WBC世界フェザー級王者・ホルヘ・リナレスは、1位の
ガマリエル・ディアスを8ラウンドTKOに下し初防衛。
なお、リナレスは4ラウンドと8ラウンドにダウンを奪っている。
基本的な能力の差は明白だったが、ディアスのねちっこい攻撃に
若干手を焼いた印象もある。おまけに4ラウンドに足首を痛めて
しまったリナレスは、その後の数ラウンドでは動きに精彩を欠いた。
それでもきっちり仕留めてしまう辺りはさすがだ。8ラウンド、
やや乱戦になりかけたところで炸裂した、見事な右フック。
回り込むと同時に微妙にポジションを変えて打つという、高度な
技術を見せた上での一撃で、ディアスにしてみれば、打とうとした
場所に相手はもうおらず、そして思わぬ角度からカウンターを
受けてしまったことになる。あれでは立てるはずもない。
足首の負傷とは別に、この日のリナレスにはやや力みが感じられた。
若いリナレスにとって、初防衛戦、そして敵地という条件下では、
多少浮き足立ってしまうのも無理はない。才能は折り紙付きであるものの、
世界戦はこれがわずか2回目なのだ。これから場数を踏んでいけば、
安定感も出てくるだろう。
WBA世界スーパー・フェザー級王者のエドウィン・バレロは、
ランク下位の挑戦者サイド・サバレタ相手に危なげなく3ラウンド
TKO勝ち。1ラウンドに軽いパンチでバランスを崩させてダウンを
奪った後も、小さいパンチを当てながらじわじわと距離を詰める、
理詰めのKO劇だった。
サバレタもよく粘り、何発かはパンチを浴びせたが、試合の流れには
全く影響を与えなかった。バレロが放ったフィニッシュの左ショートフックは、
地味ではあるがインパクトは充分。レフェリーのストップは賢明だった。
相変わらずの強さ、そして敵地でも動じない冷静さも見せつけたバレロ。
リング上のインタビューでは、本場アメリカでスター選手らと拳を交えたい
という希望を改めて表明していた。
ルディ・ロペスと松田直樹の再戦は、リング上では「松田の
パンチによるロペスの負傷がひどくなった」という理由で
松田の8ラウンド終了TKO勝ちが告げられたが、ロペス陣営は
これに猛抗議。勝敗の行方は再協議に委ねられることになり、
現在までのところその結果はまだ出ていない。
激しい打ち合いとなった初戦とは打って変わって、お互いに
「絶対に勝たなければならない」という思いが強すぎたのか
慎重な展開に。前半をほぼ五分で乗り切った松田は大したものだが、
後半に入ってやや押され気味になってきたところでの試合ストップ。
また、5ラウンドに起こったロペスの出血は、その後のラウンドの
バッティングによって悪化した面があったので、この抗議にも
頷けるところだ。
なお、再協議によってこの試合が「負傷判定」になった場合は、
それまでの採点(1-2)により松田の負けということになる。
ガマリエル・ディアスを8ラウンドTKOに下し初防衛。
なお、リナレスは4ラウンドと8ラウンドにダウンを奪っている。
基本的な能力の差は明白だったが、ディアスのねちっこい攻撃に
若干手を焼いた印象もある。おまけに4ラウンドに足首を痛めて
しまったリナレスは、その後の数ラウンドでは動きに精彩を欠いた。
それでもきっちり仕留めてしまう辺りはさすがだ。8ラウンド、
やや乱戦になりかけたところで炸裂した、見事な右フック。
回り込むと同時に微妙にポジションを変えて打つという、高度な
技術を見せた上での一撃で、ディアスにしてみれば、打とうとした
場所に相手はもうおらず、そして思わぬ角度からカウンターを
受けてしまったことになる。あれでは立てるはずもない。
足首の負傷とは別に、この日のリナレスにはやや力みが感じられた。
若いリナレスにとって、初防衛戦、そして敵地という条件下では、
多少浮き足立ってしまうのも無理はない。才能は折り紙付きであるものの、
世界戦はこれがわずか2回目なのだ。これから場数を踏んでいけば、
安定感も出てくるだろう。
WBA世界スーパー・フェザー級王者のエドウィン・バレロは、
ランク下位の挑戦者サイド・サバレタ相手に危なげなく3ラウンド
TKO勝ち。1ラウンドに軽いパンチでバランスを崩させてダウンを
奪った後も、小さいパンチを当てながらじわじわと距離を詰める、
理詰めのKO劇だった。
サバレタもよく粘り、何発かはパンチを浴びせたが、試合の流れには
全く影響を与えなかった。バレロが放ったフィニッシュの左ショートフックは、
地味ではあるがインパクトは充分。レフェリーのストップは賢明だった。
相変わらずの強さ、そして敵地でも動じない冷静さも見せつけたバレロ。
リング上のインタビューでは、本場アメリカでスター選手らと拳を交えたい
という希望を改めて表明していた。
ルディ・ロペスと松田直樹の再戦は、リング上では「松田の
パンチによるロペスの負傷がひどくなった」という理由で
松田の8ラウンド終了TKO勝ちが告げられたが、ロペス陣営は
これに猛抗議。勝敗の行方は再協議に委ねられることになり、
現在までのところその結果はまだ出ていない。
激しい打ち合いとなった初戦とは打って変わって、お互いに
「絶対に勝たなければならない」という思いが強すぎたのか
慎重な展開に。前半をほぼ五分で乗り切った松田は大したものだが、
後半に入ってやや押され気味になってきたところでの試合ストップ。
また、5ラウンドに起こったロペスの出血は、その後のラウンドの
バッティングによって悪化した面があったので、この抗議にも
頷けるところだ。
なお、再協議によってこの試合が「負傷判定」になった場合は、
それまでの採点(1-2)により松田の負けということになる。
ロペスが荒れるのも無理はありません。
でもあの選手、いちおう元世界王者なのだからいやはや....。
納得できないのも無理はないですが、
裁定後に松田に殴りかかったあの姿勢は、
元世界チャンピオンとして恥ずべき行為ですね。
再々戦のこともあるのでライセンス停止には
できないとは思いますが、減俸など何らかの
処分は下して欲しいところです。
バレロはまぁ当り前のように圧倒的でしたね、相手もかなり格下でしたし当然。ただそうであるのは分かってるのだから、顎が上がらないように綺麗にスキルフルにとか、上のレベルの目標を持って試合をして欲しかったな・・・。折角世界戦であり試す事も出来る相手なのに、引き出しを増やそうって観点が無さそうに思えたのは残念でした。
未来を担う2人のベネズエラ人王者が揃ってKOですが、コアなファンにはかなりアピール出来てたらいいですね。来年以降の彼らの動向、特に本拠地とか凄く気になります。コネの関係もあるんで揃ってGBPと(帝拳と共同プロモートで)契約したらすんなり行きそうなのですが。
バレロは、確かにいつも通りの戦い方でした。
何発かパンチをもらっていましたが、今回の
相手だから不安を感じなかっただけで、もし
あれがパッキャオだったら・・・と思うと
怖いですね。
今のままのバレロがパッキャオ、あるいは
マルケスとどう戦うのか、といったところにも
興味はありますが、やはり修正すべき点は
修正しておくべきでしょうね。しかし、
ボクサーというものは、勝ち続けている内は
なかなかそれが出来ないのかもしれません。