カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

竹下

2017年08月29日 | 京都
「そぼろ。」

独房の中、というのはこんな感じなのだろうか。外観が土蔵だけに、まさに江戸時代の牢獄であるかの様。そんな不謹慎なことを連想させなくもない個室の小窓から差し込む外の光は、むしろ其の狭い室内の薄暗さを際立たせる。

周囲の喧騒、其の一音も通さぬ風情の厚い壁が不思議と安心感を抱かせる密室で戴く、すき焼きの小鍋は甘辛く、牛丼は幾分か辛め。ともに妥当な旨さながら、実際、深く印象に残るものではなかったのではあるけれど、あえて追加にと持ち帰った冷凍のハンバーグには、好い意味で少々驚かされた。

つなぎ少なめでありながら、そぼろ状。ひと口めには非常に薄味に感じられ、物足りないくらいの其の味付けではあるけれど、では、と思い、先ずは市販のケチャップをかけて戴いてみる、と、此れが旨い。では、こちらは?と、ソースをかけてみても、此れも旨い。塩胡椒でも旨いし、挙句は何もかけずに戴いてみても、先程より旨いと感じる。つまり、ひと口では気付くことができない、それ程に絶妙な按配で、下味がついているのである、そもそも。何と控えめ、且つ、充分なハンバーグであることか。

ただ其の事実というのは、むしろ持ち帰って後、外の世界にある、ありきたり様々の薬味で自由に戴いたことによってのみ、判明したことではある。

竹下焼肉 / 福知山駅

昼総合点★★★★ 4.0



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