ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

世界への切符

2002年09月26日 | その他
来月5日に、東洋太平洋スーパー・ライト級タイトルマッチが行われる。
すでに7度の防衛に成功し、世界も期待される王者・佐竹政一に挑むのは、
4度の世界戦に敗れながらも、再び世界を狙うあの坂本博之だ。

これは非常に楽しみなカードであると同時に、結果を見るのが怖い試合
でもある。スピードとテクニックに優れた佐竹は僕の好きなタイプの
ボクサーで、まだ若いのも魅力だ。その佐竹が、強豪揃いのスーパー・
ライト級の世界で、どこまで渡り合えるのか見てみたい。そのためにも
今回、名の知れた坂本を明白に下して、世界への切符を手に入れて欲しい。

しかし、それはボクシングファンとしての気持ちであり、心情的には
数々の不運や敗戦にもめげず這い上がってきた坂本に勝って欲しい、そして
5度目の世界戦に挑んで欲しい、という思いもある。今でも我々は、
「平成のKOキング」坂本がKOでついに悲願を達成するという、あまりに
ドラマチックな場面を夢想している。その夢を捨てることができないでいるのだ。

予想はやはり佐竹有利だ。勢いや技術の差もある。ライト級では強打を
謳われた坂本のパンチも、一階級上の佐竹にはそれほどの脅威を与えない
のではないだろうか、とも思う。しかし、何が起こるのか分からないのが
ボクシングだ。そう考えると、やはり結果を知るのが怖くなるが・・・。


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