カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

カフェ デ ラ リベルテ

2012年06月08日 | 京都
「日陰の、安らぎ。」

落ち着いた地味な色合いの壁面に囲われた小さな部屋の心地好さ、
殺風景でひんやりと冷めた空気漂う室内、
出来ればそこには自分たち以外は誰も居ない方がいい。

隔絶されたその閉じた空間には小さな窓があって、
ふとした時には、そこからちらりと外界を覗う、
気が向けばそんな楽しみもなくはない。

少し旧い映画の中で、人生を持て余したイギリスの王侯が、
何をするでもなく静かに過ごす片田舎の保養地に、
そういう部屋があったような、そんな気がする。

華美ではなく、贅沢でもなく、
ただ日がな一日、静かに本を読んで、ゆっくりと食事を取り、
日が落ちれば眼を瞑るように眠る、そんな生活。
欲もなく、目的もなく、ただ存在するだけ、そんな人生。
目立たず、迷惑をかけることなく、日陰で安らぐ、そんな日常。

だが幾ら望んでも、そんな静寂を手に入れることができるのは、
何にも邪魔されず、毎日を心惑わされずに過ごしつつ、
最期まで人生を全うすることのできる、それ相応の身分の人たちだけで、
やはり庶民には、色んな面で目を覚まし、そんな小部屋から抜け出して、
人生を生き抜く為の行動を起こす、その為の塩気が必要である。

とてもわかりやすい美味しさのこの店の料理は、
その塩気に耐えられないという程の年配でさえなければ、
むしろ、くっきりとした味わいを感じることのできる力強い味付けである。

庶民の懐にも優しいその食事は、それなりの量と質が期待できる。

そして、時間を問わず下の階にある売り場からパンを選び、
軽くカフェとして使うこともできる。

とはいえ、白昼夢から醒め、現実的な眼で冷静に観察し、
それらの成り行きを熟慮してみれば、ビジネス・モデル的試行錯誤が、
経営の其処此処に感じられる、それがやはり、とても世知辛い。

カフェ デ ラ リベルテカフェ / 京都市役所前駅神宮丸太町駅三条駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5



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