社長の卓球日記

卓球の遠征記、その他日々感じたことを

張本ツアー最年少優勝!

2017-08-28 16:21:46 | Weblog

 今年のワールドツアーチェコオープン男子シングルスで、張本智和(エリートアカデミー)が決勝で元世界No1のティモ・ボル(ドイツ)を4-2で下し、最年少優勝を飾った。しかも1-2とリードされてから戦法を変え、世界の修羅場をくぐったベテランを下したのだから末恐ろしい中学選手である。

 しかし、このニュースも「あっ!そうなのか」と思えるほど不思議に感じなくなってきた。

 とんでもない逸材である。ただただ驚くしかない。

 また、女子では伊藤美誠(スターツSC)が5回目の対戦で初めて石川佳純(全農)を4-1で下し、ワールドツアー初勝利を飾った。女子ダブルスでもスケールの大きなサウスポー早田ひな(希望が丘高校)と組んで初優勝した。
 
 これまた驚くばかりである。
 
 日本の若い世代は、いったいどこまで伸びるのか1ファンとしても興味が尽きないところである。
 
 一方、男女とも絶対的世界No1である中国勢がこの大会に出場していないことは事実であり、近いうちに日本チームがきっとこの牙城を打ち破ることを期待している。

h29全国中学卓球大会!

2017-08-25 11:20:41 | Weblog

 今日まで、大分県「べっぷアリーナ」で開催されている「h29全国中学卓球大会」の県勢は、東北大会を勝ち抜いた男子団体厳美中が予選リーグで0勝2敗と敗退した。決勝は愛工大付属が3対2で野田学園を下し優勝、この2者の戦いはまるでインターハイの縮図を見ているようである。また、他の東北代表3チームも予選突破が成らなかった。

 一方女子団体は、東北大会を2位で突破上位進出を期待された大東中は、強豪就実に0-5と完敗栄(千葉)には3-2と接戦を勝利したが、残念ながら予選リーグ突破は成らなかった。決勝は四天王寺と昇陽(大阪)の戦いで3-1で四天王寺が優勝これまたインターハイと重なるものだった。

 このことは、今に始まったことではないが、インターハイで勝つチームは全国の小学生から優秀な選手を勧誘、中・高と一貫して強化していることを如実に表していた。

 個人戦に出場した男子福島(大野)と藤根(石鳥谷)は、共に1-3で1回戦敗退となった。

 一方女子では、石川(萩荘)が2回戦で敗退、佐藤(大東)は1回戦を突破したが、2回戦で2-3と惜敗した。中里(花巻)は1回戦2-3で惜敗、伊東は1-3で残念ながら敗れた。

 期待された県勢であったが、全国の壁を突き破るまではいかなかったようであるが、将来性豊かなメンバーであることには違いないので、ぜひこの経験を糧としてさらに飛躍してほしいと願っている。


ミニ国④!

2017-08-24 15:12:35 | Weblog

 愛媛国体は、9月30日~10月4日まで宇和島市総合体育館で開催される。

 出場3種目は、それぞれ母体での強化練習を図り、また直前合宿を組み本大会に備える。

 成年男子の組み合わせは全16チームが、4チーム4ブロックであり各ブロック1位が準決勝に進み、2位は自動的に第5位となる。

 成年女子は全32チームが、4チーム8ブロックに分かれ、各ブロック1位が準々決勝に進む。

 少年男子は全県出場であり、初めからトーナメント方式で行われる。したがって敗退した時点で大会が終了する。

 国体の組み合わせ抽選会は、9月9日(土)午後行われるが、これが各チームにとって一つの大きな運命の日となるのである。


ミニ国③!

2017-08-23 11:08:46 | Weblog

 その他の3種目については、成績一覧をミニ国②に写真として掲載したのでご覧いただきたと思っている。

 成年女子は、愛媛国体への通過枠が4と有力視されていた中で、出だしが2連敗だったが3戦目からはしっかり立て直し、結果3勝2敗の3位となり出場権を獲得した。選手構成は昨年のメンバー高橋梓海(日体大)・平舩文(東北銀行)に今年大学生となった塚本佳苗(國学院大)と柳田桜子(東北福祉大)の布陣だった。惜しい試合もあり2位宮城とは紙一重であった。

 少年男子は、成年男子と一緒に大船渡合宿を行い優勝を目指していたが、吉田俊暢・小野寺翔平の2枚看板の調子が今一つで3位に甘んじたが、その中にあって高橋栄太は自分の持ち味を出し、チームにとって貴重な2勝を挙げ健闘貢献した。

 少年女子は、大会前から戦力的になかなか厳しいと思われていたが、選手個々は大野美恵(大野高)・菊池愛蘭(水沢高)・長岩楓子・千葉満月(専北)の布陣で健闘したが、勝利までは届かなかった。その中にあって長岩は自分の持ち味である速攻強打で2勝を挙げ気を吐いた。今年は残念ながら負けはしたが、来年以降のことを考えると中学生にはレベルの高い子供たちも多いので、他県への流出を止め、岩手に残ってもらう手立てを講じなければならないと思っている。

 総括として振り返ってみると、今回のミニ国は総力を挙げて戦った昨年の岩手国体の次の年であり、強化予算やスタッフ的にも削減を余儀なくされ大変難しい状況にあったが、外人部隊のない地元勢だけで挑んだ岩手国体を遺産に、大変重要な大会であった。

 その意味では、4種目総得点16点の青森県には1点及ばず、15点を獲得し総合2位には甘んじたが、2種目が東北ブロック予選を突破、全県出場の少年男子を加え4種目中3種目が、9月30日より開会される愛媛国体の出場権を確保したことは、非常に意義あることであり県強化部としても大変良かったと安堵している。


ミニ国②

2017-08-22 09:52:37 | Weblog

 成年男子についてもう少し触れてみたい。

 岩手の成年男子が4人全員が専大北上高校出身なのは前述したが、2位の青森は全選手が青森山田高校出身、3位の山形は全選手が鶴岡東高校出身、4位の宮城は鶴東・古川・専北、5位の福島は帝京安積2人・杜若、6位秋田は全員が秋商出身であった。

 ほとんどが高校の強豪校からの選手たちであり、高校時代の戦いが成年の部でもそれが持ち越されているかを如実に示している。

 岩手の選手たちは、いまでもずっと専北・野田先生の指導やお世話をいただきながら、大学や社会人そして日本リーグの選手として活躍していて、高校卒業後の伸び率は東北の他県より群を抜いているような気がする。今大会の選手たちの活躍は、正に指導者冥利に尽きるのである。私は、その質の高い素晴らしい指導力に感心している。

 また、忘れてならないのはその父母たちのバックアップである。大船渡合宿でも食事から送迎と細部に亘って至れり尽くせりの支援は、選手たちが卓球に打ち込める環境を整えてくれる。毎日のあいさつも元気よく、私たちさえも元気にしてくれる素晴らしい面々ばかりなのである。この影の支えがあってこの度の優勝があったと感謝せずにはいられない。ありがとうございました。そして、トレーナーの帯同も勝利への大きな力になったことは言うまでもない。さらには、私が約10日間も不在にしても応援してくれている会社や家族、岩手県卓球協長をはじめとするスタッフ一同の後押しがあったればこそだと感謝している。

               


ミニ国「成年男子」14年ぶり頂点!

2017-08-21 14:58:54 | Weblog

 秋田県鹿角市スポーツセンターでこの18~20日まで開催された、第44回東北合体育大会卓球競技において、わが岩手県成年男子がh16年の大船渡大会以来実に14年ぶりの優勝を飾った。メンバーは北原大輝(信号機材)・皆川朝(立命館大)・大槻周瑛(法政大)の岩手国体組に本間新(立命館大)の4名で臨んだ。

 初日の第1試合秋田県に対して北原・大槻・皆川で全試合3-0の3対0で完璧な勝利で、この上なく幸先良いスタートを切った。全種目の試合の中で1番最初に終わりコートを去ったのは初めての優越感を覚えた嬉しい経験であった。

 2日目は3試合があるが、初めの第2試合福島県とは、昨日と同じ布陣で臨みいずれも3-1の3対0で勝ち、順調に2勝目を挙げた。

 第3試合青森県は、言わずと知れた東北断トツのチ-ムであり、昨年も2-3で敗れ辛酸をなめている。しかし今年の岩手チームは一味違っていた。1番皆川は、昨年2点を献上した高橋(青森山田ー中央大)に対し、1ゲーム前半から全開、4本で取り2・3ゲームも4本の3-0で勝ち、これ以上ない出だしとなった。2番北原は、今年から日本リーグ1部の信号機材のレギューラーとして活躍し経験を積んでいて、一ノ瀬(青森山田ー中央大)に2-1とリードの4ゲーム目をジュースで切り抜け3-1で勝ち王手をかけた。3番大槻は下山(青森山田ー専修大)の速攻にタイミングが合わず0-3と敗れた。4番の北原は、高橋に隙を与えず3ゲーム目をジュースで退け3-0で勝ち、岩手県チームにとっては青森という牙城を崩し、大変貴重な一戦をものにしたのである。大会前は、4分6で劣勢と分析しており、それをくつがえす岩手の素晴らしい勝利であった。

 第4試合は、宮城県との一戦だったが皆川が3-0、北原が3-1、大槻が3-0で圧倒しチームは3対0で勝利し、2日目を終わって4勝0敗単独トップに立った。同時に行われた青森県対もう一つのライバル山形県の試合は、岩手に敗れ後がなくなった青森が奮起し3対0で勝利、共に3勝1敗で最終日を迎えることになった。

 この時点で、3チームの勝率関係は岩手が3-1・青森が4-3・山形が0-3となり岩手と山形戦によってこの3チームの1~3位が決定する状況となった。また、青森の2位以上が事実上決定し岩手が最終戦で1点を取った段階で2位以上(本国出場)が決定し、勝利すれば全勝優勝で負ければ2位となる計算である。

 さて、山形県は全員が全国でも上位の強豪、鶴岡東高校出身の選手であり、岩手の選手は全員が専北出身であり高校時代からライバル関係であり、因縁の対決なのである。

 いよいよ運命の最終日第5試合の山形戦が始まった。1番皆川は、藤田(日体大)と対戦し7月のインカレでも当たりし0-3と敗れている苦手なタイプとの一戦となった。1ゲーム目は序盤からシーソーゲームとなりジュースを繰り返し13-15で落としてしまった。2・3セット目は相手につきが巡りネットエッジが両ゲーム合わせて7本ぐらいあり、運もなく0-3と敗れ、岩手はこの大会初めて0対1からの戦いとなってしまった。これも本国体出場権と優勝に対するプレッシャーであり、これが生みの苦しみかと脳裏をよぎったのである。

 2番の北原も、出だしが硬く相馬(日本大)のビックパフォーマンスもあり、1セットを7本で取られ流れが相手にますます傾いた。しかしこれからが北原の真骨頂である。先の岩手国体の1回戦対兵庫のラストで見せたような絶体絶命の場面からの大逆転劇である。気持ちと戦術を変え2セット目を3本で奪取し、相手への流れを遮断することが出来た。3セット目はジュースにもつれ込みリードを許した場面もあったが、最後まで冷静さを保ち15-13で貴重なゲームを取ることが出来た。これがチーム勝利への大きなゲームになったことは間違いない。4ゲーム目も危なげなく6本で制し3対1で勝利、本国体を決める1点にとどまらずチームを呪縛から解き放つ、貴重な大変価値ある1点になったのである。

 3番の大槻は、インターハイ8関東学生リーグでも2勝を挙げている葉波(早稲田大)との戦いで劣勢が予想されたが、持ち前の速攻と緩急が冴え渡り3対1で勝利、優勝にあと1勝と王手をかけた。昨日の青森下山との敗戦から朝練習で自らを立て直し、見事に勝利に結びつけたことは本当に素晴らしく称賛に値するものだった。

 4番皆川と高橋の一戦は、1番での藤田との敗戦を引きずらずに試合に臨み、1ゲームの接戦を9本で取り、2ゲームを2本、3ゲーム目を3本と圧勝し、結果3対1で山形に勝利することが出来た。h16年大船渡大会以来14年ぶりの優勝を5戦全勝で成し遂げたのである。

 今大会、通算でも2点を落としただけの完璧な優勝であったことは、私の監督経験でも初めてのことであり、選手たちの素晴らしい活躍に感謝していると共に、敬意と賞賛を送りたいと思っている。

 明日もミニ国について、記したいと思っている。