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奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき

2019年11月17日 19時39分30秒 | 懐かしい小倉百人一首

春夏秋冬、四季それぞれの自然の風景を楽しめる日本、
今は秋、晩秋の候である。
北海道等北の地方や 標高の高い山々からは すでに紅葉の季節が終わり 降雪の便りが届き始めているが 
関東甲信越等の低山や平地では ちょうど紅葉黄葉の季節になっている。

百人一首の中に 秋を詠んだ歌が多いが、
四季の中でも、とりわけ秋の風景が 最も 日本人の心情を映す季節だからかも知れない。

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の
声聞く時ぞ 秋は悲しき

歌番号 

5 

作者

猿丸大夫(さるまるだゆう)

歌意

奥深い山の中で 散り積もった紅葉葉を踏み分けて鳴いている鹿の声を聞く時に ひとしお秋は悲しく感じられるものよ。

猿丸大夫は 平安時代初期の歌人で 三十六歌仙の一人とされているが 伝説上の人物で 生没年も未詳なのだそうだ。

川柳に 「赤人の尻に猿丸きつい事」という句が有るんだそうで、百人一首の歌番号の順序で 猿丸大夫の「奥山に・・・」の前に 山部赤人の「田子の浦ゆ・・・」が有ることから、「赤」の後に「猿」が付いていると 皮肉ったものだという。

 


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