韓国発のニュースを見ていると、嬉しいときも悲しいときも人目をはばからず、大声でワンワンと泣く姿を目にすることがよくあります。
何かにつけ、韓国人の感情表現は、よくいえば豊か、悪くいうとオーバーな印象があります。
日本では葬式で喪主が涙をこらえる姿を「気丈に振る舞っている」と理解しますが、韓国では「あの人は、なんて冷たい人なんだ!」となってしまいます。
日本人から見れば、喜怒哀楽を素直に表現する韓国人はとても感情の起伏が激しいと感じてしまいます。
しかし、感情を押し殺さない分だけ、根に持たないのがいいところでもあるのです。
たとえば、韓国人は自分の否を認めることはほとんどしません。
心の底では、今回は自分が悪かったなと思っていても、体面やプライドを守ることが先に立ち、自分から謝ることは絶対にしないのです。
日本では、すれ違いざまに肩がぶつかっただけで「すみません」というのが普通であって、そこに特別な感情はないはずです。
でも、韓国人にとっては、この「すみません」のひと言をいうのには、かなりの勇気が必要のようです。