▲近江上布伝統産業会館の畑で栽培している苧麻(ちょま)
麻績の語源とされる『麻を績む(うむ)』とは?
麻績の地で栽培された苧麻(ちょま)とは?
去る6月17日滋賀県の近江上布伝統産業会館を訪ね、栽培されている苧麻の見学と麻の繊維を糸にする『麻を績む』体験をさせて頂きました。
▼苧(お)引きされ仕上がった苧麻の繊維
▼麻の繊維を長くより合せて糸にする“績む(うむ)”作業
平安時代に成立した伊勢神宮の荘園である御厨(みくりや)「麻績御厨」、ここでは上質の麻布(信濃布)が生産され、鮭・筋子・かち栗・干しなつめなどと共に伊勢神宮へ納められていました。
今日の麻績村~筑北村~生坂村~安曇野市明科の上川手・中川手を領域とした信濃国最大の麻績御厨、今では当時のこうした産業をしのぶものは無くなってしまいました。
この地を大きく栄えさせた麻布の生産、麻績の地で復活したいと考えるのは私だけではないだろう。