新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

入院から退院まで

2022年11月13日 | 日記

 ぐっすりと眠れて目覚めた今朝は気持ちよい。そのまえ二晩が眠れなかった。11日、肘のボルトを抜く手術を受けるため、前後を含めて3日間入院した。10日の昼すぎに入院。翌日の手術までヒマかと思っていたが、心エコーの検査が入っていた。小1時間かかった。異常なし。
 6人部屋で他のベッドも埋まっている。コロナ感染対策のせいで、畳2畳ほどの空間をカーテンで仕切ってあり、同室にどのような患者がいるのか、目では見えない。しかしときおり看護師が用事でやってきて各患者と話をしている声が漏れ聞こえてくる。年齢的には私とほぼ同年代か少し上の人たちのようだ。そのていねいな言葉遣いからして、とても紳士的な人たちばかりだ。歩行訓練を受けている人、糖尿病を患っている人が多い。健康でスタスタと歩ける私がそのようななかに混じるのは、なんだか後ろめたい気分になる。頻尿に悩まされる私は、夜間、頻繁にトイレに行きたくなる。夜の水分摂取を減らしてできるだけ回数を減らそうとしても、病院でのトイレ回数は減らない。自分だけが自由にトイレに行けることに申し訳なく思いながら眠れぬ夜をすごした。
 11日9時から手術。1時間ほどで終え、ベッドのまま病室へ。午後4時までは「ベッド上で安静」。トイレには行けるが、この際と思って尿瓶の使用を体験させてもらった。寝たままで用が足せる。これは便利だ。実際にはベッドを少し起こして用を足したが、尿瓶初体験は上々で、今後家でも利用できるかもしれない。点滴が夕方7時ごろまで続いたが、その後はまた病棟内をフリーに歩き回れる許可が出た。周りの人たちは歩行器がなければ、または看護師の補助がなければ自由に移動できない。私だけが自由に歩き回れる。夜中ピーピーとヘンな音が続く。どこから聞こえてくるのか分からない。周りの人たちも気になっていたはずだし、だれでも簡単にナースコルで看護師を呼ぶことができたはずだが、眠っているのか動きがない。私が直接ナースステーションまで出向いて看護師を呼んできた。やはり隣の人のベッドにつけてある機器が鳴っていたのだった。同室の他の患者たちもひそかに、自由に行動できる私に善処を期待していたのかもしれない。自由に歩ける便利さを実感できた瞬間だった。
 翌朝10時退院。この入院体験を入院経験豊富な友人に書き送ったところ、「日本の病院は体の壊れたところを物理的に、あるいは化学的に最速で治してくれるところで利用させてもらってありがとうという感じの付き合いで良いのでは」との返信があった。海外での滞在経験が長い友人であるだけに、「日本の病院は」に日本の病院のホスピタリティーのすばらしさを含意したようだ。


虎ノ門ニュース放送打ち切り

2022年11月08日 | 日記

 7日朝、衝撃が走った。虎ノ門ニュースが18日を最後に放送打ち切りになることが発表された。この1年近く毎朝楽しみに視聴してきたのに・・。なぜ放送打ち切りになったのか。ネット上では憶測が乱れ飛んでいたが、スポンサー企業の経営事情によるものらしい。けさ出演した百田尚樹氏は感情をあらわに発言する人なので、何をいうかと注目していたが、スポンサー企業のことはさすがにいわなかったものの、7年まえの番組起ちあげ期のことを回想して「ワシも髪がふさふさしてたで」などと冗談をいいながら、案外サバサバした態度を見せていた。スポンサー企業の経営事情が番組打ち切りの原因であることは間違いなさそうだ。
 保守派の論客がそろう番組で、日本が自国を守るためには核シェアリングどころか核武装するべきだと主張する人たちさえいる。「力には力で」の論理を強く主張する番組出演者たちの意見に必ずしも共感するものではないが、ひとつのテーマについてこれほど深く掘り下げて解説してくれる番組は地上波ではお目にかからない。少しまえ香川照之がクラブでの事件を報道されたとき、ヤクザの世界や高級クラブ業界に明るい須田慎一郎氏が、銀座のクラブで客がとるべきマナーを解説してくれた。航空機や戦闘機にやたら詳しく、毎回ポケットに小型の模型飛行機を忍ばせてきて、ウクライナで使われている戦闘機について説明してくれる人、日本語を流ちょうにしゃべる在日ウクライナ人などもゲスト出演し、多様な人財を抱える番組だった。いつかまた新たなスポンサーを得て、同種の番組が復活することを願っている。


曲がりくねった道

2022年10月31日 | 日記

 写真は私がよく歩く曲がりくねった道だ。上野原駅の近くにある。
 道路というより道、人びとの生活の場としての道だ。車は通れるが地元の人の車以外、地域のようすをよく知っている業者の車以外はおそらく進入しない。対向車とすれ違うことができない。子どもたちが遊んでいたり、自転車に乗ったりしている。沿道に住む人たちはみな互いに顔見知りだろう。ある程度のアップダウンはある。上野原駅に近いが、察するに駅より先に、桂川ぞいの町として開けたところだろう。商店はない。
 ウォーキングコースとしてこれほど理想的な道はない。くねくねしたところに人間味を感じる。乗り物用の道路でなく生活用の道だから。くねくねした道は人間の本性に合致する。人間は決してまっすぐではなく、この道のようにくねくねして一貫性がない。人間が自然に作りあげた道はくねくねしているものだ。偉そうなことを書くようだが、イギリスの作家ヒレア・ベロックに共感してこれを書いている。
 このような道を歩いているとホッとする。心がウキウキする。歩くという苦行を感じないから脚が軽くなる。めったに車に出会わないから事故に遭う危険がない。
 思い出すのは2012年ロンドン・オリンピックでのマラソンコースだ。じつによく曲がっていた。これほどくねくねした道をマラソンコースに選んだ大会のマラソン担当者に快哉を送りたい。ロンドンはくねくねした道の価値を知悉し、それをいまにきちんと遺していて、世紀の大行事に披露している。
 人間味がある道には、それなりの名前がつく。ヒレア・ベロックから引用する。「小麦三束通り」「トランペットが響く荒野通り」「あわてんぼうの悪魔通り」と愛嬌のある名前がめだつ。くねくねした道沿いの広場にもそれなりの名前がついていた。「三人の狂った尼さん広場」はのちに「ヴィクトル・ユゴー広場」に変わったそうだ。19世紀初頭の話だ。



習近平の憂鬱

2022年10月30日 | 日記

 久しぶりに国際政治のことを書く。きのう一日、ジャーナリスト長谷川幸洋氏の動画を観た。毎回30分程度、ときには1時間近くにわたってロシア、ウクライナ情勢、中国の思惑などを解説している。
 党大会で盤石の基盤を固めたかに見える習近平だが、じつは「終わりの始まり」だとみる。習近平はプーチンに距離を置いている。ウクライナにおけるロシアの敗北は確実で、その結果、プーチンはいずれ失脚する。習近平にとってはその後が問題だ。もしもロシアに親米政権が誕生したら、どうなるか。国際舞台で頼りにしていた同胞がいなくなる。北朝鮮は核をもっているだけで、軍事力はほとんどない。中国は四面楚歌に陥る。長谷川氏はロシアに親米政権が誕生する確率を25パーセントと予測する。あとの75パーセントは、プーチンばりの独裁者が登場して後を継ぐことだ。独裁政治に慣れた国民が急激な変化を好まないことを、ゴルバチョフの失脚にすでに観てきた。
 習近平の権力基盤もじつは盤石なものではない。自分の側近で脇を固めたのはその不安の表れでもある。胡錦濤元総書記を議場から追い出した場面は象徴的だった。自分のやりかたに不満をもつ人たちを体制外に追いやることにより、体制の外側からの強烈な反撃を喰らう可能性を秘めることになった。
 中国は台湾に武力侵攻するのか。米国がロシアを弱小国とし、中国を唯一の敵だとみなしていることは周知の事実だ。台湾と尖閣はひとつ、侵攻するなら同時に対象になるだろうと長谷川氏はいう。ただ、今のところ様子見を続けるだろう。ロシアの二の舞を踏むと中国の経済がもたない。習近平の安定は中国経済の安定とともにある。いまその経済が揺らいでいる。
 さて尖閣諸島に中国軍が押し寄せたら、日本はどうする? 指をくわえてみているか。またまた「遺憾砲」を撃つだけか。


マイナポイントを取得した

2022年10月22日 | 日記

たつの市揖保川町馬場のコスモス畑。450万本が咲いていると新聞に掲載されていた。

 しばらく留守をしている間に、JRE POINT事務局から9月分のマイナポイント付与完了の通知が来ていた。さっそく手続きし、きょうとりあえず10000円分をSUICAにチャージした。残り7500円分をいずれチャージする。
 マイナカード自体は以前からもっていて、確定申告するのに使っていた。9月13日、マイナカードに預金口座を紐づけし、さらに健康保険証としても利用できるようにした。それぞれに7500円分のポイントが付与された。そのうえ期待していなかったが、マイナカード第2弾として2500円分が付与された。合計17500円をゲットしたことになる。
 手続きしたのは9月13日だった。息子の嫁がパソコンとスマホを駆使してやってくれた。その後、JRE POINT事務局からはなんの音沙汰もなく、たださまざまな特典を案内するダイレクトメールが来るのみだった。他人まかせで申し込んだものだから、事情がいまひとつ飲み込めず、ポイント取得を半ばあきらめていた。10月18日になってとつぜん、マイナポイント付与完了の知らせが届いた。SUICAにチャージする手続きをし、ぶじにけさ駅でチャージできた。ばんざい!
 さっそく妻にもマイナカードを作らせることにした。妻はカード自体をまだ持っていない。マイナカードを受け取れたら、市役所の窓口ですぐに預金口座の紐付けと健康保険証利用を申し込ませることにしよう。