朝鮮半島は1945年8月15日を機に日本支配から解放された。
あれから73年。
朝鮮半島には北に朝鮮民主主義人民共和国、南に大韓民国という二つの国家が存在する。
韓国では昔から分断の責任は日本にあるという声をよく聞く。
井戸端会議のような街の声ならともかく、マスコミの論評やセミナーなどでも真面目にそういわれているから困る。
その根拠は「朝鮮半島に対する日本の植民地支配がなければ米ソの南北分割進駐もなく南部区分断もなかったから」という。
あるいは「日本がもっと早く降伏していればソ連の介入はなく分割もなかったはず」というのだ。
冗談じゃない。
そんなことをいえば、前者では日本支配を招いたのは自らの力不足なのだから、自分たちの責任ということに遡れるではないか。
後者については、逆に日本の降伏がもっと遅れていれば米軍の進駐も遅れ、南北ともソ連支配下になっていたかもしれないではないか。
しかし73年前の南北分断の最大原因は、日本支配の終焉つまり日本支配からの「解放」が自力ではなかったということではないのか。
韓国人には申し訳ない言い方だが、それは結局、民族的力量不足ということになる。
このことは分断固定につながったその後の朝鮮戦争の結果もそうだし、分断を今なお解消できないいることをふくめ、やはり民族的力量の問題であり、最後は「すべて自分たちの責任」ということになるのではないのか。
韓国人としては「自分たちの責任」というのがホンネでは分かっているので、気楽(?)な日本責任論に逃れて自らを慰めたがっているに違いない。