社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

第35回県南オープン無事終わる!

2011-10-11 09:44:33 | Weblog

 第35回岩手県南オープン卓球選手権大会が大船渡市三陸B&G海洋センター体育館で男子24チーム・女子16チーム約240名の参加で開催された。

 今大会は、「復興祈念大会」と位置づけ開会式前には大災害により尊い命を無くされた卓球人の方々に黙祷を捧げさせていただいた。

 また、大会参加者の中には震災以来始めて会う方もあり、お互い無事だったことを喜びあい、ここでも大会開催の意義が強く感じられたのである。

*津波から生還した県南オープン優勝カップ

 また、この大会は我が大船渡市卓球協会主催の中で一番の主要大会であるが、3.11大災害によりその開催が危ぶまれていたが、多方面からのご支援を頂き、そして当地と同じように被災地である宮古・山田・大槌・釜石・そして陸前高田から小・中・高校生・一般までの卓球愛好者が集い卓球台20台をセットして試合が開始され、17時過ぎに終了となった。

 さて、男子団体戦では、大船渡クラブAが決勝で高田クラブを3-2で下し2連覇を達成、3位には宮古クラブと大船渡クラブBが入賞し殊勲賞には新沼大隆(大船渡クラブ)が全勝で選ばれた。

 女子団体戦は、大船渡クラブが決勝で大船渡高校Aを3-1で下し優勝、3位には大船渡一中と米崎クラブが入賞した。殊勲賞には菅生美桜(大船渡クラブ・花巻中3年)が全勝で選ばれた。

 一方個人戦男子では、6月に行われた県高総体男子団体優勝の立役者今野文陽(大船渡クラブ・高田高校3年)が決勝を3-1で菅生光輝(大船渡クラブ)の連覇を阻み、嬉しい初優勝を成し遂げた。3位には村上英宏(高田クラブ)と村上雄一(高田クラブ・高田高校3年)が昨年に続き入賞し、敢闘賞にはベスト8に勝ち上がった村上奨記(高田一中2年)が受賞、昨年に続き村上親子が大活躍をした。

 優勝を果たした今野選手は、来春から大学でまた新たな挑戦が始まる。大会後の協会祝勝会でも今後の決意を新たにしていた。

 女子個人選は、中学生の若い世代がそれぞれ力を発揮ベスト4を独占した。

 決勝では、菅生美桜(大船渡クラブ・花巻中3年・県中総体ベスト8)が金野里美(米崎クラブ・米崎中3年・県中総体ベスト8)を3-1で下し大船渡に居た小学校以来の出場で、母親を超えて念願の初優勝を達成した。大会後の協会祝勝会では、みんなの祝福され感激の涙を見せていた。よほど嬉しかったのだろうと思うし、力が有りながらなかなか結果を出せずに居たことを知っている私にとってもジーンと来る一場面であった。

 今後は、高校に進んで益々卓球に打ち込んでいくということも聞いているので、これからの活躍を益々期待している。 

 3位には、県中総体3位の実力を見せた今野実紗季(大船渡クラブ・大船渡一中3年・県中総体3位)と進境著しい鈴木美桜(大船渡一中1年・全日本カデット県予選W1位)が入賞、敢闘賞には終始素晴らしいプレーで観客をうならせた菅生美桜(大船渡クラブ・花巻中3年)が団体の殊勲賞と併せて3賞に輝いた。

*男女個人戦優勝者

 

*男女個人戦 入賞者

 中・高生にとっては、まもなく県新人大会が開催されその前哨戦ともなる大会でもあり、どのコートでも白熱した戦いが繰り広げられた。

 この大会の開催のきっかけとなったのは、当時県中学卓球界の中心であった気仙地区や県内の子どもたちに高校生や一般の胸を借りる機会を与えようと考えたもので、当時はなかなかカテゴリーを越えたオープン大会がほとんど無かったのであり、皆さんのご支援を頂き大災害にも負けずに第35回大会を無事終えたことは、いつの大会にも増して感慨深いものがあったところである。

 参加された選手や関係の方々に厚く御礼を申し上げるとともに、遠方からの参加にもかかわらず最後の後片付けまでお手伝いいただいた宮古クラブの方々に心から感謝を申し上げている。

 

*米崎クラブ・米崎中

*2階フロア

  *1階フロア