tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

初天神と「お軸と焼きかれい」。

2021年01月25日 | 季節の便り(北陸、福井)

今朝の朝刊、どっさりのチラシ、

スーパーの「焼きかれい」のprです。

今日1月25日は、「初天神」、今年初めての天満宮の縁日です。

 

福井では、半夏生の鯖、土曜のウナギそして、

天神講の「焼きかれい」です。

天満宮の祀主「菅原道真公」は、学問の神様でもあり、この日には、

「天神様の掛け軸」の設えに、新年の鏡餅のように

「三宝に焼きかれい」を床の間に飾ります。

 

男児のある家では、頭の良い子供の成育を願う行事ともなっています、

当地の多くの家にも天神様の掛け軸はあり、男児が生まれると

母方の家から、このお軸を贈る習慣になっています(今は如何か?)。

我が家では、もう子供たちは成人していますが、季節の節目として

天神様の掛け軸をかけ、

近所の魚屋さんから「焼きかれい」が届き今夜の食卓に上がるはずです。

 

私にとって「初天神」は、

亡母の思い出につながる日でもあります

私の入った小学校は、1月25日が創立記念日となり、

紅白饅頭を頂いてすぐに下校。

妹たちを乗せた乳母車を押し、歩いて4kmの母の里へ「およばれ」

に行くのです。

戦中・戦後のころには、お正月・お盆と同じように

一族が集まるのが「初天神」でした。

「天満宮」では、芝居小屋、パチンコなど多くの露店、

三角形の3色のういろうを買い、皆で分け合い食べるのも慣例でした。

コロナ禍の現在、天神様は今も健在なはず、

三密を避けるために今もにぎわっているのでしょうか。

70年も昔の思い出の「初天神」でした。

 

 

 


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