▲明治期の擬洋風建築様式の「津金学校」(右)と大正期の「大正館」(左)
12月15~16日の2日間、議会の視察研修会に同行させて頂きました。
文部科学省の廃校リニューアル50選に選ばれている山梨県北杜市の「三代校舎ふれあいの里」での廃校活用、そして静岡県沼津湾の防災対策(津波対策)などを視察しました。
1936年(昭和11年)に建設された旧麻績小学校北校舎を保存活用する方向を村が打出したことから、議会でも廃校活用の先進例を学び、今後に向けて検討をすることになったものです。
北杜市須玉町津金に残る明治・大正・昭和の3代の校舎は、昔の面影を残して復元整備され、3施設それぞれ特色ある使い方がされていました。
明治8年に建設された「津金学校」は、ハイカラな擬洋風建築様式をそのままに残し、当時の学校備品などが展示された歴史資料館になっており、山梨県の指定文化財になっています。
大正13年に建設された「大正館」は、田植えや稲刈り、そば打ちなど農村体験と、陶芸・工芸などの体験を受け入れ、都市との交流を進める施設になっています。
昭和28年に建設された「おいしい学校」は、その名の通り食事、宿泊、入浴ができ、地元野菜や焼きたてのパンなどが販売されています。
3施設の経営にはそれぞれ異なった組織があたっていますが、連携をとりあい立派な運営がされており、年間10万人以上の来場者があるとのことです。
計画当初は校舎存続には強い反対もあったとのことですが、現在は地域の活性化に大きく貢献する施設になっているとのことでした。
麻績村でも、当時の学校建築の様式を残す旧麻績小学校北校舎が、今後も保存活用され地域の振興に役立って欲しいと願っております。
▼津金学校の教室で管理団体の文化資源活用協会高橋理事長から説明を受ける
▼昭和期の「おいしい学校」(左)と大正期の「大正館」(右)
▼昭和期の「おいしい学校」はレストランやパン工房、農産物直売、宿泊施設で活用
▼おいしい学校の和室で田中支配人から説明を受ける
▼沼津港周囲を6mの津波から守る「沼津港大型展望水門“びゅうお”」