ゆうべサンマを食べました。今期5回目かな。ゆうべ食べたサンマは今年とれたばかりの新もので、大きくて脂がのっており、とても美味でした。ただ値段が高い。そう度々は食べられません。
サンマを食べていてふと気になったことがあります。遺伝子組み換えではないだろうな、ということです。今後も不漁がつづき、高値がつづくと、安いサンマを求める人が増えます。海温上昇や悪環境に耐性をもつ強いサンマを養殖して供給しようという業者が現れないとも限りません。これが遺伝子組み換えによって可能なら、と思わないでしょうか。
遺伝子組み換えについて、新しい情報です。モンサント社が消えました。ドイツのバイエルに買収されたようです。アメリカ発の多国籍企業モンサントは、大豆の遺伝子組み換え商品を開発し、ラウンドアップという除草剤とセットで農家に販売することにより急成長を遂げました。遺伝子組み換え大豆は気候異変に左右されず、干ばつに強いため、つねに豊作を望めます。いっぽう除草剤ラウンドアップは遺伝子組み換え大豆だけをまもり、その他の雑草すべてを枯らしてしまいます。この2つをセットにして農家に売りつけることで大きな利益を上げたのがモンサントでした。ところが地元のアメリカで訴訟が起こされました。除草剤ラウンドアップに含まれるグリホサートが発がん性物質だったのです。敗訴したモンサントは、他の国でも同様の訴訟に直面し、たちまち会社存亡の危機を迎えます。ドイツのバイエルがモンサントを買収しました。同じ商法がいつまで続けられるかが見物です。
モンサント訴訟で明らかになったのは、グリホサートが発がん性物質であることだけです。遺伝子組み換え作物が人体にどのような影響を及ぼすかがまだ明らかにされていません。日本では遺伝子組み換え作物は安全だとして、とくに問題視していないようです。今後を注視していく必要があります。
海の資源にまで遺伝子組み換えが進まないことを願いつつ、秋の味覚サンマを楽しみましょう。