▲職員全員が集まり仕事納め
12月28日、平成23年の役場仕事納めを行いました。
今年は、東日本大震災や福島原発の放射能汚染、全国各地で発生した豪雨災害、猛暑被害、など災害の多かった年でありました。また、EU圏経済の混乱や円高、そしてタイの洪水による日系企業の被災、学卒業者の就職率は過去最低、など経済面でも厳しい年でありました。
更に安定しない国政など、平成23年は近年において最悪の年であったように思われます。
来年こそは、希望の窺える年になって欲しいと願っています。
『絆(きずな)』、2011年を表す漢字とのことですが、今日、最も必要とされていることです。
住民との絆、住民同士の絆、行政にも絆が求められています。小さな村だからこそできる“絆を大切にした行政”を進めましょう。
このような話をさせて頂き、職員に感謝を申し上げ、仕事納めをしました。
▲31日全面オープンに向けて準備(12月28日)
近年は雪不足と温暖化により降雪機も使える日が少なく、オープンが1月に入ってからという年が多かったのですが、今年は降雪と天候に恵まれて12月末日にオープンができそうです。
降雪機をあと1~2日稼働すれば、ほぼ全面滑走可能になります。
聖高原スキー場は、ビギナーやファミリー向けのコンパクトなゲレンデで、そりコースもあり、気軽に楽しく過ごせるスキー場です。
麻績インターから車で約10分、スキー場の峰から眺める360度のパノラマは最高です。
どうぞ、お出かけ下さい。
▼12月19日、降雪と安全を祈願
▲明治期の擬洋風建築様式の「津金学校」(右)と大正期の「大正館」(左)
12月15~16日の2日間、議会の視察研修会に同行させて頂きました。
文部科学省の廃校リニューアル50選に選ばれている山梨県北杜市の「三代校舎ふれあいの里」での廃校活用、そして静岡県沼津湾の防災対策(津波対策)などを視察しました。
1936年(昭和11年)に建設された旧麻績小学校北校舎を保存活用する方向を村が打出したことから、議会でも廃校活用の先進例を学び、今後に向けて検討をすることになったものです。
北杜市須玉町津金に残る明治・大正・昭和の3代の校舎は、昔の面影を残して復元整備され、3施設それぞれ特色ある使い方がされていました。
明治8年に建設された「津金学校」は、ハイカラな擬洋風建築様式をそのままに残し、当時の学校備品などが展示された歴史資料館になっており、山梨県の指定文化財になっています。
大正13年に建設された「大正館」は、田植えや稲刈り、そば打ちなど農村体験と、陶芸・工芸などの体験を受け入れ、都市との交流を進める施設になっています。
昭和28年に建設された「おいしい学校」は、その名の通り食事、宿泊、入浴ができ、地元野菜や焼きたてのパンなどが販売されています。
3施設の経営にはそれぞれ異なった組織があたっていますが、連携をとりあい立派な運営がされており、年間10万人以上の来場者があるとのことです。
計画当初は校舎存続には強い反対もあったとのことですが、現在は地域の活性化に大きく貢献する施設になっているとのことでした。
麻績村でも、当時の学校建築の様式を残す旧麻績小学校北校舎が、今後も保存活用され地域の振興に役立って欲しいと願っております。
▼津金学校の教室で管理団体の文化資源活用協会高橋理事長から説明を受ける
▼昭和期の「おいしい学校」(左)と大正期の「大正館」(右)
▼昭和期の「おいしい学校」はレストランやパン工房、農産物直売、宿泊施設で活用
▼おいしい学校の和室で田中支配人から説明を受ける
▼沼津港周囲を6mの津波から守る「沼津港大型展望水門“びゅうお”」
▲村の議会本会議並みの準備が進められています
12月、師走です。“師(僧)がお経をあげるために東西を馳せる月”、12月は皆さんが忙しくなる月のようですが、行政関係者も同じです。
出張や会議が多い中で、来年度の方針や計画を決める時期でもあり、毎日忙しい日が続きます。また12月定例議会も開催されますから、議案や一般質問の準備にも追われます。
そして、今年は12月21日に子ども議会(一般質問)が開かれますが、私にはこちらも気の抜けない仕事になります。
小学校6年生の社会科の授業として行われるものですが、村や議会に対しての鋭い質問や要請、将来に向けての提案、などなど本物の議会並みの質問要旨が通告されています。
役場では課長会議を開き答弁内容を検討しますし、議会側でも対応を検討して本番に向けて準備を進めます。
今日は、議会事務局長さんから子ども議会のシナリオを渡されました。
『12月21日には、真剣に論戦を交わしてやろう!』、そんな気持になっています。
▼昨年の子ども議会
▲「全国町村長大会」では、地方の財源確保やTPP不参加などを国に求める決議をした(11月30日 NHKホール)
今年も11月下旬から12月第1週にかけて、東京都内で行政関係の全国大会が開催され、全国から自治体首長らが集まり、国等への提言や要請活動を行いました。
私も11月29日から3日間都内に滞在して、村にとって重要な大会の幾つかに参加し、併せて政府・関係省庁・国会議員等への要請活動を行ってきました。
今年はそれぞれの大会の中で、東日本の震災に関する事項が大きく取り上げられました。
▼「全国町村長大会」で、TPPは国益の視点から検討すると明言した野田総理大臣
▼「土砂災害から人命と地域を守る砂防会議」では、近年全国で頻発する大規模災害に備える対策を講じるよう国への提言をまとめた(11月29日 砂防会館)
▼「安心・安全の道づくりを求める全国大会」では、大規模災害に強い道路ネットワークの整備などを国求めること決議 石原東京都知事も道路整備は重要と挨拶した(11月29日 日比谷公会堂)
▼「国保制度改善強化全国大会」では、国保財政基盤強化策などを国に求める決議をした(12月1日 日比谷公会堂)