「破壊的旨さに対する期待。」
その日の休日、久しぶりに朝寝して遅めに家を出たからには、そこそこのお店でランチを取れるなどとは、そもそも期待していなかった。
京都の田舎から兵庫県をかすめて大阪市内に出る途中、箕面の時点で3時。
そんな時間に開けているお店は、なかなかない。
が、ふとむかしに何かで見たこちらのお店のことを思い出した。
箕面の駅前であったように思う。
ダメモトで、場所の確認ついでに寄ってみようという気になった。
場所はとても分かりやすい。
繁華街の中の一角、よく見ると、一部明かりが入っているようである。
とりあえず見てみようと車を降りて店頭に立つと、なんと休み時間中もお持ち帰りができるではないか!
しかーし、車を運転しながら弁当を食うのは至難の業である。
ということで、1300円台の上カツ・サンドにしてみました。
サンドというのは、こういう時のためにあるのです!
見ため、想いの外、箱は小さく、あまりCPは期待できないなと、その瞬間は思った。
が、開けてみると、そのカツの分厚さは相当のものである。
ひとつが分厚すぎて、サンドは全部で3切れ、しかしちょっと見たことのない分厚さで、パンはほとんどないに等しいその勇姿!
ずいぶんと昔に食べたコロナのタマゴがカツになったような印象である。
その非常識な分厚さにして、キッチリ中まで火は通っており、しかし過度に通り過ぎずで、肉はメチャメチャに柔らかく、そしてジューシー!
店内では、このカツを塩で食べる。
想像上、それは納得、ソースではある意味勿体ないような気はする。
カツサンド、侮れじである。
正直、今まで、トンカツなどどこで食べてもそこそこ旨いし、逆に言えば、ある一定以上の旨さのトンカツなど期待したこともなかった。
わざわざ肉食べるなら、やっぱ牛でしょ!という認識でした。
つい最近まで、ピザというジャンルでもそのように思っていたのであるが、ここのトンカツでまたしても思い知らされた次第。
本当に旨いトンカツは、旨いのである!
まだ店内でまともに食事したわけでもないのに、こう言うのもナンであるが、このトンカツからは、トンカツというジャンルそのものを引き上げようという気概というか、少なくともそのジャンルでいちばんを目指そうという気迫を感じる。
余談であるが、匿名とはいえ引き合いに出して申し訳ない、同じ日の夜、大阪市内にて、かねてからお気に入りの洋食屋にお邪魔した。
そこそこの好印象を抱いているお店である。
その日、そのお店でミンチカツをいただくことになったのであるが、いざ口にすると、どうにも褒める気にならない出来であるように感じた。
だがそれもそのはず、その時は気付かなかったのであるが、昼間のトンカツの油が並以上に良すぎたのであろう。
同じ日に、そのような普段使いの洋食屋と、気合の入ったトンカツ屋をハシゴする方が間違っているのである。
かかるコストのことを考えれば、その洋食屋を責めるわけには勿論いかない。
これもまた、一種の食い合わせの悪さの典型であった。
その日、当方がなくしたものと、得たもの。
それは、これまで贔屓にしていたお店に対する無条件の満足感、そして、それを破壊してしまうほどの旨さに対する期待であった。
その日の休日、久しぶりに朝寝して遅めに家を出たからには、そこそこのお店でランチを取れるなどとは、そもそも期待していなかった。
京都の田舎から兵庫県をかすめて大阪市内に出る途中、箕面の時点で3時。
そんな時間に開けているお店は、なかなかない。
が、ふとむかしに何かで見たこちらのお店のことを思い出した。
箕面の駅前であったように思う。
ダメモトで、場所の確認ついでに寄ってみようという気になった。
場所はとても分かりやすい。
繁華街の中の一角、よく見ると、一部明かりが入っているようである。
とりあえず見てみようと車を降りて店頭に立つと、なんと休み時間中もお持ち帰りができるではないか!
しかーし、車を運転しながら弁当を食うのは至難の業である。
ということで、1300円台の上カツ・サンドにしてみました。
サンドというのは、こういう時のためにあるのです!
見ため、想いの外、箱は小さく、あまりCPは期待できないなと、その瞬間は思った。
が、開けてみると、そのカツの分厚さは相当のものである。
ひとつが分厚すぎて、サンドは全部で3切れ、しかしちょっと見たことのない分厚さで、パンはほとんどないに等しいその勇姿!
ずいぶんと昔に食べたコロナのタマゴがカツになったような印象である。
その非常識な分厚さにして、キッチリ中まで火は通っており、しかし過度に通り過ぎずで、肉はメチャメチャに柔らかく、そしてジューシー!
店内では、このカツを塩で食べる。
想像上、それは納得、ソースではある意味勿体ないような気はする。
カツサンド、侮れじである。
正直、今まで、トンカツなどどこで食べてもそこそこ旨いし、逆に言えば、ある一定以上の旨さのトンカツなど期待したこともなかった。
わざわざ肉食べるなら、やっぱ牛でしょ!という認識でした。
つい最近まで、ピザというジャンルでもそのように思っていたのであるが、ここのトンカツでまたしても思い知らされた次第。
本当に旨いトンカツは、旨いのである!
まだ店内でまともに食事したわけでもないのに、こう言うのもナンであるが、このトンカツからは、トンカツというジャンルそのものを引き上げようという気概というか、少なくともそのジャンルでいちばんを目指そうという気迫を感じる。
余談であるが、匿名とはいえ引き合いに出して申し訳ない、同じ日の夜、大阪市内にて、かねてからお気に入りの洋食屋にお邪魔した。
そこそこの好印象を抱いているお店である。
その日、そのお店でミンチカツをいただくことになったのであるが、いざ口にすると、どうにも褒める気にならない出来であるように感じた。
だがそれもそのはず、その時は気付かなかったのであるが、昼間のトンカツの油が並以上に良すぎたのであろう。
同じ日に、そのような普段使いの洋食屋と、気合の入ったトンカツ屋をハシゴする方が間違っているのである。
かかるコストのことを考えれば、その洋食屋を責めるわけには勿論いかない。
これもまた、一種の食い合わせの悪さの典型であった。
その日、当方がなくしたものと、得たもの。
それは、これまで贔屓にしていたお店に対する無条件の満足感、そして、それを破壊してしまうほどの旨さに対する期待であった。