「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、法話2012.3/16花岡氏

2012-03-16 22:15:51 | 仏教
奈良県から来た花岡さんという30代後半くらいのおぼうさん。

今日の法話は、印象に残った。
というのも、このおぼうさんの働いている場所が変わっている。
お寺ではなく、診療所(あそかビハーラ病院)に
勤めているという。
病院におぼうさん?・・・
ってと思ったが、末期がん患者の気持ちを
やわらげるホスピスをしているという。納得。

親鸞聖人の750年周年記念のいっかんとして、
浄土真宗が診療所を作ったという。
そういう患者を受け入れるので、
たばこ、酒は、一般的に病院では、NGなのだが、
こちらの診療所はOKらしい。
患者にとっては、1本の注射より、1本のたばこ。
1本の注射より、一杯のお酒。

中には、病院の中におぼうさんがいると知ると、
忌み嫌う患者さんもいるという。

患者さんだけではないが、
人々はいろんなことで苦しむ。
身体的、精神的、社会的な点。
そして、スピリチュアルな点。

スピリチュアルな苦しみとは、
生きることの意味を見失うことや、
死んだらどうなるかという不安。

キリスト教の同じようなホスピスを
している日本人の名前をあげた。
その方のいう苦しみは端的に、時間、関係、自律という。

時間:過去をくいたり、未来に希望がもてない。
関係:家族との間、会社との間の気使い。
自律:自分で用を足せない。自分でしたいことを自分で決められない。

このようなスピリチュアルな問題を解決に導いてくれるのが
阿弥陀さん。

死んだらどうなるかという不安→浄土にいける。
参らせてもらえる。
往生できる。往生は、行って帰ってくるという意味がある。
浄土に行ってまた、戻ってこれる。つまり、生まれ変わり。
阿弥陀さんが浄土に導いて、また、浄土から帰り、
新たな関係が生まれる。自律した生活ができる。

今日の法話は、普通とは変わったおぼうさんの立場からの
法話で、よかった。
時にはブラックユーモア、関西人らしいユーモアもあった。

末期がんなど、死に直面している人からみると、
浄土真宗は、大きなささえになるだろうなと思う。

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