今朝の早朝はすがしい朝でした。
昨日のバス旅の疲れもありましたが、休まず参禅。
スタートの午前6時は、坊守様のお撞になる梵鐘の音、
同時に老師の「小鐘3つ」、今朝は住職様もすでに着座、
ほとんどの仲間も出席され、雰囲気上々。
かすかに聞こえる梵鐘の合間の「般若心経の読経」。
後は、野鳥のさえすり以外は音は無く静寂の世界、良いスタートでした。
いつも始まる「老師の坐中のお話」。
曹洞宗開祖、道元禅師が中国から帰国され、
最初に作られた書が「普勧坐禅儀(ふかんざせんぎ)」です。
始まりの文言は「原(たず)ぬるに、夫(そ)れ道本円通(どうもとえんづう)、争(いか)でか修証(しゅしょう)を仮(か)らん。宗乗(しゅうじょう)自在、何ぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん。」とあります。
道元禅師様は、禅の説き方として、「人間の真理はその命の営みを、非の打ち所のない真理で出来上がっている」ものとされた。
いろいろな悩みや考えは個々人に有るものですが、
すべての理屈を抜きにして 「ただただ座りなさい」、
お釈迦様が心理を得られたように、
幾度も坐禅を繰り返すことにより誰にでも、
それが見つかることが有るものです。
一度座れば1仏と解説する人もいますが、
一度ではダメ、幾度も繰り返し学び座りましょう。
そんな基本的な学びの後に、
坐禅の3つの基本、「整心・整息・整身」の具体手法が示された。
「坐禅を実行している私たちは、座って得た道元禅師様や遠くは
お釈迦様の教えで得た知識・知恵等繰り返し学んだことを、
これからの歩みの中に実践出来る事を目標にしてくださ。
と結ばれた。
最後にいま一度
「原(たず)ぬるに、夫(そ)れ道本円通(どうもとえんづう)、争(いか)でか修証(しゅしょう)を仮(か)らん。宗乗(しゅうじょう)自在、何ぞ功夫(くふう)を費(ついや)さん」。
参考に「普勧め坐禅儀」原文
「原夫道本圓通、爭假修證。宗乘自在、何費功夫。況乎全體逈出塵埃兮、孰信拂拭之手段。大都不離當處兮、豈用修行之脚頭者乎。然而毫釐有差天地懸隔、違順纔起紛然失心。直饒誇會豐悟兮、獲瞥地之智通、得道明心兮、擧衝天之志氣、雖逍遙於入頭之邊量、幾虧闕於出身之活路。矧彼祇薗之爲生知兮、端坐六年之蹤跡可見。少林之傳心印兮、面壁九歳之聲名尚聞。古聖既然、今人盍辦。所以須休尋言逐語之解行、須學囘光返照之退歩。つづく・・・・」
夏ツバキ
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