トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

「俺グリムロック」

2008-08-10 23:41:32 | トランスフォーマー・G1

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ごきげんようでござる!

前回はダイノボットに触れてみたので今宵は、ダイノボット部隊指揮官・グリムロック(26、グリムロック、2300円)の紹介でござる!

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グリムロック率いるダイノボット部隊は恐竜型ロボットから変形するサイバトロン陣営初の恐竜系トランスフォーマーとして1985年に販売されたでござるが、商品は1984年にダイアクロン恐竜ロボ(恐竜ロボ、1、ティラノザウルス、2300円)の一部仕様を変更した商品でござる!

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元々、恐竜ロボは、ダイアクロン陣営がワルダー軍団の送り込んだ恐竜と戦う為に開発された有人操作型のロボットであり、ライバル商品と成るワルダー陣営のゲリラ戦用に開発した自然破壊メカである昆虫ロボ(昆虫戦隊・インセクターロボ)は、トランスフォーマーに転生した際はデストロン陣営のインセクトロンに振り分けられたでござるが、初期トランスフォーマーでは、オメガスプリーム(日本未販売)の日本販売が見送られた為に、デバスター(37、デバスター、5800円)のライバル商品にダイノボット部隊が宛がわれたでござる!

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なお、クリアパーの下にメッキパーツを配する独特のデザインは、タカラの伝統たる変身サイボーグや、きょうりゅうサイボーグ マシンザウラー(ダイアクロンでは、改造怪獣マシンドラゴン、として色変えで再販)に共通するSF表現なのでござるな。

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商品としては、恐竜ロボとダイノボットの大きな違いは、ダイアクロン隊員が付属すか否かでござる。 

トランスフォーマーとして販売された際はダイアクロン隊員は削除されており、外見上はシークレットエンブレムの貼り付けでござる。 (本品は付属シールを貼っていない)

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背中に設けられているダイアクロン隊員用のコクピットカバーは開閉するでござるが、説明書では記載されていないでござる。

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さてさて・・・ 此処で気になるのがトランスフォーマーにおけるダイノボットの存在でござるが、TVアニメを見る限りでは、彼等の誕生はホイルジャック(03、ホイルジャック、1800円)が恐竜の化石を見て、感化されて製作した自立型ロボットのようでトランスフォーマー(超ロボット生命体)ではないような気がする事でござる。

故に彼らの頭が悪いという理由は自立型ロボットと同じで基本プログラムを基に行動している為だという説もあるのでござるが・・・

後にスパークが宿り一人前のトランスフォーマーに成ったという説もあるでござるが、最近では元々セイバートロン星にダイノボット(恐竜ではなくダイナマイト並の破壊力を持つヤツラ?)は生存し、戦いに敗れた彼らのパーソナルコンポーネントをホイルジャックが保管しており、新たなる恐竜ボディで復活させたと云う説でござる。

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ロボットモードのデザインはカーロボット系のデザインと異なる体型であり、恐竜の頭部は背中に折畳み隠す方式や、下半身が反転して脚部となり、尻尾や脚部がそのまま張り付いているデザインは、以後の動物系、恐竜系、怪物系単体変形ロボ玩具の基本となり、以後暫らくビーストウォーズ系トランスフォーマーが登場するまで、恐竜ロボ系の変形方式は引き継がれていくのでござる。

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しかし・・・ 正面から見ると四肢のバランスはとれているのでござるが、横から見ると邪魔なパーツは背中に隠し、頭部の位置も中心線よりズレている為に褒められた体型ではなく、腕を前に出さない事には背中に配置したパーツの御蔭で引っくり返る欠点があるのでござるよ。 まあ・・・ 脚部に踵なりストッパーなり有れば転倒防止となるので、変形方式を受け継いだ新商品では改良されたモノも多く登場しているでござる。

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恐竜モードでのダイアクロン版との違いは解り辛いでござるが、ロボットモードでは、腰のダイキャストパーツが、からに変更されており、付属の武器であるサーベル(エネルゴンソード)のメッキは落とされて赤色に成っているのでござるが・・・ コレはメッキによるコスト削減ではなく、米国の安全基準で本物に見えないようにする為と、軟質素材による安全性の為の処置でござる。

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なお、グリムロックの主力武装であるエネルゴンソードは当初米国では、ロボットが銃器で戦争するのに剣で戦う行為は原始的で野蛮だという理由で、馬鹿で野蛮なダイノボットや一部のデストロン兵士のみの武器であり、米国主体の新作の商品でもサイバトロン側には剣は採用されなかったのでござるな。

そのくせ・・・ 銃器を所持していても、素手による殴り合いは正当化されるらしいでござる。 (笑)

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グリムロックの場合は殴り合いでも、ティラノザウルスの足の爪がスパイクとして使えるので強力でござるが、戦う場合はエネルゴンソードの刃ではなく柄で殴るタイガージェットシン並の拘りがあるようでござる。

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更にグリムロックにはミサイル(×3)発射可能なミサイルランチャーを保持できるのでござるが、コレも米国の安全基準の為にダイアクロン版よりスプリングが弱められている訳でござるな。

なお、設定にある2本銃身のロケットランチャーとは、設計書に記載されているダブルレーザーガンの事であり、付属武器を一緒に解釈して設定してしまったようでござる。

ロボットモードでは3種の武器は同時に保持できず、いずれかは余剰パーツとなるでござる。

無論、恐竜モードでは武器類は全て余剰パーツと化すでござるよ。

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今の目で観れば、辛い商品でござるが、当時としては完成度も高く、その後販売される類似品(ファイアーボット)以上に完成されていた商品であり、TVアニメの個性的な演出とキャラクター性により、日米共に人気キャラクターとなったのでござるな。

以後グリムロックは様々な形で商品化されており、アメコミ版ではオートボット司令官代理にまでなったキャラクターでござる。

そう・・・ 何時の間にかグリムロックは馬鹿で野蛮な戦士ではなく、自ら馬鹿を演じている孤高の戦士になってしまっているのでござるよ。

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しかし・・・ 拙者としては仲間のダイノボットと戯れる馬鹿なグリムロックの方が好みだったりするでござるよ。

次回はグリムロックの新しい姿の紹介でござる!