9月30日~10月4日まで愛媛県宇和島市で開催された、「第72回国民体育大会卓球競技」に成年男子監督として参戦、その大会を振り返ってみる。
大会が終わって丁度1週間が経過したが、やっと徐々に普段の生活に戻ることが出来てきたような気がしている。
しかしながら、激戦が続き老体の身にはまだまだ疲れが残っている。今月中には快復させなければと思っている。
さて、本題に入るが結果は皆さん既にご承知のことと思うが、選手たちのその戦い振りを詳しく思い起こすことにする。
過ぎる9月9日に本国体の組み合わせが決定し、成年男子はそれぞれ4チームが各4リーグに分かれ、そのリーグ1位が準決勝に進出、2位が自動的に5位となる方式で行われた。
岩手は、Aリーグで昨年優勝の愛知県・常勝日の丸軍団東京都・昨年1回戦で岩手と大接戦を繰り広げの近畿ブロック予選では昨年岩手国体3位の京都を破った兵庫県とが同ブロックとなり、最悪の厳しい組み合わせになってしまった。
対戦順は、第1試合が愛知県、第2試合兵庫県、第3試合東京都となった。
いよいよ10月1日の第1戦目、愛知県との戦いが始まった。
トップは、北原大輝(信号機材)と松山祐季(愛工大)との戦いとなった。
1セット目は、北原のエンジンの掛かりが遅く7本で落としたが、2セット目からは日本リーグで鍛えられた集中力で3本で取り返し、3セット目を4本・4セットを9本で連取、3-1で勝利して幸先の良い1勝を挙げた。
2番の皆川朝(立命館大)は緒方遼太郎(早稲田大)と対戦、1セット目6本で先取、2セット目も6-0とリードしたがここから10-10に追いつかれ、もつれにもつれたが15-17と落としてしまった。3セット目も接戦になったが9本で落とし、4セット目も7-10と後がなくなったが、ここで意地を見せ13-11とこのセットを逆転、最終セットにもつれ込んだが最後は9本で力尽きた。終わってみればこの惜敗が試合を決定づける格好となってしまったのである。
3番の大槻周瑛(法政大)は神(愛工大)と対戦、お互いに2セットずつを取り合い最終セットにもつれ込んだが、最後は大槻が最大の集中力と素晴らしい攻撃を見せ貴重な2点目を奪取した。
3番を終わり2-1とリード、前年優勝の愛知に対し勝利まであと1勝と王手をかけた。
4番北原は緒方に対し、1セット目は7本で先取し良い流れであったが相手が徐々に盛り返し、2セット目から7・4・9本で落とし1-3で落としてしまった。
5番皆川は松山と対戦したが、2番での敗戦が尾を引き3・3・6と相手に圧倒されてしまい岩手は万事を窮した。
この戦いを改めて振り返ってみると、返す返すもタラレバではあるが逃がした魚は本当に大きかったのである。
前年優勝愛知県に対し、試合時間2時間51分の熱き戦いであった。