社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

高田高校卓球部訪問!

2011-06-30 11:49:24 | Weblog
 昨日は、高田高校卓球部取材のために大船渡を訪れた松下浩二氏と卓球王国の今野代表取締役兼編集長をご案内しながら、甘竹県卓名誉会長と共に高田高校卓球部が間借りしている練習場の大船渡東高校の第2体育館を訪れた。

 平日ということもあり、練習は午後4時過ぎから開始された。

 高田高校は3.11震災以来、約2ヵ月後の5月10日に、やっと校舎を旧大船渡農業高校に移し再開されたもので、放課後は練習場まで約1km以上を移動してこなければならなく、また台数も体育館の半分を借りてやっと5台で練習をしているのである。

 およそI・Hに出場するチームとは思えないほどの環境なのである。

 ひょっとしたら、出場チーム中最低レベルの環境かもしれないが、何しろ29年ぶりの優勝である。

 みんなで目指したI・H出場の念願がかなって、今はホッとした状態かもしれないが、次なる目標であるI・Hでの一勝を目指して是非モチベーションを上げていってもらいたいと思っている。






photo:松下浩二氏と高田高校卓球部


支援の輪・絆!

2011-06-29 08:34:41 | Weblog
 3.11震災による全国からの支援の輪が広がっている。

 今朝ほど、以前ご連絡をいた神戸のTさんからお電話を頂き、地元大船渡市のクラブチームに義援金を送って頂くことになった。

 今まで、全国からたくさんの卓球関係者から、お見舞いやご支援を頂いており、卓球を愛する全国の方々との「絆」を強く感じている。

 今日も、松下浩二氏と卓球王国の今野氏が当地を訪れ、高田高校男子卓球部の激励と取材に訪れることになっており、練習場案内やらで応対する予定になっている。。

 被災地でも、これだけがんばっているんだという姿を全国の方々に知ってもらえることは、支援を受けている我々にとっては、感謝を伝えられるいい機会でもあると共に、復興に向けての一歩を踏みだしている、というメッセージを発信できることにもなると思っている。

 今は、一人一人が健康に留意して「一歩前に!」踏み出すことが、私たちに望まれることだと思っている。






スポーツは「心のケア」で貢献を!

2011-06-28 08:29:03 | Weblog
 プロスポーツの関係者からこんな話を聞いた。

 「災害が起きたとき必要なのは」
 ①人命の救助
 ②支援物資の供給
 ③義援金等による金銭援助
 ④精神的なケアー
このうち、スポーツに出来ることは③と④だという。

 今、義援金による援助は様々な形で行われている。

 チャリティーや選手個人の寄付、インターネットで街頭などでの募金集め。

 震災発生後は現地に入れるような状況にはなかっただけに、スポーツの注目度を使って多くの人から義援金を集めることは有効な手段だった。これは今後も継続していく必要がある。

 だが、時が経つにつれスポーツによる被災地支援は次の段階にはいっていくだろう。

 それは、被災者の心を癒す直接的な支援だ。

 震災発生後のスポーツ界を見てみると、アスリート達がいち早く動き、インターネットでメッセージを発信したり、義援金集めに奔走している。

 スポーツは社会の支えなしにはあり得ず、今回はスポーツが社会のために何かをしなければならないという意思が伝わってくる。

 被災地支援は、長期にわたる。

 競技団体はこうした動きが形となって定着するよう、しっかりと支援して欲しい。

 スポーツと社会が共にあることを再認識し、行動に移す大切な機会だ。

(*以上、指導者のためのスポーツジャーナルより)

 卓球においても、震災後すぐ卓球メーカーや多くの卓球人から物資の支援を受けたし、その後にはトップアスリート達の被災地に対して現地を訪れ、卓球講習会などを開催していただいた。もちろん手弁当である。

 日本卓球協会からは、ミニ卓球台の贈呈が行なわれたり、現在は大会等で使用できる卓球台の準備も関連メーカーの支援を受け進められていると聞いている。

 被災地にいる我々卓球人も支援を受けるだけでなく、出来る限り大会等も開催し地元の子どもたちにゆめと勇気を与えなければならないと思っている。

 「一歩前に!」


























東北高校選手権終わる!

2011-06-27 08:27:27 | Weblog
 東北高校選手権大会が、男子団体で専大北上の東北ブロック代表決定という形で終了したが、その他の県勢を見てみると男女共ほとんどが早い段階で敗れた。

 今回の県勢は試験明けということで、高田高校に代表されるように練習不足がたたっていたようだが、それだけでは片付けられないものを私は感じた。

 男子では、専北以外の選手はほとんどフィジカル面が上位の選手たちに比べて劣っていた。しかし、このことは今後の練習の中で克服できるものだと思っている。

 もっと根深いのは攻めの遅さであり、これはサーブレシーブのレベルとも関係しているので、サーブ+3球目、レシーブ+4球目で先手が取れるような練習が必要だと感じた。
 
 女子においては、総体的にカット打ちが全く出来ていないのである。

 このことは前から指摘されていたことであり、高総体3冠の滝浦(大野)も戦術にも関係しているとは思うが絶対的に対カットの練習量が足りず、攻め切れずに敗退した。

 これから、I・Hや国体東北予選に向けて一番の課題となったと思っている。

 今大会を総括してみると、男子では専大北上の「敗戦からの復活」、大野主将のコメントでは、「高田に負けて良かった、それで強くなったと思えるような結果をI・Hで残したい」と誓ったとあった。

 チームで唯一の岩手県出身者の阿部竜也(3年)の大活躍が光っていたし、北原も確実に成長している。

 久々に県勢としてはI・Hベスト8を狙える布陣であると私は思っている。

 これからさらに練習を重ね、今度はインターハイで悲願のベスト8入りを果たせるようにがんばって欲しいと思っている。


photo:沢畑(鶴東)に善戦する高橋優人選手(水沢1年)


photo:吉田(青森山田)に善戦する大槻文瑛選手(水沢2年)





速報:専大北上東北ブロック代表に!

2011-06-26 14:26:12 | Weblog
 今日の昼に男子団体で、専大北上高校が最終決定戦で福島県小高工業に3-0で勝ち、悲願の北東北インターハイの東北ブロック代表に滑り込んだと専北のK先生から吉報を頂いた。

 専北にとっては、悪夢のあの6月2日から関係者に取ってはつらい20日余りの日々であったに違いない。
 
 特に野田先生には「本当におめでとう!お疲れ様です!」と言いたい。

 そして選手たちにももちろんおめでとうと言いたいし、是非今度は全国の舞台でベスト8目指してがんばって欲しいと思うし、県卓球界としてもまた応援したいと思っている。


h23年度第65回東北高校卓球選手県大会!

2011-06-26 07:55:09 | Weblog
 h23年度第65回東北高校卓球選手県大会が24日から秋田県大館市樹海体育館で開催されている。

 3.11震災以来東北レベルの大会は初めてである。

 大会2日目の昨日、男子団体戦の専大北上に注目していたので朝6時に自宅を出て岩手県勢の応援に行ってきた。

 地震で我が家も一部損壊していたので、り災証明書を市から発行してもらった関係で高速道路が無料通行できたことは幸いであった。我が家からは、往復で7,200円にも及ぶからである。

 会場に着いてすぐ大会総務委員長のK先生からお見舞いの言葉を頂き、青森山田高校のO監督からは「無事でよかったですね」と声をかけられた。O監督ご自身も宮城の自宅が「あと少しのところで津波にやられるところだった」と話されていた。

 つづいて体育館の中では、福島のH氏やO氏とそれぞれ原発や津波で大変だが「お互いがんばりましょう!」と声を掛け合った。

 また、福島のS理事長はわざわざ私を見つけて声をかけてくれた。

 毎年盛大に行われている浮舟杯は二本松の会場を移して開催すると話していたが、いつもの元気が無い様に感じたので心配しているが、きっと復活してくるに違いないし、「みんながんばるしかない!」それしかないのであるが、是非「東北ファミリー」といわれる東北の卓球人達が、みんなで力を合わせてこの難局に立ち向かっていかなければならないと思うのである。

 さて、試合のほうであるが男子ダブルスの大野・星組は健闘第3位に入賞し、団体戦も第3位となった。

 専大北上の今大会の一番の目標は、残り一枠のインターハイ東北代表の座である。

 昨日は、弘前実業を3-0で下し、今日は小高工業とのその大一番の決定戦がある。

 今も、専大北上のK先生と話し激励をさせていただいたが必ず勝ち抜いてくれることを信じて吉報を待っている。



 







 

選手の集中力をアップさせるために!⑤

2011-06-25 05:14:36 | Weblog
(2)試合場面
 試合で実力を発揮する為には、練習の段階で万全な準備をしているかにかかっている。

 練習で出来ないことが試合で出来るわけがない。

 以下にあげるものは、さあ試合が始まろうとするとき、重要な局面を迎えたときなどに使える心理的スキルであり、日頃の生活や練習で習慣づけしておくべき方策である。

《試合前》
①試合場の雰囲気にのまれないように、注意のコントロールのしかたを決めておく

②自信を持ってプレーしているイメージを瞬時に描くメンタルリハーサルを利用する。

③落ち着くための儀式(キーワードやキーアクション)で精神集中。

《試合中》
①大事な場面で天上を見上げて「深呼吸」あるいは「儀式的な行為」

②雑念や余計な考えが浮かんだら、「ストップ!」そして「自分の呼吸に注意をむける」

③自分なりの「開き直りかた」や「気持ちの切り替え方」を実行する。

④試合の間がある状況でメンタルリハーサルを用いる。

⑤視線をコントロールする。

⑥キーワードやキーアクション(儀式的ルーティン)を用いる。

⑦ネガティブなセルフトークをポジティブなセルフトークに変える。

 以下には、自分自身に言い聞かせる暗示やセルフトークの言葉を示す。

 「今、ここに集中」「あせらず、あわてず、あきらめず」「平常心を保つ」「冷静に燃える」「勝敗を意識しすぎない」「周囲の評価を気にしない」「油断大敵、焦りは禁物」

 選手はどんな状況でどんないい気かせをすれば落ち着き、集中できるであろうか。
また指導者が選手に働きかけた一言が大きな意味をもち、勝負を分ける重要な場面で効果を発揮しているかもしれない。
(*以上、指導者のためのスポーツジャーナルより)

 私自身「選手の集中力をアップさせるために」ということは、イコールどうやって自分のかかえている選手を勝たせられるかというところに突き当たった気がするのである。

 昨日からは、東北高等学校卓球選手県大会が秋田県大館市で開催されている。わたしも2日目の今日、今から出発して岩手県勢の活躍を応援して来たいと思っている。

選手の集中力をアップさせるために!④

2011-06-24 09:09:32 | Weblog
 集中力アップの方策を、練習場面と試合場面に分類して優秀な指導者や選手が経験してきた方法を紹介すると共に、メンタルトレーニングの置ける集中力をアップする心理的スキルの技法を紹介しよう。

(1)練習場面
 あくまで練習は「試合のために行うもの」であり、練習のための練習になったのでは成果は期待できない。

 練習だから失敗が許されるという気持ちの弱さを克服するためには、どれだけ試合と同等な緊張感をつくり、起こりうる状況をどれだけ意識あるいはイメージして取り組むかが鍵になる。

①ゲームを想定した練習、実践に即したゲーム練習プログラム。
 ある種目の大会前の合宿での疑似体験練習(シュミレーショントレーニング)の例を紹介する。代表メンバーに相手国のユニフォームを着せ、スピーカーで観客の声援やブーイングを流し、しかもカウントを設定して、まさに目指す大会のプレッシャーのかかった臨場感を体験しながらの練習である。

②練習の前半あるいは後半に最も緊張させる場面を設定して実力を発揮する練習プログラム。

③披露が限界に来たときに、最後まであきらめずに戦う練習プログラム。

④悪条件下(猛暑・厳寒・極端な湿気など)での練習プログラム。

 以上のように選手の「意識の持たせ方」を操作することによって集中させることを意図している。

 まさに試合と同等のプレッシャーや気持ちになれるかが勝敗のカギとなる。

 たとえば、1回のプレーがいかに重要なものであるかを練習で徹底して意識づけできるか、時間は取り戻すことが出来ないので、一瞬一瞬をいかに大切にプレーさせるか、自分が追い込まれたときにどう対処するか、常に考えさせる。

 選手はそれぞれ自分のやるべきこと、目標を明確にし、あくまで自分自身がやるという、自己学習能力を高めることが大切である。

(*以上指導者のためのスポーツジャーナルより)

 常々私も試合と同じように練習をすることが大事だと子ども達には話しているのではあるが、なかなか思うようにこの意図は浸透していないのが現実でなのである。

 練習において、一球一球に集中することが試合での勝利の方程式なのだが、なぜかボールに対しての執着心が足りなく見えるのである。

選手の集中力をアップさせるために!③

2011-06-23 08:16:45 | Weblog
 注意集中における問題点として、試合後の敗者のインタビューで「あれこれ考えすぎてしまった」とか「観客の声援が気になった」というコメントを聞く。

 そのような集中を妨害し、パフォーマンスを低下させる要因として

1.周囲の余計なことに注意が向く(観衆の存在・声援、太陽、風、照明・湿度や温 度、カメラのフラッシュなど)

2.済んでしまったことに注意が向く(大事な場面でのイージーミス、連続ミス、味方のエラー、審判のジャッジなど)

3.まだ起こっていない先のことに注意が向く(もしミスをしたら、マッチポイントを取られたら、負けたら応援してくれる指導者や家族や友達に申し訳ないなど)

4.考えすぎや分析しすぎ(技術の調子が良くない場合に、あれこれ考えすぎてしまう、迷ってしまって決断できないなど)

 ここでは4つの問題を挙げたが、集中できなかった原因は何だったのかを良く考え、分析しておくべきである。

 そのような状況に陥っている自分自身に「気づく」こと、そして「我に返る」ことが重要になる。

 さらには、「現在もしくはその直後のプレーにいかに注意を集中させるか」である。

 もちろん練習で、予防策とその対処法をあらかじめ準備しておかなければならない。

(*以上、指導者のためのスポーツジャーナルより)

 私自身、子供たちに注意集中対して練習時に十分な予防策とか対処法を指導していないことに気づいたのである。

 なんともさえない指導者だが、今後は選手たちに対して「注意集中が的を得ているのか」を気づかせ、選手たち自身が十分なパフォーマンスが出来るようにしていかなければならないと思っている。






photo:東北高校選抜・専大北上高校


 

選手の集中力をアップさせるために!②

2011-06-22 08:37:34 | Weblog
 集中力とは、ある一定時間特定のことにだけに注意や意欲を傾け、それに向かって一生懸命がんばりとおし、効率を高める心身の能力といわれている。

 スポーツ場面では、練習で技術や体力を効率的に身につけ、それを試合場面でいかに発揮できるかということになる。

 スポーツにおける集中力には、大きく2つの側面があるといわれる。

 一つは、ゲームの進行と共にいつ・どこを・どのように・注意を向け、その注意を状況の変化に応じて「いかに切り替えていくか」という認知的な側面である。

 もう一つは、日頃身につけた実力を試合での外的要因(標的・ボール・相手・自然現象など)と、内的要因(不安・緊張・雑念・考えなど)をコントロールして、「いかに発揮するか」というパフォーマンスとしての側面である。

 (*以上指導者のためのスポーツジャーナルより)

 わたしは、この2つを端的に「戦術面と精神面」に分けて考えている。

 対戦選手との技術的なハンディをどうやって補うのか?

 また、試合になればほとんどの選手が平常心を失うのである。

 そこで、監督やコーチ・指導者が出てくるわけだが、私が一番に基本的としていることは、「まず自分を知る」そして次に「指導している選手のことを出来る限り知る」これを軸に相手選手の情報収集や研究分析をしてやっと相手選手との比較が可能だと思っている。

 毎日子ども達と一緒の空間に長くいることが基本なのかもしれない。

 青森山田高校の吉田先生は、選手たちといつも練習はもちろんのこと、寝食をも共にしていると聞いている。


photo:専大北上高校野田監督のアドバイス