職場の定期健康診断の結果が知らされた。私のまわりにいる同年代の同僚たちはみなLDL(いわゆる悪玉)コレステロール値が基準を上回っている。私ももちろん以前からLDLコレステロールを気にしており、すでに15年以上にわたって薬を飲み続けている。薬を飲んで基準値に収まっているだけなので自慢できる話ではない。
LDLコレステロールは体内で生成されるものが大部分を占め、いくら食事に気を配っても改善されないようだ。しかも年齢とともに増加する傾向が見られる。LDLコレステロールは歳をとるにつれて必要性が増すから体内で多くつくられるようになるのか。それとも体内でLDLコレステロールの生成を抑制する力が年齢とともに弱まってしまう結果なのか。前者なら必要悪だと認識することになるし、後者なら体に害を与える元凶になる。
検査機関である病院が出している資料によれば、139までが正常値、それを超えればいきなり要医療になる。LDLコレステロール値にかぎって経過観察という中間段階が設けられていないのはなぜだろうか。
同僚たちのなかには、アメリカでは160までOKだといって平然としている人、自覚症状がないしこれまで健康できているのだから気にしないのがいちばんだという人、昨年に比べて大きく上昇し、170を超えたので医者へ行くという人などさまざまだ。
私は小心者なので、血管壁にへばりつくような物質は極力抑えるべきだと思っている。血管壁にものが付着すれば動脈硬化を起こし血圧が高くなる。心筋梗塞や脳梗塞は避けたいものだ。