カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

タマちゃん

2013年03月03日 | 岡山
「おやつの如し。」

其れがカキオコであるかどうかを抜きにしても、其の有名なお好み焼きは十二分に秀逸であった、名物になるだけのことはある、やはり何でも実際に食べてみないことには其の出来など判らないものである。

お好み焼きと言えば、ある種一般的なものとしてべっとりとソースを塗られたごてごての料理であることが実際のところ少なくない、其れはもしかすると地域柄なのかも知れないにせよ、大勢である。

だが、例えば其のお好み焼きだけで腹いっぱいになって帰ってもらっては客単的に困るという居酒屋系の店舗などでは、ちょっと上品な風情のお好み焼きが供されたりもするのではあるけれど、其れではちょっと食いでがないと不満に感じてしまうような中途半端さが、実際そのような類のお好み焼きに抱かされる印象の大概であったりする訳である。

だから基本お好み焼きというのは、上品であったり軽かったりする料理であるべきではないという、腹の脹れる実質だけの存在と成り果ててしまうのである、多くの場合。

だがしかし、このカキオコは其のような板ばさみ的お好み概念を打ち破る、そんな軽さを合わせ持った、まさにスナック菓子であるかの如き旨さ、そして満足度なのである。

焼き上がってしまう前にふんだんに天粕を塗し、そもそも大量の油を敷いた鉄板に載せられた其の作用により、焼き上がった此の店のお好み焼きというのは、サクサクでありホクホクとなるのである、其の食感たるやまさに眼から鱗と言ってよい。

そしてしかも其の内部に名産である牡蠣がふんだんに封入されているのであるから、此れが旨くない訳はない。

甘いとも苦いとも表現し難い牡蠣の内包する其の風味が、あくまで軽い食感の其のお好み焼きに得体の知れない、しかし魅惑的な奥行きを与え、此れはやはり他にはない、この店独自に開発された独特の名物であると言っていいだろう、其の評判に偽りなしである。

タマちゃんお好み焼き / 寒河駅
夜総合点★★★★ 4.0