たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「城ヶ島の雨」(再)

2023年06月26日 13時37分43秒 | 懐かしいあの曲

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
今朝、3年前、2020年6月に、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き留めていた記事、「城ヶ島の雨」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


「城ヶ島の雨」(再)

毎年、梅雨の頃になると、雨に纏わる音楽を、次ぎ次ぎと思い浮かべてしまう爺さんだが、「城ヶ島の雨」も、その一つだ。
昭和20年代、30年代、小学生、中学生の頃に、「音楽」で習ったのかどうかの記憶はまるでなく、多分、ラジオ等から流れていて自然に覚えたのかも知れないが、梅雨時や初冬等で、降り続く雨を、ガラス窓からぼんやり眺めるような時に、なんとなく浮かんでくる曲になっている。
哀調を帯びた歌詞、旋律、聴いている内に、城ヶ島の情景が浮かび上がってくるような美しい歌曲だと思っているが、特に、「利休鼠の雨が降る」という歌詞が、脳裏に焼き付いているのだ。

今更になってネットで調べてみると
「城ヶ島の雨」は、1913年(大正3年)に、北原白秋が、28歳の時に作詞し、梁田貞が作曲した曲だった。女性問題の悔悟と自責の念から、幾度も自殺を考えたとも言われている北原白秋が、一時、三浦半島の城ヶ島に移り住んでいた時、島村抱月から日本の歌曲の質を高めるためにと依頼され、不安定な精神状態の中で、思いあぐねて、書き上げた詩なのだそうだ。
白秋は、何気なく城ヶ島を眺めていた時、木々に秋雨が煙った絶妙な色合いが、「侘」「寂」の情景に見え、「利休鼠みたいな色だなあー」と感じたことから、「城ヶ島の雨」が生まれたとされている。先人達が残した抒情歌の名曲の数々、時代が変わっても、日本人の琴線に触れるものがる。

北原白秋 作詞、梁田貞 作曲
「城ヶ島の雨」

雨はふるふる 城ヶ島の磯に 
利休鼠の 雨がふる     
雨は真珠か 夜明けの霧か  
それともわたしの 忍び泣き 

舟はゆくゆく 通り矢のはなを
濡れて帆上げた ぬしの舟  

ええ 舟は櫓(ろ)でやる  
櫓は唄でやる        
唄は船頭さんの 心意気   

雨はふるふる 日はうす曇る 
舟はゆくゆく 帆がかすむ  


「利休鼠(りきゅうねずみ)」とは、
色名の一つ。
侘茶を追求した茶人千利休が好んでいた色と伝えられており、
くすんだ緑味がかった灰色(鼠色)。

(ネットから拝借)
利休鼠 色見本


「城ヶ島の雨」 (YouTubeから共有)

「城ヶ島の雨」 倍賞千恵子 (YouTubeから共有)


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