある内郭の「エビノコ大殿」(東西29・7m、南北15・6m)に匹敵する大きさ。
現場は、内裏などがあった「内郭」の北面より約40m北側の地点。約70m西側には、周囲に果樹園などがあったとされる「飛鳥京苑池遺構」がある。
現場は埋め戻されており、22日~6月4日まで同研究所付属博物館(奈良県橿原市)で、遺構の写真パネルを展示する。
[参考:時事通信、共同通信、読売新聞、産経新聞、奈良新聞、毎日新聞]
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