カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

一之船入

2016年02月04日 | 京都
「朧な、中華。」

印象に残らないというところが、むしろ印象的な此の店の料理、かといって内容に不満が残るという訳ではなく、勿論のこと記憶には新しいのだけれど、やはり其れでも其の具体的な風味については、あったような、なかったような、朧な出来事ででもあるかのように定かではない。

人心というのは本当に都合のよいもので、キャッチフレーズが医食同源であるなどと聞くと、食べれば旨い其の上に、己が身体の弱ったところまで治ってしまうのかと早合点しがちであったりもするのだけれど、何のことはない、実際のところ、此れを食してさえおれば身体に悪影響はないですよというような、緩やかな慰めのようなものであるのがやっとのことで、なるほど仰る通り、言われなくともわかる程に胃腸にやさしい其の風味、中華料理の代名詞と言っていい油という言の葉さえ心中にも浮かばない爽やかさである。

其の風味、其の質感は、個室での交歓を邪魔することはなく、まさか食後の行動に支障をきたすようなこともない、此れは或る面、使い方さえ間違わなければ理想的な料理店である、と、其のように言い得るのかも知れない。

一之船入中華料理 / 京都市役所前駅三条駅三条京阪駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5