漢陽大学校文化財研究所は6日、京畿漣川臨津江(임진강、イムジン河)に建設中であるクンナムダム水没予定地で漣川郡中面三串里(삼곶리)一円の川辺沖積地帯から鉄生産を行う「製鉄の村(제철마을)」を発掘したと発表した。
水没予定地から初期三国時代住居跡20基と竪穴遺構71基などを確認した。住居跡大部分は紀元前後韓半島中部地方を中心に集中的に見られる形状の平面凸字形に属して、その内部からは当時この地域を代表する二大土器の硬質無紋土器(경질무문토기)と打捺文土器(타날문토기)が集中して確認された。
さらに相当数の住居跡内部で送風管5点と砥石2点、精錬鍛冶炉(정련 단야로)1基、鍛冶炉2基をはじめとする鉄器生産に関連する遺物が確認され、鉄器を作る工程から出た鉄滓(철 슬래그)なども収集された。
今回の発見は、加平 大成里(가평 대성리)と驪州 淵陽里(여주 연양리)遺跡の韓半島中部圏初期三国時代文化圏の鉄生産関連跡と同様に、鉄生産関連施設の大規模村と判断されるとしている。
今回の製鉄遺跡は、その下流5km地点の漣川江內里で高麗文化財研究院が発掘した「2千年前の大規模村遺跡」(住居跡80余基)とほとんど時期が同じだが、その性格は、前者は生産施設、後者は集落地に明確に区分される点で注目される。
遺跡が造成、運営された正確な時期は、5号住居跡で平底形の蒸し器片が確認された点からみると初期三国時代中期から後期へ渡る段階に位置すると判断されるとしている。
[参考:聨合ニュース]
過去の関連ニュース・情報
2010.3.26 漣川郡旺澄面の臨津江(イムジン河)川辺沖積地帯から2000年前の大規模集略跡と高句麗石室墳9基が出土
水没予定地から初期三国時代住居跡20基と竪穴遺構71基などを確認した。住居跡大部分は紀元前後韓半島中部地方を中心に集中的に見られる形状の平面凸字形に属して、その内部からは当時この地域を代表する二大土器の硬質無紋土器(경질무문토기)と打捺文土器(타날문토기)が集中して確認された。
さらに相当数の住居跡内部で送風管5点と砥石2点、精錬鍛冶炉(정련 단야로)1基、鍛冶炉2基をはじめとする鉄器生産に関連する遺物が確認され、鉄器を作る工程から出た鉄滓(철 슬래그)なども収集された。
今回の発見は、加平 大成里(가평 대성리)と驪州 淵陽里(여주 연양리)遺跡の韓半島中部圏初期三国時代文化圏の鉄生産関連跡と同様に、鉄生産関連施設の大規模村と判断されるとしている。
今回の製鉄遺跡は、その下流5km地点の漣川江內里で高麗文化財研究院が発掘した「2千年前の大規模村遺跡」(住居跡80余基)とほとんど時期が同じだが、その性格は、前者は生産施設、後者は集落地に明確に区分される点で注目される。
遺跡が造成、運営された正確な時期は、5号住居跡で平底形の蒸し器片が確認された点からみると初期三国時代中期から後期へ渡る段階に位置すると判断されるとしている。
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