以前、”Acoustic Realityに日本人からの投稿がある”ということを記事にしたことがあります。kazzさんはその投稿者さんで、その記事を見て私にメールを下さり、それを機にコミュニケーションをとらせて頂く事になりました。
一言で言うと「eAR繋がり」ですね。
eARアンプなんて表向きには日本では誰も使用者がいないのでインプレの参考資料すらありません。そんな中、自分の狭いボキャブラリーでこの音を語らせもらうならば、やはり”ノンキャラクター”でしょうか。
明るくもなく暗くもなく、硬くもなく柔らかくもなく…。そんな風に挙げていくとつまらないんじゃないかと思われるかもしれませんが実は、”特に不満が浮かばない”という凄い事実に気付くのです。
加えて極めてコンパクトかつ軽量な筐体と、”なし”と言い切っても良いくらいの発熱量。とにかくCPは圧倒的です。
kazzさんのeARのインプレは私の感じたベクトルとほぼ同じ方向を向いていたのでとても親近感を覚えたのです。孤独じゃないって感じかな。
で、ついにお宅を訪問することができました。偶然にも住所が近くて我が家からは1時間かかりませんでした。
お仲間のマニアの方が2名いらっしゃっていて計4人のオフ会でした。最初に書かせて頂きますが、皆さん凄い知識と経験をお持ちで私は終始圧倒されてました。
13,4畳程度のリビングに生活になじむ感じでシステムが設置してあります。
システムは以下。
CDP:Accuphase DP-70V
PRE:Mark levinson No.38L
POWER:Acoustic Reality eAR1001*2
SPEAKER:Thel CS7.2
CDPやプリに関しては”以前買ったものをそのまま使っているだけなのでは?”という印象を持たれるかもしれませんが、豊富な経験ゆえ耳で”敢えて”選んだ機器だということが会話の中で理解できました。
スピーカーの話をしないわけにはいきません。THIELといえば極めて優秀な測定値を誇るという点で独特の地位を築いている印象があります。CS7.2はそのTHIELのフラッグシップ。最上の変換機を狙ったものであることがわかります。
測定値といえばやはりstereophile誌です。幾つか抜粋します。
4WAYのパッシヴラジエータ型としては驚異的に平坦なインピーダンス特性です。
ステップレスポンスでは帯域ごとの立ち上がりと位相の揃い具合がわかります。このような3角形はほぼベストに近いものです。
例えば位相特性を謳ってバッフルをスラントさせたり、ユニットを前後させたりしているメーカーであってもこの特性はボロボロだったりします。
ちなみに、ステップレスポンスの3角形が綺麗に出せるスピーカーって私はこのくらいしか知りません。
・QUADのESL
・Vandersteen
・THIEL
・Earth Works
このハードルは難しいことは難しいのでしょうが、これだけ少ないというのは聴感との関係において重視するメーカーとそうでないメーカーがあるということなのでしょうね。
スピーカーから出てくる音は諸要素が複雑に絡み合っているので2,3の特性では全然語れない筈ですが、4WAY&パッシヴラジエータでこの特性に仕上げるのは決して簡単ではないはず。開発陣の熱意を感じます。
次回は実際に聴いてみた印象についてです。
(つづく)
一言で言うと「eAR繋がり」ですね。
eARアンプなんて表向きには日本では誰も使用者がいないのでインプレの参考資料すらありません。そんな中、自分の狭いボキャブラリーでこの音を語らせもらうならば、やはり”ノンキャラクター”でしょうか。
明るくもなく暗くもなく、硬くもなく柔らかくもなく…。そんな風に挙げていくとつまらないんじゃないかと思われるかもしれませんが実は、”特に不満が浮かばない”という凄い事実に気付くのです。
加えて極めてコンパクトかつ軽量な筐体と、”なし”と言い切っても良いくらいの発熱量。とにかくCPは圧倒的です。
kazzさんのeARのインプレは私の感じたベクトルとほぼ同じ方向を向いていたのでとても親近感を覚えたのです。孤独じゃないって感じかな。
で、ついにお宅を訪問することができました。偶然にも住所が近くて我が家からは1時間かかりませんでした。
お仲間のマニアの方が2名いらっしゃっていて計4人のオフ会でした。最初に書かせて頂きますが、皆さん凄い知識と経験をお持ちで私は終始圧倒されてました。
13,4畳程度のリビングに生活になじむ感じでシステムが設置してあります。
システムは以下。
CDP:Accuphase DP-70V
PRE:Mark levinson No.38L
POWER:Acoustic Reality eAR1001*2
SPEAKER:Thel CS7.2
CDPやプリに関しては”以前買ったものをそのまま使っているだけなのでは?”という印象を持たれるかもしれませんが、豊富な経験ゆえ耳で”敢えて”選んだ機器だということが会話の中で理解できました。
スピーカーの話をしないわけにはいきません。THIELといえば極めて優秀な測定値を誇るという点で独特の地位を築いている印象があります。CS7.2はそのTHIELのフラッグシップ。最上の変換機を狙ったものであることがわかります。
測定値といえばやはりstereophile誌です。幾つか抜粋します。
4WAYのパッシヴラジエータ型としては驚異的に平坦なインピーダンス特性です。
ステップレスポンスでは帯域ごとの立ち上がりと位相の揃い具合がわかります。このような3角形はほぼベストに近いものです。
例えば位相特性を謳ってバッフルをスラントさせたり、ユニットを前後させたりしているメーカーであってもこの特性はボロボロだったりします。
ちなみに、ステップレスポンスの3角形が綺麗に出せるスピーカーって私はこのくらいしか知りません。
・QUADのESL
・Vandersteen
・THIEL
・Earth Works
このハードルは難しいことは難しいのでしょうが、これだけ少ないというのは聴感との関係において重視するメーカーとそうでないメーカーがあるということなのでしょうね。
スピーカーから出てくる音は諸要素が複雑に絡み合っているので2,3の特性では全然語れない筈ですが、4WAY&パッシヴラジエータでこの特性に仕上げるのは決して簡単ではないはず。開発陣の熱意を感じます。
次回は実際に聴いてみた印象についてです。
(つづく)