たとえ人気商品と云えど、商品切り替えの為の絶版となるのでござるが、前作の人気商品の後続品が販売される事はよくある事でござるが、それが必ずしも人気を引き継いだ商品と成らない事は世の常でござる!
今宵紹介するサイバトロン火炎攻撃員、ダブルクロス(C-100、ダブルクロス、2300円)も、1985年に販売された、ダイノボット部隊の代替品として1987年に、ファイアーボット部隊として販売された1体でござる。
ファイアーボットとは、今では滅多に見ない火花を散らすスパークギミックを内蔵したモンスター系トランスフォーマーでござる。
まあ当時はモンスター系のトランスフォーマーはデストロンの所属であったのでござるが、ファイアーボットは、ダイノボットの代替としてサイバトロンに編入されたのでござるが・・・
やはり、デザイン的に日本では抵抗感があったのか、彼等は日本設定による「ザ・ヘッドマスター」ではサイバトロン正規軍(レギュラーメンバー)ではなく、ビースト星に派遣された駐留部隊として描かれており、ドチラかと言えばゲストキャラクター扱いだったような気がするでござる。
ダブルクロスのモンスターモードは、双頭ドラゴンであり、翼にサイバトロンマークが無ければサイバトロンに見え辛いデザインでござる。
如何も日本では馴染みの無い双頭ドラゴンでござるが、海外ではメジャーらしく双頭竜(獣)系のトランスフォーマーは、ハングルー(D-79、ハングルー、1980円)や、シーナツィン(D-81、880円)、ダブルヘッダー(日本未販売プリテンダー)等が前後して販売されていたりするでござる。
う~む・・・ 海外では双頭ネタは善悪とりまぜても人気があるようでござるな・・・
さて! ダブルクロスのスパークギミックは、背中のスイッチを数回押す事により、胸部の回転ノコギリが可動して火花を散らすでござる。 (火花は上手く写真に撮れないので断念)
なお!ファイアーボットは従来のトランスフォーマーと異なり、皮膚や体毛等の生体表現を最初に取り入れたトランスフォーマーであり、後のビースト戦士系の先祖と呼べる存在でござる。
しかし・・・ ロボットモードのデザインは何とも中途半端で、小さな翼とドラゴンの首のままの両手・・・
確かに顔はサイバトロン系なのでござるが・・・
正義側のデザインではないでござる。 まあ! 背中に回したドラゴンの腕がチャーミングでござるが、ドラゴンの尻尾や脚が無駄にくっついているデザインは確かにダイノボットの後続商品である証明でござる。
しかし・・・ 両足が繋がっており、可動部分が両腕すかなく、スパークギミックも使えなくなるダメっぷりなロボットモードとなるのでござる。 (涙)
モンスターモードでは余剰パーツとなる付属武器(クロスライフル)は左手に噛ませるのではなく、ジョイントに接続する方式でござる。
なお、設定では双方の首には異なる意志があり、何をするにも意思の統一が必要とされるそうなのでござるが・・・ ロボットモードの頭部は飾りなのでござろうか?
それとも別個の精神があり、ドラゴンの首の調停役をしているのでござろうか?
合体による意志の統一を嫌う米国人が、一つの身体で複数の精神を宿すメンドクサイ体質を好む理由はイマイチ理解し難いキャラクターでござるな。
これで、TVアニメでの登場が多く、印象的なエピソードでもあれば、人気がでそうでござるが、ダイノボットのように売れるデザインではないと判断された為にレギュラー落ちしたのでござろうな・・・
まあ・・・ 絶版になったダイノボットは、その後通販扱いで復活したり、G2で成型色を変更して販売(日本未販売)されたり、名前を受け継いだ新商品や、新造形によるリニューアルと優遇されていたりするのは単に人気が有るからでござるが・・・ ファイアーボットは再販すらされていなかったりするでござる。
そう・・・ メディア露出と再設計を行なえば、面白いキャラクターに成ると思うのでござるが・・・