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今後はhttps://taic02.hatenablog.jp/で更新します

かた焼きメロンパン

2020-06-05 00:31:06 | ランチパック等パン類
たけや製パンのロングセラー商品といえば、「アベックトースト」「バナナボート」「粒あんグッディ」などなど。
秋田県民のソウルフードとされることもあるが、申し訳ないけれど、どれもあまり好きじゃない。好きなのは、
かた焼きメロンパン 312kcal
平成初期・中学生の頃のはずだけど、かなりの頻度で食べていた。
その後、店で見かけなくなったような気がしていたが、この10年ほどは発売されている。扱い店は多くはないけど。たけやホームページには未掲載。

今のメロンパン事情は、数十年前とかなり変わった。メロン果汁やクリームが入っていたり、コンビニオリジナルや車で乗り付けて販売したり。
平成初め頃までは、メロンパンを知らない人は少ないものの、あんパンやクリームパンほど身近でなかった。僕も含めて、メロンパンには原料にメロンが使われていると思っていた人もいる。

たけやでは、1985年に「あん入りメロンパン」を発売(2011年に復刻)しているから、普通の(何も入ってない)メロンパンはそれ以前から発売されていたと考えるべきだろう。
僕が初めてメロンパンを食べたのは、昭和末か平成初期辺りだったはず。それが、かた焼きメロンパンで、はまってしまったのだった。1~2回程度だと思うが、学校給食に出た(中学校で行事がある日の簡易給食として?)ような気もする。

ネット上でも、たけやのかた焼きメロンパンを好きな人は少なくないようだ。でも、アベックトーストやバナナボートと比べると、インパクトが薄いのか、知る人ぞ知るという感じに近いかも。

さて、久々のかた焼きメロンパン。
真上から
記憶と違うのは、思ったより小さい(これは経済状況の変化でしょう)のと形。上から見るとまん丸だと思っていたが、個体差なのかこれはやや扁平で、短いほうが10センチ、長いほうが12センチほど。
表面に光沢がある(触ると若干べたつく)が、昔はツヤはなかった気もする。
シュークリームのよう
砂糖がまぶされず、焼き目がなく、表面が茶色いのは、昔と同じ。【5日補足・あとツヤは別として、表面のボコボコした質感も。】
中はふわふわパン
食感や味は、おおむね記憶どおり。やはりおいしい。
甘すぎず、かといって(中部分も含めて)甘さが物足りなくもなく、いいあんばい。「かた焼き」というほど硬くはないが、他のメロンパンと比べると柔らかくはない。砂糖はかかってないし、皮が分離したりボロボリ【5日訂正】ボロボロ、ポロポロになって落ちたりしづらく、食べやすいのもいい。

そうか。僕は初めて知ったメロンパンがこれだったから、こういうもんだと思った。
でも、黄色くて薄い(網目模様が入ったり)砂糖がかかったりした、標準的なメロンパンを先に知っている人からすれば、変わったメロンパンに映りそう。


ところで、たけやではかた焼きじゃない普通のメロンパンはあるのか?
公式サイト内に画像があるのを検索で発見。その名も「メロンパン」というのがある(あった?)ようで、そう言えば見たような気もするが、メジャーではない。緑のチェック風の包装で「皮はサクッと、中はふわふわ」とあり、黄色っぽくて焼き目は目立たない。
なお、工藤パンでは巨大なメロンパンなど時々出しているが、レギュラーの普通のメロンパンはないかもしれない。
そして山崎製パン。これは秋田でも流通して、5月新発売のクラウンメロンホイップ入り、大きなメロンパン、皮だけとかいくつもある。
さらに「かたいメロンパン」という商品も存在していた。確認した限り、2010年と2016年に出ていて、パッケージが違う。たけやのかた焼きにわりと似ているが、表面はもっとつるんとしている。

ところで、徳光和夫氏はメロンパンが好物。
日本テレビ「ズームイン!!朝!」の司会を務めていた時は、本番前にメロンパンを食べるのが日課(今で言うルーティン)だったという。
スタジオの片隅で、袋を開けてメロンパンにかぶりつく徳光氏をテレビで見た。
その食べていたメロンパンが、たけやのかた焼きに似ていたはず。当時はヤマザキとたけやの関係は認識していなかったはずで、「同じメロンパンを食べてるんだ」と思った。【5日補足・徳光氏が食べていたのがヤマザキ製かどうかの記憶が、そもそもない。】
徳光氏がズームインに出ていたのは1988年3月まで。勘違いがなければ、僕は小学生のうちにかた焼きメロンパンを知っていたことになる。
ちなみに、秋田放送では1992年秋までは、この時間はTBSをネットしてズームインは放送されなかった。その他の日テレの番組で、舞台裏が放送されたのだと思う。


最後に、たけやかた焼きメロンパンの包装。

緑と白の2色で、網目メロンのイラストが描かれている。昔と変わっていないと思う。
「かた焼きメロンパン」の書体。
「かた焼き」の丸ゴシック体は、今は道路の案内標識ほぼ限定でおなじみ、写研「ナール」だ。「た」「き」が間違いない。
「メロンパン」は極太の丸ゴシック。写研「スーボ」という書体だと思う。「パ」の丸の重なりかたが特徴的。
スーボは最近まで知らなかったが、かつては本のタイトルなどでわりと使われたようで、例えば「美味しんぼ」は、漫画もアニメもスーボだと思う。今もどこかで似たフォントがありそう【後述のモリサワ「トンネル」等】だけど、線の流れと重なりかたは違う。

ただし、まったく変わっていないというわけでもない。Takeyaの現行ロゴになったのは1992年だし、裏面には食塩相当量も含めた栄養成分表示があり、全面でおそらくモリサワのデジタルフォントを使っている。
また、表の下に小さく「イラストはイメージです」とあるのは、フォントワークス「スーラ」のようだ。昔は許されても、今はメロンが入ってないのにメロンの絵を入れるには、注記が欠かせないから、後で追加したのだろう。
手直ししながら、商品名部分はあえて変えていないのだと思う。

ほかにも、たけやでは「アベックトースト」や「あんぱん」などもスーボだ。「学生調理」も? 「粒あんグッディ」は似ているが違う。
そうした商品で派生商品が発売される時は、商品名部分はスーボで、他はデジタルフォントを組み合わせている。
例えば、2017年夏には、水色で印刷した「かた焼きメロンパン 塩バター風味」があったが、「塩バター風味」だけ角ゴシックの別書体だった。
今、アベックトーストの中身をロールパンに入れた「アベックバターロール」というのが出ている。それは「アベック」だけスーボを流用し、「バターロール」はモリサワの「トンネル」というフォントで代用している。注目すれば、線の重なり方が違う。
写研は、自社書体をパソコン向けフォントにするのをかたくなに拒んだが、今、たけや(が委託したデザイン会社?)がそういうことができるということは、写研書体(の輪郭線)をデジタル化して、パソコンで扱えるようにしているのかな。

シライシの巨大メロンパンの話
2024年のかた焼きメロンパン
コメント (4)
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スナックサンドいぶりがっこ

2020-05-21 00:11:53 | ランチパック等パン類
当ブログでちゃんと取り上げるのは初めての、フジパン「スナックサンド」。
山崎製パンランチパックのほうが知名度は高いが、発売はランチパックは1984年、スナックサンドが先で1975年で「元祖」とのこと。

今月、こんなスナックサンドが東北・関東地方で発売されている。
スナックサンド 秋田名物いぶりがっこ 1個108kcal 食塩相当量0.68g
秋田で売られていたのは埼玉県の武蔵工場製。
「いぶりがっことチーズクリームを合わせてタルタル風に」
商品名に「秋田名物」が入り、別に「秋田名産いぶりがっこ」のロゴも入るが、いぶりがっこが何たるかの説明は裏にもない。
いぶりがっこの知名度は、この10年ほどで急上昇したと感じずにはいられない。クリームチーズと合うというのもよく知られている。

いぶりがっこを使ったパンは、これまで何度か出ている。ヤマザキランチパックでは、2018年3月に「いぶりがっこマヨネーズ」を発売していた。その時は「秋田」とはひとことも表記がなかった。
ランチパックには黒胡椒が入っており(粒が見えた)、刻んだいぶりがっこはやや大きめ、いぶりがっこの味は弱めでマヨネーズが強めだった(と当時書いている)。

今回のスナックサンドには、胡椒は原材料欄にもなさそう。
いぶりがっこは細かめに刻まれている
開封するといぶりがっこの香りが漂うが、食べてみると味は弱く、食感もあまりない。タルタルソースのような味が強い。コストを考えると、いぶりがっこを大量に使うわけにもいかないのだろう。次はどこからどんないぶりがっこパンが出るやら。→次はたけやフレッシュランチだった。

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アマビエ力餅

2020-05-18 00:25:04 | ランチパック等パン類
新型コロナウイルス感染症が広まり、救世主としてにわかに注目されたのが「アマビエ」。

アマビエは、江戸時代後期に肥後国の海に現れた妖怪。神に近い存在でもあるようだ。
Wikipediaによれば、2月27日に妖怪掛け軸専門店がツイッターに投稿したのをきっかけに広まり、“コロナ除け”キャラクターとして認知が高まった。
当初は「アマビエチャレンジ」として、各自が描いたアマビエの絵をアップしていたようだ。その後、アマビエの名や姿をモチーフにしたいろいろな商品が発売され、ネット以外でも知られるようになった。(4月7日には厚生労働省も告知に使用)
あやかり・便乗商法と言えばそれまでだけど、未知の病気と、それによって全業種が経済的打撃を受ける中、少しでも注目してもらって売り上げにしたいという気持ちは分かる。買う側も含めて、未知の病気に対して「神頼み」したくなるのも仕方ない。
たまに「アマエビ(甘海老)」と誤解する人がいるのはご愛嬌。

ただ、言い伝えに基づけば、アマビエは疫病流行の予言をしただけで、お守り効果はないらしい。守護目的では、類似する「アマビコ」のほうが適切ではないかという、専門家の声もある。
アマビエが受け入れられたのは、古文書に描かれた絵の、ヘタウマ・ゆるキャラ風の風貌もありそう。
各地のあやかり商品で着色されたものは、ほとんどが、水色やピンクという、日本古来の妖怪としてはカラフルでファンシー(?)な色使い。
それもそのはず。昔から伝わるアマビエには色がついておらず、水木しげる先生による色づけが広まっていたのだった。2007~2009年放送のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第5期では、準レギュラーに起用されている(鬼太郎とは別に着色版アマビエとしては、それ以前からいた?)。


そんなアマエビ【18日訂正】アマビエ商品は千差万別。置き物、マスコット、ストラップなどは、置いたり身につけたりして、お守り目的なのだろう。
あとは飲食物。お守りを飲み食いしてもいいのかという、気はしますが。
まず酒。日本酒を中心に全国で複数のアマビエ酒が出回っている。
専用に酒を仕込んで間に合うわけはないから、名称やラベルや箱をアマビエ柄にしているようだ。言っちゃ悪いけど、名前だけっていうか、お手軽便乗というか… 神頼みなのは分かりますが。

そして、お菓子。各地の地元の菓子店がたくさん作っている。
アマビエの形に造形した、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイシングクッキー、焼印などで表面に描いたマカロン、クッキー、せんべい、まんじゅう、どらやき等々。
それらより圧倒的に多いのが、和菓子の上生菓子。上生では寒天、羊羹、求肥なども使うが、調べた限り、あんこを使った「練り切り」がほとんど。
作るのは手間だと思うが、色づけや造形の自由度が高く、腕があればすぐ製造に取りかかれる(そしていつでもやめられる)のはメリットかも。例えばモナカなら、皮の準備が大変になる。
秋田で発売している店があるので、後日


今回は、お手軽便乗のお菓子。ネットで調べると、おそらくこの週末5月15日頃から発売されたと思われる。秋田のイオンで売っていた。目立つ場所に陳列され、客の目を引いていた。【19日追記・19日には残り10個程度に減っており(値下げはされず)、売れ行きは良かった模様。かつ、常時補充されるわけではなさそう。】【31日追記・その後5月30日には再入荷し、前回と同じスタイル・価格で販売されていた。】
アマビエシールの大福?

「アマビエ 力餅」 ※カタカナのカじゃなくて「アマビエちからもち」
なんと工藤パン製品。油川の第2工場製。脱酸素剤入りで5月29日賞味期限。
「白(こしあん)」246kcal、「赤(粒あん)」239kcal、「豆(粒あん)」239kcal、「よもぎ(粒あん)」241kcalの4種類のラインナップ。
工藤パンでは数年前に、力士のイラストが描かれた袋に入った「力餅」が出ていた(秋田県内では見かけなかった)。それと同一の中身かどうかは不明。
最近、工藤パンではイオンを通じて青森県外に販路を拡大している傾向がある。これもそうかと思ったが、デイリーヤマザキ青森古川店のツイッターで取り扱っていることが告知されていたので、イオン専売品ではないようだ。なお、デイリーでは税込119円、イオンでは116.6円と大して違わない値段。【20日追記】マックスバリュでも売っていた。105円!

これまで食べた工藤パンの餅菓子は、個人的にはさまざまな感想だった。
白いこしあんを食べたところ、おいしかった。やや餅が厚いというか多めの、普通の大福といったところ。【25日追記】「よもぎ」はヨモギの味がしっかりしておいしかった。

いかにもCGのアマビエの横顔。紫色印刷なのは意味があるのか?
自社もしくは青森のデザイン会社ででも作ったのか。
アマビエ、青森、大福に何のつながりも見当たらず、こんなシール1つで、普段は納品しない県外で売れるのなら、(いろんな意味で)いい商売?
でも、単に色違いでなく4タイプそろえたのは食べる側の好みを考慮した選択肢を用意してくれることになり、うれしい。個人的にはよもぎ+こしあんもほしいですが…
秋田のたけや製パンも、あるいはその他各社も、このぐらいしたたかに。

【20日追記】工藤パンの和菓子には、パッケージに「工藤の和菓子」というハンコ風ロゴが入っているのが原則だが、これにはないし、そもそも裏面を見ないと工藤パン製品であることが分からない。控えめなのか、あわてて作って忘れたのか。

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ドリームパン/笹餅

2020-05-06 00:28:56 | ランチパック等パン類
5月初め、秋田市内のマックスバリュで、定番(=イギリストーストやシベリア)でない工藤パン商品が2つ売られていた。
ドリームパン 391kcal 「新発売」シールがあっても良さそうだけどなし【16日追記・5月3日期限のものにはシールが貼られていたのをネットで確認。ヤマザキやたけやでは発売開始から2週間くらいは貼るはずだけど】、ホームページ新商品情報に非掲載
「復刻」の文字、「ユ藤パン」に見える昔のロゴ(色合いがピンクがかっている)で、概要はある程度把握できた。
でも、「ドリームパン」に明確な記憶はないが、聞いたことはあるような…

袋越しに見た限り、つぶれかけたドーム型のようなパンで、表面がボコボコしている。
説明は「しっとりした生地にクッキーソボロをトッピングして焼き上げ、カスタード風クリームをサンドしました。」。じゃあ、カスタード入りメロンパンのようなもの?

いびつな直径約12センチ
クッキーソボロとやらは、生地にくっついていてあまり落ちなくていい。
パンは横方向に切断したものをくっつけていて、無理やり離すと、
クリームがサンド
原材料名欄では「カスタード風味クリーム(植物油脂、還元水あめ、たんぱく質濃縮ホエイパウダー、脱脂粉乳、食物繊維)」。

食べてみると、メロンパンではないし、クリームパンでもない。生地は普通のパンに近く、クリームはカスタードと生クリーム(ホイップクリーム)の中間のような。気に入った。

実はマックスバリュでは、秋田市内の少なくとも2店舗で「5月いっぱい税抜98円」という特売の値札「安い値!」で売られていた。そのわりには、ひっそりと控えめな陳列だったけど。
イオン(旧ジャスコ、サティ)のほうでは扱いなし。
ということは、青森県外も含めた旧マックスバリュ東北運営だった店舗なら、今月はどこでも買えるのかもしれない。シライシパンの商品ではあったけど、工藤パン商品が全店共通特売になるのは珍しい。マックスバリュの商品選定方針が理解できないけど、うれしい。また買おう。
【24日追記】ところがその後、マックスバリュで売られているのを見なくなった。店によっては値札とスペースはあるのだが… 製造や供給が見こみと違ってしまったのだろうか。

以上が、現在復刻発売されているドリームパンの状況。その由来や経歴を、ネットで調べてみた。
まず、「ドリームパン」に聞き覚えがあったのは、ドリームパン違いだったかもしれない。
秋田県の菓子店「くらた」のベーカリーで、売っていた(いる?)、帽子のようなUFOのような形のパン(参考記事)の商品名が「ドリーム」だった。
また、全国各地にさまざまな「ドリームパン」が存在し、ヤマザキでも千葉県のラジオとコラボレーションした「ドリームパンプロジェクト」シリーズ(特定の商品名ではない)をやっている。

で、工藤パンのドリームパン。
いつからいつまで発売されていたのかは分からず。復刻版ならパッケージに説明書きがあってもいいのに(たけや製パンはやっていたはず)。
ネット上では、少なくとも1970年代後半には売られていたと推測できる情報があった。

確認できただけで既に2度、復刻発売されていた。
2009年2月頃には「なつかしのドリームパン」として。透明袋に円形シールが貼られた包装で、シール内のデザインは今回と似ているが、「KUDOPAN」ロゴ。
パン生地表面は今回とそっくり。
シールには「バタークリームをサンドし、ソボロをトッピングしました。」とあり、中のクリームは今回のものよりも白っぽかったようだ。

2016年秋には、2014年以降秋の定番となっている、RABラジオ「麻生しおり土曜はキュン」とのコラボ商品で発売。KUDOPANロゴで、「懐かしのベストヒット」シリーズ (2018年のミルクボール)マークも(今回のにはない)。
パン自体も少し違い、ドームのてっぺんに赤いチェリー(ゼリーみたいなの)が載っていた。
説明書きは「ふんわりしたパンに、ソボロとチェリーのシロップ漬けをトッピングして焼き上げ、バタークリームとブドウ、クランベリー、パパイヤ、パインアップルのドライフルーツをサンドした昔なつかしいパンです。」。
2009年と同様の「バタークリーム」の言い回しで、かつ中にドライフルーツが入っていたのか。
ネット上の書きこみでは、「ドリームパンの中にはカラフルなゼリーの粒みたいなのが入っていた」というのがあり、それがドライフルーツだったのだろう。

ということは、
・本来のドリームパンはドライフルーツ入りだったが、その簡易的復活商品が2009年と今回のもの。
・ドライフルーツ入りとドライフルーツなしの、2つの仕様のドリームパンが存在した。
のどちらかだろう。

存在を知ってしまえば、ドライフルーツ入りドリームパンも食べてみたいものです。
青森では「夢のかき揚」もあるけれど、夢のパンもあった!

【5月30日追記】上記の通り、5月後半にはマックスバリュで売っているのを見かけなくなった。
そして5月27日に弘前経済新聞サイトに「工藤パンが昭和の菓子パン復刻販売へ シリーズ3種、「親子で味わって」」がアップされた。6月1日から3種類を復刻発売するというもので、「ドリームパン」「フライサンド」「ジャンボ(黒糖)」。
フライングだったのか、休止して再開されたのか、そういうことだったようだ。
サイトによれば、3つとも「昭和50年代以前から発売していた」「明確な資料が残っているわけではなく、レシピも残っていない」「当時のものをそのまま再現しているわけではなく、パンの生地などは現代風にアレンジした。」
ドリームパンは128円。「青森県内のコンビニ、スーパー、工藤パン取扱店で販売する。」とあるが、青森県外のマックスバリュではどうなるか?

【2024年12月1日追記・再発売】2024年12月に再び復刻。包装は2020年とほぼ同じで「ユ藤パン」ロゴ。
中身は異なり、包装とホームページの説明では「クッキーソボロをトッピングして焼きあげたパンに、青森県産りんごのシロップ漬けを入れたクリームをサンドしました。」。てっぺんには赤い「ドレンチェリー」が載っている。



端午の節句。そのお菓子といえば、全国的には柏餅とちまき。
秋田ではちまきのことを「笹巻き」と称し、端午の節句に関わらず産直などで売られている。中は味のない無着色の米(うるち/もちはさまざまのはず)で、きなこをかけて食べる。笹の葉の巻き方=形状は地域で異なる。
秋田のスーパーでは、端午の節句用として笹巻き・ちまきはあまり見かけない。たけや製パンなど大量生産の柏餅や練り切りが多く、そして新潟の笹団子もちらほら売っている。新潟では笹団子は通年売っているが、新潟では端午の節句用にも食べるものなんだろうか。笹団子好きとしては秋田で購入できる貴重なチャンスだけど、高い…

マックスバリュにもイオンにも、こんなものが200円ほどで売られていた。一見、珍しく笹巻きかと思ったが、
工藤の和菓子 笹もち 3個入り 1個123kcal
そうそう。青森県(の津軽地方?)では、ちまき・笹巻きと外観は同じだが中が違う「笹餅」なるものがあった。以前、蟹田に行った時に食べたことがあった。
ここ数年、五所川原の90歳を越えたミサオおばあさんという人が作る笹餅が、ちょっとしたブームになっていると聞いている。
たけやがバター餅を作るように、工藤パンもブームに乗っかって笹餅を作ったのだろう。ホームページでは4月の新商品として出ている。青森市油川の第二工場製。
写真は端午の節句以前に消費期限を迎えてしまう製品だが、「こどもの日」シールが貼ってある(かぶと部分がはがれて、ほかの場所に貼って遊べる)ので、工藤パンとしては端午の節句向け商品の扱い。青森ではちまきの代わりのように、端午の節句に笹餅を食べるものなんだろうか? 秋田で売っても「変わった笹巻き」ととらえられて、戸惑う人がいたかもしれない。

見かけは秋田の笹巻きの一形態にそっくり
でも、
中は茶色くて米粒が見えない完全な餅
原材料欄によれば「うるち米粉(国内製造)」が多く、「もち米粉」も少し使われている。
直径5センチ弱のややつぶれた円形
ミサオさんのなど手作りのものは、円形というより、笹の空間いっぱいにびっちり詰まっている感じ。製法の違いか。

色は黒砂糖によるもので、ホームページでは「黒砂糖のシロップを練り合わせたお餅を、笹の葉で包みました。 」。中にあんこなど入っていない。
秋田でもこういう餅はなくはないかもしれない(どこかの菓子店ので、巻いてないのを食べた記憶がある)し、少し違うけどゆべしや青森のくじら餅とか、黒砂糖風の餅菓子はわりとある。
以前、蟹田で食べたのと、食感も味も似ていると思った。ねちゃーっとしてやや食べづらいのと、もうちょっと味(甘さ)にアクセントがあってもいいかな。

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桜イギリストースト

2020-04-09 00:19:06 | ランチパック等パン類
青森名物・工藤パン「イギリストースト」。
この10年ほどで、青森県外にも進出し、秋田県内では通常版はかなり入手しやすくなった。
一方、期間限定の味は、秋田県内では、突然入荷したかと思えば、いつの間にか扱わなくなるケースが多く、ここに行けば必ず限定品があるという店は、現状では知らなかった。

メガ(ベニーマート系列)、ハッピー・ドラッグ(ウエルシアグループ)と並ぶ、青森県が拠点で秋田に進出したドラッグストア「スーパードラッグアサヒ」。秋田市内に5店舗ある。
その折り込みチラシで、ヤマザキのコッペパンなんかと共に、工藤パンのイギリストーストやダブルサンドが、けっこうな頻度で特売されるのは知っていた。「各種」と記されており、限定品もありそう。

僕はどうもドラッグストアというのが苦手で、まして知らない店には入りづらいのだが、ふと入店した。(大昔に1度だけ入ったのを思い出した)
店内は、食品売り場がスーパー並みに広い作りで、ハピドラよりは入りやすいかな。なお、昨年開店した外旭川店は、閉店したスーパー「ビフレ外旭川店」の建物を使っている。

イギリストーストが特売の日だったが、通常品と限定品が3種類くらい、山積みで売られていた。ダブルサンドも2~3種類。特売ではないが「頭脳パン」も2種類あった。
後日、行ってみるとすっかりなくなっており、どうもセール開始日に大量に入荷し、その後は新たには入らないようだ。
これはすごい。毎日ではないものの、秋田市内でイギリストースト限定品が確実に買える店があった!

今回買った2品。
イギリストースト 桜あん&ミルクホイップ 297kcal
華やかなような、気恥ずかしいような包装。
公式サイトでは4月発売となっているのに「新発売」シールがないが、弘前経済新聞によれば3月24日発売らしい。

音声合成ソフトとそのキャラクターである「初音ミク」から派生した、「桜ミク」というキャラクターがあって、それが2019年から弘前さくらまつりの「公式応援キャラクター」になっている。※弘前専属のキャラクターではない。
2020年は工藤パンとのコラボレーション商品もあり、イギリストーストのほか、「マーブルいちごスペシャル」と「ひとくち桜風味大福」の3つ。弘前経済新聞によれば、大福は全国、他は東北6県で発売らしいが、秋田ではドラッグアサヒのこれしか見ていない。

イギリストーストのパッケージでは、透明で中身が見える部分があるが、よく見るとハート型。弘前公園に実在する、桜の枝のすき間がハート型な場所(意識してそう剪定しているらしい)をモチーフにしている。
また、「桜あん&ミルクホイップ」の3文字が赤い文字になっていて、拾えば「桜ミク」。
中身
砂糖の粒、いわゆる「ジャリ」がないタイプ。
桜あんには葉も混ざっている
本格的な桜あんで、ホイップとも合っていて、おいしい。

パッケージには「100」のロゴ、「弘前観桜会100回記念」「弘前さくらまつり第100回記念」とある。※さくらまつりの前身の「観桜会(かんおうかい)」時代から通算していることになる。裏面には、
「様々な記念事業を実施いたします。」
今年は記念すべきさくらまつりになるのだった。

そこへ新型コロナウイルス。
秋田同様青森でも大規模流行には至っていないが、この調子では、いつどうなるか分からない。当然、さくらまつりは中止。
さらに、暖かくて早咲きのソメイヨシノの時期から遅咲きの桜の開花期間まで1か月近く、公園全体を封鎖することになった。
封鎖を聞いた時は驚いたけれど、そうでもしないと、全国から人が集まってしまうということだろう。封鎖しても外堀の公道が密集したり、交通渋滞したりしそうではあるけれど。
封鎖できたのは、公園内に民間の店が(たぶん1つも)ないということもあるだろう。公園内にある市民会館と博物館は開館するらしい。護国神社はどうだろう。

袋を印刷してしまった都合もあるのだろう。イギリストーストはそのまま発売が継続しているようだ。
翌2021年も桜ミクコラボが継続された


ダブルサンド あんずジャム&ミルククリーム 338kcal 4月発売
甘めで柔らかい背割れコッペパンに、2種類のものを挟んだ、工藤パンの定番シリーズ。珍しいものが採用されることも多く、これはアンズのジャムという、なかなか渋いチョイス。
秋田でもそうだけど、青森では「アンズのしそ巻」は親しまれているけれど、ジャムはそれほどではないだろう。
ジャムがやや偏ってますが
これもおいしかった。
コメント (4)
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工藤菱餅/製造所記号

2020-04-04 00:34:42 | ランチパック等パン類
工藤パンとたけや関係の話2つ。
秋田市のマックスバリュ茨島店で、ひな祭り(ここでは月遅れではない3月3日)前に売られていたひし餅。
工藤の和菓子 ひし餅 512kcal 250円前後
1辺8センチ弱。柔らかくてふにゃっとした餅。色が違うだけで味は同じ。原材料欄は「砂糖、うるち米粉、」の順。
甘くてびろーんと伸びる餅

2014年にも工藤の和菓子ひし餅を買っていたが、それとは包装が違い、中身も違うようだ。どちらも柔らかいが、大きさや表面の粉の量が違う。2014年の原材料は「砂糖、上新粉(アメリカ産・国産)、」であった。

ネット上の情報によれば、少なくとも2017年時点で、今年と同じデザインの包装が使われていた。
また、同じ包装デザインで、賞味期限の上に、5弁の花の中に白抜きで「小」と書かれた「ひし餅(小)」という商品も存在し、ローソンで180円で売られていた模様。
今回買った大きいほうは、今年、関西方面のダイエーで売られてもいた。ひし餅なんてどこでも製造しそうなものを、ずいぶん遠くまで行くもんだ。


ところで、秋田のマックスバリュのほか、ナイスでは岩手の白石食品工業(シライシパン)の似たようなひし餅も置いていた。ただ、両店とも、その値札の商品名が謎。
「天着ひし餅」だった。※商品の表示では「天着」とは書いていなかった。
「あまちゃく」? 意味は?

調べると「天然着色料」の略だそう。「てんちゃく」か。
無関係の2店舗が「天着ひし餅」と称していたということは、シライシ側がそう命名していたのだろう。業界用語で店との間では通用するのだろうが、客に向けて使う言葉ではないでしょう。シライシさんもお店も配慮を。

なお、工藤パンのひし餅も「着色料(クチナシ、コチニール)」だから、天着ではある。



秋田のローソンで買った、ローソンブランドのコロッケパン(たまごも入っておいしかった)
この手の菓子パン・惣菜パンは、セブン-イレブンは自社製造だけど、ローソンやファミリーマートでは製パン会社に作ってもらっている。どこで作っているかは裏面の製造者名や製造所固有記号で分かる。これは、
製造所固有記号「KR」。見たことがない。

知らないメーカーが作っているかと裏を見ると、
「販売者/山崎製パン」
よくあるヤマザキ系だった。ただ「販売者」名義であることに注目。

これまでの例では、ヤマザキの自社工場で製造する時は、裏面が「製造者」となり、製造所固有記号は「Y○○」。
ヤマザキからさらに、系列であるたけや製パンや工藤パンへ委託(ローソンからすれば孫請けになる)する時は、「販売者」で「TK」か「KD」であった。
この法則は、コンビニ受託品だけでなく、ランチパックなどヤマザキブランドのパンでも同じ。

これは販売者だから、ヤマザキ直轄の工場ではない、どこかが作っているのだろう。
ネットで検索したら、ヤマザキの公式サイトですぐ分かった。
数か月前に見た時は、「Y○○」の自社工場しか出ていなかった気がするが、今はたけやのような「関係会社」も掲載されている。
ちなみに、ホームページの一覧では、自社工場の記号が半角で、関係会社は「KR」などと全角で統一して掲載されている。写真のように実際の商品では、関係会社でも半角で記載されいているので、半角全角に意味はなさそう。
ホームページより
それによれば「KR」は「株式会社リベール(秋田県秋田市)」。
サンドイッチや惣菜パンを作る、たけや系列のメーカーであった。
製造所固有記号の記載の有無は別として、リベールが大手コンビニ向け商品を受託していたこと自体、これまで知らなかった。ヤマザキからリベールが直接受託しているのか、間にたけやが入っているのか知らないけれど、ローソン→ヤマザキ→たけや→リベールという階層なら“ひ孫受け”。

となれば工藤パンにおけるリベールに相当する「有限会社幸福の寿し本舗(青森県青森市)」にも、「KS」が割り当てられていた。
また、工藤パンには「KD」の「株式会社工藤パン 本社工場(青森県青森市)」のほか、「KD2」として「株式会社工藤パン 第二工場(青森県青森市)」も別扱い。
昨年、工藤パンにはもう1つ工場があることを知っていたが、当時の工藤パンブランド商品では、本社と工場それぞれの所在地を記載していた。
ひし餅の製造者欄を見れば、
「株式会社 工藤パン K2」
工藤パンブランド商品でも、同じ記号を記しているようだ。

それにしても、幸福の寿し本舗がKSなのは「幸福」なのか「工藤」なのかのKだと分かるが、リベールはどうしてKRなんだろう。「TR」のほうが良かったのでは?

※別に「YKR」という記号もあり、福島にある「仙台工場郡山事業所」を指す。クリームボックスなどを製造しているようだ。

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正月菓子と工藤パン2020.1

2020-01-23 00:06:57 | ランチパック等パン類
この記事に続く、いちおう正月の弘前の話題。今回は工藤パンを中心とした食品。うち2点は秋田市内のハッピー・ドラッグ(どちらも泉北、新屋の2店舗とも扱っているのを確認)で購入しています。

青森の正月に欠かせないのが「口取り菓子」。
秋田などでもおせちにちょっとした和菓子が添えられることはあるが、青森のものはお菓子だけのセットがあり、2019年の正月に初めて現物に接した。
2019年は工藤パンの「松」セット(800円程度)を半額でゲット。
2020年の正月も、弘前の各スーパーで売り場はあったが、在庫が前回より少なく感じられ、買うチャンスを逃してしまった。
帰ってから、昨年の記事にハピドラで売っていたとのコメントをいただいたのを思い出し、秋田市のハッピー・ドラッグへ行ってみた。すると、見切り品売り場に、1月4~5日が消費期限で600円程度の工藤パン「竹」セットが数個、半額で置かれていた。
口取り 竹
昨年も触れたように、松竹梅の違いは、基本的には入っているお菓子の数の違いだが、一部内容も異なる。
数は昨年の松は8個。今回の竹は7個。
松セットにあった、練り切りの松とサクランボが竹セットにはなく、竹セットには黄色い玉が入っている。その他は同じ。

前回と今回では、表示内容が変わっていた。栄養成分は前回は8個で1145kcalとされていたが、今回は1個ずつ分けて表示され、それぞれの名前も判明。それによれば、
鯛、海老、竹、雲平(赤)、雲平(緑)、ようかん、マロンあん。熱量を合計すると750kcal。
鯛、海老、竹が練り切り。
雲平は昨年も入っていて、いわゆる雲平とは食感が違う(餅っぽい)ように感じたが、やはり雲平だったのか。今回のも前回と同じ感じだったが、若干柔らかく感じた(なかなかいい)のは、保管状態の違い?
黄色い玉も練り切りかと思ったが「マロンあん」という名らしい。形は栗っぽく、原材料にも「マロンあん」が出てくる。食べた感じでは、練り切りとは違う食感だったものの、栗の味とは気付けなかった。
その後「梅」も食べた。リンク先後半。


昨年、工藤パンの「青森県産もち米100%使用 よもぎ切りもち」を買って、とてもおいしかった。
今回も、イトーヨーカドー弘前店で見かけた(前のベニマは500円弱だったのに、600円以上した)が買わず、ユニバースで競合商品を買った。
かさい 切り餅 国産餅米100%使用
工藤パンのと同じく、ヨモギの角餅6枚入り。あちらは透明トレイ、こちらは白いトレイに入れた上で密閉包装されているが、こちらのほうが賞味期限は短め。

製造元は「かさい製菓」。青森では著名な菓子メーカーで、前回は口取りセットも見かけたが、今回は見なかったような。
また、お盆の吊り下げる飾り「盆とうろう」も販売しているが、その商品自体も入っている袋も、秋田のたけや製パンのそれと、製造者名以外がまったく同一という、不思議なつながりもある。
本社所在地は弘前市取上1丁目とけっこう近場(ユニバース南大町店南側の奥羽本線そば)。

工藤パンのものは、原材料に加工デンプン等々も入っていたが、こちらは「もち米(青森県産)、よもぎ」のみ。
包装表面では「国産餅米100%」だけど、青森県産だ! そう書けばいいのに。
加熱前の状態
味はおいしかったけど、工藤パンのほうがよりヨモギの味がはっきりしたような。【25日追記・餅としては柔らかい・よく伸びるといった食感。】

以下、工藤パンに戻って、菓子パンやお菓子類。
イギリストースト ミルククリーム【ひつじのショーンコラボ】 390kcal 12月発売
ミルククリームとザラメ糖をサンド。通常版のマーガリンの味の代わりにミルク感があるような感じで、悪くない。
見た目は、ノーマル味と区別がつかないが味は違う

イギリストースト ラムレーズンクリーム  364kcal 1月発売
ザラメ糖とカリフォルニア産のラム酒漬けレーズン入りクリームをサンド。

包装に「ジャリあり」とあるのが、目新しい。
もともとのイギリストーストは、ザラメのジャリジャリ食感が特徴的だが、派生商品ではそれがあるものとないものがあった。そのことを知っている人なら、意味が分かって親切な表示に感じるけれど、知らない人には「砂利?」と謎に思うかも。
12月発売のミルククリームにはジャリあり表記がないから、1月から始めた表記か。

マルセイバターサンドなどラムレーズンをはさんだお菓子は昔からあったが、2019年にちょっとしたブームになったらしい。そう言えば、ラムレーズン味のものをいくつか見かけた。
それにイギリストーストも乗っかったもの。1月6日アップの弘前経済新聞で、工藤パン担当者が「菓子業界で近年注目を集めているラムレーズンはイギリストーストに絶対合う、という発想から始まった当商品。流行に敏感な弊社の自信作」と言っている。
でも、パンとラムレーズンの組み合わせはどうかと思いつつ買った。
思ったよりレーズンが多い。粒のままではなくつぶれている
ところが、よく調和していておいしい。ラムレーズンクリームが、さほどしつこくなく、いいあんばいに調整されていると思う。個人的には、ジャリはなくても構わないかな。
これまで食べたイギリストースト派生商品の中でも、かなり好きな部類に入れていい。

カシスのチョコケーキ 350kcal 12月発売
何度か取り上げてきた青森県特産の果実・カシス(クロフサスグリ)を使った、新たな商品。
半分にカットしたところ
円形のスポンジケーキの間にカシスジャムをはさんで(さらに天面にも塗っている)、チョココーティングしたもの。見た目通り、おいしい。

恒例となった、RABラジオとのコラボレーション商品。今回は4種出たようだ。
11月に「ずっぱりホイップシュー」と「チーズカレーパン」が発売。正月でもカレーパンは見かけた。
青森県産りんごのデニッシュ 335kcal 12月発売
「青森県産りんごシロップ漬けと青森県産りんごジャムとカスタードクリームを絞」ったデニッシュ。

リンゴはシャキっと、カスタードも多め、価格も手頃でいい。取り扱うスーパーも多いようなので、消費期限は短いけどお土産にいいかも。

最後は、秋田市のハッピー・ドラッグで売られている(1月時点でも)。基本的に秋田では聴取できず知名度も低いであろうRABの番組とのコラボ商品を、しかもこれ1種だけ売るというのがよく分からないけれど、おもしろい。
青森県産牛乳仕込みの牛乳パン 405kcal 12月発売
「青森県産牛乳100%使用のふんわりとしたパンにホイップクリームをサンド」「水を使わず牛乳100%で仕込んだパン」
工藤パンでもたけやでも出している「カステラサンド」に似た雰囲気だけど、こちらはカステラ生地はなくパン生地のみ。でもカロリー高い。

ほんとにふんわりして、クリームも多めでおいしい。半分ずつ食べるのがいいかも。

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AKT50thコラボパン

2019-10-06 23:46:31 | ランチパック等パン類
当ブログの「ランチパック」カテゴリーでは、最近はランチパック(やローカル版のフレッシュランチ)の話題は取り上げていなかったですが、今回、久々に登場します。
秋田のたけや製パンが10月1日から発売している、秋田テレビ(AKT)とコラボレーションした商品3つのうち2つについて。

AKTは10月1日で開局50周年のフジテレビ系列局。ちなみにアニメ「サザエさん」も今日で50周年だそう。
マスコットキャラクターは2011年登場の「ぽちぱ」という蜂みたいなの。
50周年で、たけやとのコラボ商品を出すことになり、「アベックトースト」にはさむものと、8の字形のドーナツのトッピングに、それぞれ何がいいか、ネットで投票を募ったらしい。
その結果、アベックトーストは2つが同数となったそうで、うち1つをさらに「ランチパック(※)」として発売することになった。※これをランチパックとしていいかの是非は後述。

ここで紹介しないアベックトーストは「アベック・ぽちぱ つぶあん&マーガリン」。アベックトーストであること以外は、別段秋田らしくも秋田テレビらしくもない。

ぽちぱドーナツ 463kcal
20センチ近い縦長の袋に入り、AKTと50周年のロゴも大きく描かれる。
「ぽ」と「ぱ」の半濁点が、花の形になっていて、周りに模様としての色違いの花もあるから、ぽちぱを知らない人は「ほちはドーナツ」と読みそう(他の2種は半濁点も活字なので誤読の恐れなし)。
表面では「レモン風味&オレンジ風味」とあるが、裏面のバーコードの上では「レモン風味&オレンジ」。

8の字ドーナツ
なぜ「8」の字かといえば、AKTがフジテレビ系列であり、地デジ化時の全国(ほぼ)統一リモコン番号「8」にちなむため。ぽちぱが蜂なのも同じ。
表面に黄色のコーティングがされ、さらにオレンジ色の線がかかっている。

8の字のドーナツ、どうやって作るのか。裏返すと、
○と○
普通の円形のドーナツ2個をくっつけているようで、持ち上げたら分裂してしまった。
ドーナツ生地はパンっぽい
パンドーナツというタイプかな。
コーティングはレモンケーキのそれにそっくりで味も同じ。加えて、オレンジの味がわりとしっかりしている。原材料欄によれば、「オレンジ濃縮果汁」使用(レモン果汁は使っていない)。

ドーナツ2個よりは安いから、そう考えれば得かな。
見た目や雰囲気の点では、これがいちばんAKTらしい商品。
【2021年2月8日追記】これに黄色でなく黒いチョコをかけた「エイトドーナツ」という商品が、ヤマザキでもたけやでも、フジパンやコンビニでも存在していた(なんとなく記憶にあるような…)。エイトドーナツがベースとなったのだろう。
エイトドーナツは、チョコの上にアーモンドを散らすことが多い。たけやではこの後、2021年2月に復刻発売したが、それはピーナツがかかっている。


ぽちぱランチ 本荘ハムフライ&チーズ 1包装338kcal
見覚えのある包装デザインで、名前が違う。

たけやの公式サイトでは、元の商品名は出さず、あくまで「ぽちぱランチ」で通している(アベック・ぽちぱも同様)。【8日補足・AKTで流れるCM(たけや提供ということになるのだろう)でも、同じ表現】
AKTの公式サイトや発売時のニュースでは、元の商品名を出していて、これは「ランチパック」としている。果たしてそうだろうか? 疑問を呈したい。

ランチパックは、山崎製パンの商品。たけやでは、ランチパックの製造を受託しているが、たけや自身でランチパックを発売することはできないと思う。
一方、たけやでは、ランチパックの秋田版として「フレッシュランチ」という自社商品のシリーズがある。最近は見かけなくなったけど。
AKTのコラボ相手がたけやであり、たけやブランドで発売する以上、これは「フレッシュランチ」の派生とするべきだと思う。「たけやランチパック」という商品はあり得ないのだから。

※「フレッシュランチ」は、山崎製パン「ランチパック」のローカル版に相当するもので、いずれもヤマザキと結びつきがある、秋田のたけや製パンと青森の工藤パンが、それぞれ製造販売(両社とも独自開発だと思われる)している。たけやでは、包装のデザインもランチパックと酷似したものであった。両社とも東日本大震災後は縮小傾向(=本家ランチパックが勢力拡大)で、特にたけやでは途絶えていると思われる。


さて、「本荘ハムフライ」とは秋田県由利本荘市本荘エリアのご当地フライ。
2011年にそのフレッシュランチでソース入りとして発売。以降、2014年に本家ヤマザキランチパックに採用、その後はフレッシュランチで再発売やカレーとかわさびマヨネーズが出たことがあった。
今回は、そのチーズ味版。
中身
昔よりフライが小さくなったような。少なくとも包装の絵とは違う。
以前のほど、ソースははっきりとは見えないし、チーズもよく分からない。
食べても、そんなにチーズ味は感じない。でも、ちょっとまろやかなソース味みたいな感じで、おいしい。トーストするとさらにおいしいけど、ハムが硬くもないのでそのままでもいい。


3商品とも、秋田県内のスーパーは、ほとんどが扱っていると思われる【7日補足・秋田駅直近では、フォンテAKITA(旧ヨーカドー)地階「ザ・ガーデン自由が丘」で扱いあり】。コンビニではローソンで10月8日から21日まで発売。

※この次のたけやフレッシュランチは、2020年9月に「いちじく&マーガリン」が発売。
※さらに次、2020年10月に「本荘ハムフライ味噌だれ(ヤマキウ秋田味噌)」が発売。その他続きはこちら
コメント (2)
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工藤・たけや おはぎ

2019-09-26 00:08:42 | ランチパック等パン類
秋分の日23日は、北日本の日本海側を台風→温帯低気圧が通過した。風が強かったものの目立った被害はなく、何より。稲刈りは始まったばかり、果樹はこれから収穫が多き、しばらくは農家は気が休まらないことだろう。
23日午前は雨が降らず、我が家はその隙に彼岸の墓参を済ませた。前倒しもしくは延期したお宅も多く、お寺は空いていた。今年はお盆も猛暑で墓参に苦労したけど、それからまだ1か月ちょっとしか経っていないのが信じられない。

彼岸といえばぼたもち(おはぎとの違い等について)。
彼岸入りの20日にハッピー・ドラッグ秋田泉北店へ行ったら、こんなものが。
でっかいおはぎ3個

工藤の和菓子 あんかけおはぎ
1個284kcal。青森市油川製。税込み300円(ハピドラも税込み表示から税抜き表示に変更したらしく、値札を加工している)。

工藤パンのおはぎだった!
工藤パンでもおはぎを製造していることは知っていたものの、(意識にするようになってから)実物は初めて遭遇。さすがハッピー・ドラッグ。
レジ近くにちょっとだけコーナー(普段見切り品を置くコンテナ)を設けて、彼岸だんごみたいなのもあった。

商品名の「あんかけおはぎ」が特徴的。
「餡掛け」なのは分かる。あんかけといえば、とろみをつけた焼きそばとか丼ものとかを連想する(字も同じ餡掛け)。これは外観から「あんこ」をかけたのだと分かるが、言葉だけ聞くと戸惑うかも。

製パンメーカーなどが作ってパック入りで、スーパーで売られるおはぎは、2口で食べられるサイズのが多いけれど、これはだいぶ大きい。
表面のあんこの粒具合などと合わせて、スーパーが自前で作る惣菜、あるいは自家製のおはぎのよう。
分かりづらいけれど横から見たところ
あんこで包んだ一般的な粒あんおはぎの上に、改めて粒入りのあんこを載せているようだ。だから「あんかけ」か。

そういえば、青森県の某スーパーでは、惣菜のおはぎが人気だそうで、昨年食べたのを思い出した。
それは、個人的には甘さと餅らしさが足りなく感じられた。青森の人たちも甘いものを好むから、どうなんだろう…という感想だった。

工藤パンのは?
米粒は少しつぶした程度
餅(米)の具合は、おはぎとしてはみっちりと硬かった。あんこは甘さがしっかりあって、いい。手作り風の昔ながらのおはぎといった感じ。某スーパーのより、絶対受け入れられると思う。
見た目ほど重くはなかったかな。


一方、秋田のたけや製パン。いろいろ作っているけれど、当ブログではあまり紹介していなかった。以前、地元の豆屋とコラボしたのがあったけれど、最近は見ない。
わりとよく見かけるのが、
秋田県産もち米使用 三色おはぎ
「ごま・きなこ・こし」が各2個ずつ6個入り。400円前後?
小ぶりなサイズ
ごまときなこは、中にこしあんが入っている。
岩手の餅メーカー千葉恵食品などでも、似たような大きさ・見た目のものがあり、市販おはぎとしては標準的か。工藤パンでもこういうのもあるかな。

たけやのおはぎは、あんこがおいしいと思う。なめらかで甘さが強くなく上品なお味【29日補足・「甘くない」のではなく、ちゃんと甘い】で。きなこやごまとの相性もいい。
餅はわりとよくつぶされていて、柔らか。
上がきなこ、下はこしあんの断面。粒が見えない程度までつぶされている
過去の経験では、たけやのおはぎ類はマックスバリュ茨島店が多く扱っている印象。彼岸の中日を過ぎると入荷しなくなる店もある中、24日でも売っていた。
マックスバリュでも泉店なんか、23日夕方にはなくなっていた(惣菜売り場には少しあり)。せめて彼岸明けまでは置いてもいいのに。
【26日追記】たけや製パンの本社・工場内にある直売所で、2018年の春彼岸に手作り風の大きなぼたもちを限定販売(毎日100個限定、1個100円)していたという話を思い出した。改めてたけやのツイッターを見たら、今年の秋彼岸では2個入りの「期間限定 ぼた餅」を直売所とドジャース食品館、秋田市内のデイリーヤマザキ3店舗(工業団地、柳田川崎、南バイパス)で売っていた。その味は知らないけれど粒あんのようなので…
個人的にはこのパック入りこそ、おいしい。スーパーで買えるおはぎの中ではマイベスト。


先祖代々おはぎ好きな「サザエさん」のアニメでは、今秋も22日放送「うれしたのしいお彼岸(No.7981、スギ タクミ脚本)」におはぎが登場。和菓子屋の店先でおはぎを売っているシーンがあった。
透明なパックに、大きめのが2個入っているようで、POPというか札も描かれ、珍しく価格も判読できた。「つぶあん300円 こしあん きなこ300円」。
つぶあん2個のパックと、こしあん・きなこ1個ずつのパックで、それぞれ300円ということか。
こしあんだけの2個は買えず、必ずきなことの抱き合せになるシステム。東京ではそういうもんなの?(たけやの3種組みもこしあんか。別につぶあんのセットもあるかもしれないけど)
東京の和菓子屋で1個150円というのは、安いのではないだろうか。青森のスーパーで2個260円、工藤パンで1個100円、秋田のスーパーの惣菜で1個108~140円程度。本高砂屋は税込み1個184円、虎屋は税込み1個281円とのこと。

2020年春彼岸の記事

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うさぎケーキ月見だんご/りんごシュー

2019-09-15 23:23:04 | ランチパック等パン類
最近食べ物続きで恐縮ですが、今回で一段落のつもり。秋田で買った工藤パン商品2つ。
秋には毎月、月見をする「名月」があり、それぞれお供えをする風習がある地域も多い(秋田でも)が、スーパーの月見関連商品販売は、いちばん最初の中秋の名月がいちばん大々的なようだ。9月13日が2019年の中秋の名月であった。

全国的には、月見のお供えに真っ白いまん丸の団子を積み上げるのが標準的。しかし昔の秋田では、たけや製パンの平べったい月見まんじゅうがよく見られた気がする。
その後、中にあんこが入った団子や大福が増え、たけやのほか秋田県外メーカーも参入。ここ最近は、むしろたけやが控えめで、岩手の白石食品工業(シライシパン)、岩手の餅が主力の千葉恵製菓、北海道のヤマザキ系列日糧製パンが目立つ。※2014年のたけやの一例

山崎製パン(系列のたけやや日糧でなく本家)でも製造しているそうだが、秋田には入ってこないのか、見たことがない。
それに、モンテールのようなチルドデザートメーカーでは、節分に「恵方巻ロールケーキ」なんかを出していたから、その月見版があっても良さそうだけど、あまりなさそう。カンパーニュというメーカーでは、表面に餅つきするウサギを描いたティラミスを出していた。

今年、秋田で初めて見る月見用のお菓子が売られていた。
月見だんごと、ウサギ?
うさぎケーキ・月見だんご 詰め合わせ
製造は、青森の工藤パン(青森市油川の工場製造)。
工藤パンでも月見用のお菓子を作っていることは分かっていたが、秋田県内では初遭遇。しかもだんごにケーキのユニークな組み合わせ。
秋田の店にとって、普通のだんご類は、あえて工藤パンに発注する余地はないということか。

名称欄は「和洋菓子」。内容量欄は「9個(うさぎケーキ1個、だんご8個)」。1個あたりの熱量はケーキ366kcal、だんご52kcal。常温保存。消費期限は9月14日。

秋田市内ではイオンリテール各店舗(チラシにも掲載。税込み429.84円)やマックスバリュ東北 泉店で売っていた。
マックスバリュ泉店では、冷蔵ケースで販売し、隣に別の商品もあった。だんごの代わりにモンブランを入れた、うさぎとモンブランの組み合わせ。
青森のメガ・ベニーマートのチラシでは「うさきケーキ モンブラン」として税込み387円で販売(他に、ウサギの焼印を入れた大小7個の大福、栗あんと粒あん3個ずつのおはぎも掲載)。
なんでモンブランかよく分からない。「栗名月」というのがあるけれど、地域差もあるが、いずれも10月以降を指すようで(冒頭の過去記事参照)、今回は芋名月(一部地域では豆名月)であるはず。じゃあ、てっぺんの栗を月に見立てたということかな。

月といえばウサギではあるが、やや奇妙な取り合わせにも見える…
だんごのほうは、見た目どおり。普通においしい。小さくて食べやすい。うるち米粉が多く、もち米粉も使用。中につぶあん。

一方、ケーキ。
真上から
店頭で気になったのが、ウサギの顔。ケーキ本体の上に小さいドーム形のものがくっついていて、そこにピンク色で目と口が描かれているわけだが、1個1個、かなり違った。かわいらしいのもあれば、ブサイクなのもあるというか。
そもそもウサギの口はこういう1本線じゃなく、鼻から左右2本に分かれた線のほうが適切な感じがする。
写真の購入したウサギケーキは、向かって右の目の辺りが、もう1つ出っ張って盛り上がっている。鼻なのかと思ってしまうが、そうではないようだ。店に6個ほど並んでいたうち、これだけにその出っ張りがあり、他にはなかった。
製造時に間違って出っ張ってしまったと思われる。それで売れ残ってはかわいそうだからあえて選んで買った。
耳は、左右がくっついたホワイトチョコを、本体に差しこんでいる。
断面
本体はスポンジを2つ重ね、間に何か(ジャムとか?)をはさんである。顔の出っ張りは、マカロンかのようにも見えるが、全部クリーム。そうした全体を、ホワイトチョココーティング。

昔、どこかで食べたに違いないけれど思い出せないような、懐かしいケーキの味だった。あっさりめ。
ウサギ形じゃなくていいから、いつも売ってくれてもいいかも。
【追記】2020年10月1日の中秋の名月でも、少なくとも前日には秋田市内のイオンで売られていた。その後、少し姿が変わった2024年版



もう1つは、月見と同じイオンリテールのチラシに載っていた。チラシに製造者の名前はないが、商品の性格からしてもしやと思ったら、やはり工藤パン(同じく油川製)であった。
チラシによれば「9/13より数量限定販売」15日まで税込み149.04円。後述のようにイオングループ限定販売のはず。
にぎわい東北スイーツセレクション 青森県産りんごの入った もちもちシュー 187kcal
「にぎわい東北」というのは、イオングループが関わって、東北各地で生産または製造された食品の統一ブランドみたいなもの。ということかな? 加工食品が多く、生鮮食品もある。例えば、はごろもフーズ「シーチキンファンシー気仙沼港水揚げ」、工藤パン「あんたっぷりどら焼き(これはにぎわい東北ブランドでないのが以前あった?)」など。
製造者名は、裏面には必ず表記されるので、完全なプライベートブランドとは違うものの、おもて面にはあったりなかったり。これには「KUDOPAN」ロゴがない(月見セットもだけど)。
全般にマックスバリュ東北ではあまり見かけず、イオンリテールはよく扱っている感じ。ホームページがあるが、それに掲載されていない商品もあり、入れ替わりもあるようで全貌は不明。

「青森県産りんご」が目立ってしまうが、小さい説明を見ると「青天の霹靂 米粉使用もちもちシュー生地」とあり、米も使っている。
リンゴは「青森県産りんごダイス入りホイップクリーム」と「青森県産りんご使用ジャム」。りんごダイスはシロップ漬け。
少しつぶれてしまいました
この手のシュークリームとしては小さめだけど、中身は詰まっていそうな重量感。表面が油っぽくて、持つと手につく。
割ると、
やはりたっぷり
シュー生地はたしかにもちもちだけど、シュー生地としてはちょっとおもしろいか。「もちぷに」だか「ぷにたま」だか、ヤマザキとかセブン-イレブンなどコンビニで売られているお菓子に似ている。
リンゴダイスのシャキシャキ、リンゴジャムの甘さが楽しめるのはいい。青森ならではのシュークリーム。
翌年の工藤パン製にぎわい東北商品

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工藤パン2019.7

2019-07-11 23:36:35 | ランチパック等パン類
工藤パンの7月の新商品を、恒例の秋田市のハッピー・ドラッグ秋田泉北店で入手できた。
イギリストースト ジャリ・チョコ暴走モード 483kcal
予備知識があったので分かったが、不思議な商品名とおいしくなさそうなパッケージ。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボ商品かつ7月5日から8月26日まで青森市で開催される「エヴァンゲリオン展」とのタイアップ。以下「弘前経済新聞」6月11日付記事より。
パンは7月1日から8月31日までの発売。
もう1つ「チョコレイ(シンクロバージョン)」というタイアップ商品もあり、ハッピー・ドラッグで2つ並んで売られていたが、太宰治110年のような特設コーナーではなかった。
僕はエヴァンゲリオンの作品についてはまったく知らない。チョコレイのほうは、エヴァンゲリオンの主要登場人物である「綾波レイ」と商品名が掛かっているから、分かりやすい。イギリストーストのほうは、何か掛かっているというわけではなさそう。弘前経済新聞によれば「危機が迫る(略)制御が効かなくなり本来以上の力を発揮すること」を「暴走モード」と呼ぶとのこと。

表面にはカラーチョコスプレーがびっしり

分解
2枚の食パンの間には、通常のイギリストーストのようなシュガーマーガリンをサンド(正確には下のほうのパンの表面に塗布)。
「大きさの違う2種類のザラメをサンド。(過去に発売された)「スペシャルイギリストースト(もっとジャリまし)」の3倍のザラメが入る。」「史上最高のジャリジャリ感」とのこと。

いっしょに食べると甘すぎそうだし、きれいに分離できたので、1枚ずつ食べた。
チョコパンと普通のイギリストーストとして、ちょうどいい甘さ。邪道な食べ方だけど2倍楽しめる?! ジャリジャリ感はさほど感じなかったかな。
チョコスプレーはこれまでもたまにイギリストーストにトッピングされてきたが、さほどこぼれ落ちない。時期的に溶けやすいので保存に注意。

7月初めのハピドラの店頭でこの2商品を見つけた時、とても驚いた。
なぜなら、事前に見ていた工藤パンホームページでの紹介では「【※青森エリア限定発売】」とあったから。
ほそぼそと秋田など青森県外でも売られている工藤パン商品だが、わざわざ注記するからには“県外不出”なんだろうなと思った。展覧会の誘客とかもしかしたらパッケージの権利関係とかあって。
それが秋田で買えてうれしく、次はチョコレイを買おうと、10日に行ってみると、売っていなかった! 売り切れではなく、場所と値札がなくなっていた。発売開始時の手違いで秋田へ納品されてしまったのだろうか。

イギリストーストでは、6月から「ミルキークリーム」が発売中。不二家はヤマザキ傘下だから、たけや・工藤パンとも時々コラボ(材料供給)している。
それが6月に秋田駅のNewDaysで売られていたが、7月になると扱わなくなってしまった。
秋田での工藤パン製品は、どこで売っているか不規則で、ずっと売るとは限らない。探すのが楽しいけれど、見つけたらすぐ買わないといけないようです。


もう1つは通常商品で、10日も売られていた。
秋田のハッピー・ドラッグ(泉北店だけでなく新屋店でも)では、工藤パンのコッペパンに麺をはさんでラップで巻いた惣菜パンを、いつも2~3種類売っている。
それに加えて7月から、
手造りバーガー グラタンコロッケ 405kcal
工藤パンは「販売者」名義だったので、おそらく幸福の寿し本舗製。同じ外観で「手造りバーガー メンチカツ」というのもあった。

原材料欄によれば「ソース付マカロニグラタンコロッケ」。でもマカロニなどは視認できず、ただのイモコロッケに感じた。ソースの味は多くはないがしっかり。
値段をふまえれば満足。工藤パンのコッペパンは甘めの傾向だが、このパン(パンズっての?)は、表面の光沢感など見た目は同じだがあまり甘くなかった。

なお、たけやでも、最近似たようなのが出ているが、あれは袋に入っているし、はさむのでなくあんパンのように完全にくるまれている。

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太宰110年パン

2019-06-05 00:16:22 | ランチパック等パン類
今年は、太宰治が青森で生まれて110年。それにちなんで、青森の工藤パンは「太宰治生誕110年記念パン」を発売した。
秋田ではまず売っていないが、ハッピー・ドラッグ秋田泉北店では、
なんと2種を扱っていた!
やっぱりハピドラさんの工藤パンラインナップは独特
泉北店は、4月から5月下旬頃まで、他のパン類と違う面の棚にPOPを出して、ちょっとした特設コーナーを作っていた(その後は入荷なし)。
秋田市内のもう1店の秋田新屋店では、入荷自体がなかった模様。

上の2つは4月1日発売。
右はイギリストースト 津軽産りんごジャム&はちみつ風味クリーム 384kcal
包装には、太宰の小説「津軽」の表紙がデザインされている。
ラグノオささきの林檎ファイバー入りクッキー「津軽」の箱も同じなので、見覚えがある。これは生誕100年記念で発売された。
再掲)クッキーの「津軽」の箱
青森産でなく「津軽産ふじ」を使ったのはこだわりか。
中身
パンそのものは、イギリストーストシリーズとしては安定したおいしさ。

左側。
人間失格カステラサンド
赤い文字の「人間失格」が目を引き、こんな名前の食べ物があるのに驚く。太宰治にちなむことを知れば、作品名なわけですが。

「カステラサンド」は、工藤パンでも秋田のたけや製パンでも、レギュラー商品として存在する。しかし、工藤パンのは長い三角形(たけやは枕型)で、全体的にも相違点が多いので、これはシリーズでない単発商品ということになろう。
「イギリストースト風」との表示もある。

こちらの包装は、実際の「人間失格」の表紙と同じではないようだが、本っぽいデザインになっている(写真では分かりづらいです)。
イギリストーストと比べると大きいが、これが単行本サイズ=B6判というこだわり。
大きい
生地が2枚重なって、表面はパンというよりカステラっぽい(通常のカステラサンドは表面はパン)。「ルヴァン種を使用したふんわりとしたカステラ」とのこと。包装や商品名はインパクトがあるが、中身だけ見ればそっけない四角。
 
間には、「イギリストーストに使用しているシュガーマーガリンをサンド」。だからイギリストースト風。
このサイズ、この中身からして想像がつくが、熱量は842kcal! ひとりでいちどに食べてはならない。

軽いふわふわの食感。見た目や厚さも含めて、同社の「シベリア」の皮と似ている。

裏面表示から
名称は「和菓子」扱い。
「製造者」は工藤パンだが、その下に「製造所」欄もあり、名称は書いていないが別の所在地(青森市油川)。
関連会社「幸福の寿し本舗」で製造した場合は、名称が記載され、工藤パンは「販売者」とされるべき。ただ、幸福の寿し本舗と近い場所(番地が違うだけ)にあるようだ。

調べると、これは「工藤パン第二工場」の所在地。幸福の寿し本舗設立より6年早い、1978年から稼動している。
第一(?)と第二はどういう分担なんだろう。
ヤマザキやイオントップバリュからの受託製品では、工藤パンの製造所固有記号は1つしか割り当てられていないから、パンでないこういうお菓子系の工場なんだろうか。


ランチパックなどと同じように、包装裏面の一角には、関連情報が記載。
カステラサンドでは、おなじみ「斜陽館」の紹介。
イギリストーストは、「芦野公園 太宰治銅像」について。

聞いたような気もするが、生誕100年記念で建立されたそうだ。その作者は「鹿児島市在住の彫刻家・中村晋也氏」とあった。

1926年生まれで、現在92歳。鹿児島大学の教官を長く務めた。
どうしてこの方に依頼したのかは、五所川原市の制作者決定を伝えるホームページにも出ていない。その他調べても青森と直接の関係はないようだが、実はなくもないはず。

話が飛ぶけれど、秋田市の秋田公立美術大学の正面にある、二頭立て馬車に乗った女神の像「EOS(エオス)」も、中村氏の作(EOSは全国各地にあるようだ)。美大の前身の秋田公立美術工芸短期大学が1995年に開学した時に設置された。以下、聞いた話。
その短大の初代学長・石原英雄氏(2011年没)は美術教育学者で、中村氏と旧知だったそうで、その縁でEOSが美短に置かれたのだとか。そして、石原氏は弘前大学教育学部の教官をしていたことがあった。
ということで、10年前は石原氏もまだご存命だったし、もしかしたら、美短のEOSと同じように、石原氏ルートで推薦・紹介されたのかも。との邪推でした。




5月1日からは、「わいはっ! 走れメロンパン」も発売。5月26日に五所川原で「走れメロスマラソン」が開催されるのに合わせたそうだ。包装では商品名の前に「夕日に向かって走れ!!」のフレーズと、メロスらしき人物が走る姿が描かれる。
大きなメロンパンのシリーズもので、北海道産メロンピューレを使っている。表面はオレンジ色で、夕日をイメージしている。
これは食べてみたい。ハッピー・ドラッグさんに期待したものの、これは入荷しなかった。
太宰治の誕生日は6月19日だが、6月に新発売されるものはなかったようだ。

【追記】2019年9月には2種が新発売。同じく人間失格で色違いの包装にした「カステラサンド ミルク風味クリーム」と同サイズでタイトルが違う(110周年ロゴもあり)「走れメロス黒糖カステラサンド チョコクリーム」。
しかもその2種が、秋田駅前のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店で平積みで売られていた!(9月7日確認。平積みは短期間だと思われる)
9月21日には秋田市のスーパー「ナイス」外旭川店でも売られていた。
コメント (2)
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改元酒まんじゅう

2019-05-26 23:58:02 | ランチパック等パン類
以前も少しだけ触れた、工藤パンの“改元便乗”商品。
平成ありがとう酒まんじゅう 紅

令和おめでとう酒まんじゅう 白
ヤマザキグループの「ぐるり東北食めぐり」シリーズ。
3月から「平成ありがとう~」が、5月1日に「令和おめでとう~」が発売。現在はもう作っていないだろう。
それぞれ「白」と「紅」があり、商品名と色が違い(4パターンあることになる)、バーコードは律儀に4つ違うものを設定。
賞味期間は1か月強。

(再掲)


まんじゅう表面には焼き印。平成は「平成/ありがとう」だったのに対し、令和は「令和」のみ。いずれにしてもドーム型の部分に押しているせいか、文字がつぶれて読みづらい。「ありがとう」はほぼ判読不可能なので、「おめでとう」は入れないことにしたのか。

元号・色が違っても「青森県産塩糀0.4%使用」でこしあんなど、モノはほぼ同一。原材料名欄によれば、紅には「コチニール色素」があるだけで、他は同じ。
平成の紅と令和の白の栄養成分表示を比較すると、たんぱく質3.1g、脂質0.4g、食塩相当量0.5gは共通。熱量は175kcalと176kcal、炭水化物は39.8gと39.9gと、平成紅のほうがごくごくわずかにヘルシー。色素が加わった分か、焼き印の分か? 数値は「目安」とあるが、思ったより厳密にやってるようだ。

工藤パンの酒まんじゅうといえば、同じぐるり東北シリーズで、昨年頃から出ている「田酒まんじゅう(この記事後半)」。現在も秋田でもひっそりと売っている。なかなかおいしい。
田酒まんじゅうにも改元まんじゅうにも「ほんのりしっとり」と書いてあるので、期待して食べた。
ところが、改元まんじゅうは、酒の風味がかなり弱く普通のまんじゅうに近く、普通のまんじゅうとしては普通…


イオン秋田中央店では、紅白30個ずつぐらい山積みにして売っていたこともあった。1個130円程度。ネットの情報によれば首都圏でも売られていて、ローソンでの扱いが多かった感じ。他社でも、改元便乗の和菓子は製造販売していたが、たいていは箱入りなどセット商品。これはバラで手頃な価格が受けたのか。
秋田のたけや製パンでは、バナナボートなどに「令和」の赤枠の小さいシールを貼った程度で、改元専門の商品はなさそう。青森も、酒まんじゅうも、改元との関係はほとんどなさそうなのに、工藤パンは商売上手?!
個人的には、工藤パンさんなら、リンゴなど青森らしいものをもっと使うとか、イギリストーストで改元商品を出すとかしてほしかった。【27日追記】工藤パンのイギリストーストでは、たけやと同趣旨で「おめでとう/令和/令和元年」の大きめの円形の赤枠シールは貼っていた。

【追記】10月22日には、新天皇の即位を広く宣言する「即位礼正殿の儀」が執り行われ、今年限りの祝日となった。そのタイミングで、令和の紅白まんじゅうが再び出回っていた。
さらに2020=令和2年の正月にも流通。

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工藤パンの餅

2019-03-28 00:03:33 | ランチパック等パン類
工藤パンの「餅」2つ。
まずは昨年末に弘前のベニーマート松原店で買ったもの。他の店では見かけなかった。
青森県産もち米100%使用 よもぎ切りもち
切り餅4個【2022年1月1日訂正】6個(310グラムと表示)をまとめてパックしていて、賞味期限は少なくとも1か月はある。484円。
描かれているキャラクターは青森県産品PRキャラクター「決め手くん」。

「草餅」というのがあるが、実際にはだんご粉を使った「草だんご」であることが多いと思う。これはほんとうに杵つき餅で、真の草“餅”っていうのは、珍しいかも。
また、こういう複数個がパックになった餅も、どこかでとち餅のは見たことがあるが、あまり多くはなさそう。
よもぎの産地は不明。
開封
中に水滴が多く付着していたが、もちろん悪くなってはいない。
4個が重なって入っているため、1つ1つの餅が屋根瓦のように波打って固まっている。

餅だから焼いてみた
焼き上がると普通に平らになって、焦げたりふくらんだりした。

僕は餅好き+草餅好きだけど、草餅の焼き餅は初めて食べるはず。
何もつけなくてもおいしそうに見えたので、そのまま食べたら、やっぱりおいしかった。ヨモギの味がしっかりして、味付けするのがもったいないほど。砂糖は入っていないはずだが、ほんのり甘い。
お好みであんこをはさむのもよさそう。
正月向け限定なのか、通年販売なのか分からないけれど、また食べたい。
かさい製菓の競合商品について
工藤パンの正月用餅について


お彼岸に秋田市内のハッピー・ドラッグへ行ったら、彼岸用の生菓子をちょっとだけまとめて売っていた。ぼたもちはその辺のスーパーでも扱っているメーカー。
さすが青森のハピドラ。工藤パンからは4個セットの上生(練りきり)と、
工藤の和菓子 粉付きだんご 4コ入 321円
ストレートに「粉付き」を商品名にするのが斬新だけど、「北海道産小豆使用 粒あん」だからあんこ入りであり、形状からしても「だんご」というより「大福」のほうが適切な気もする。
「粉なし」とか「こしあん」バージョンが存在するかは不明。
【28日追記】たけや製パンや白石食品工業(シライシパン)では「彼岸団子」として、あんこ入りの餅を売っている。粉があるのとないのがあるが、これらも大福なのに団子を名乗っていることになる。工藤パンのこれは彼岸専用ではなさそうだが、彼岸団子用途も意識した商品名なのかもしれない。
白いのと草餅が2個ずつ
普通の大福。草餅はヨモギの味はするけれど、上の切りもちほどでない。

正月の口取りも扱っていたそうだし、ハピドラは要チェック。

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バナナ餡ボート?

2019-02-10 22:49:13 | ランチパック等パン類
バナナとホイップクリームを薄いスポンジ生地の皮で包んだ“オムレットが”「バナナボート」。
青森県津軽地方や長野県飯山市では地元の菓子店でよく売られているという。ちょうど2月10日に青森県森田村では、世界一長いバナナボートを作るイベントが開催された。
秋田県では、ヤマザキ系列のたけや製パンが「バナナボート」を作って、県内で(「まるごとバナナ」そっちのけで)広く販売している。

したがって、「バナナボートは秋田だけのお菓子」と思いこんでいる秋田県民もいるが、それは必ずしも正しくはない。
しかし、「たけやのバナナボートは、秋田を代表するお菓子である」とするのは、間違いではない。

たけやでは、2015年辺りから、バナナボートの皮やクリームの味を変えたり、バナナ以外の果物をはさんだりした、バナナボートの派生商品を入れ代わり立ち代わり出している。※可能な限りこの記事中ほどに順次追記しています。

今年1月、新たなバナナボート派生商品が発売され、2月も継続中。
こまちボート 171kcal
一見、これまでのバナナボートと変わらない見かけ。でもそうじゃない。
まず袋のサイズが違う。小さくて(3分の2くらい?)薄い。袋の作りはしっかりしている。
あとは要冷蔵でなく常温保存で賞味期限が長い(1か月ほど?)。
商品名は、これまでの派生商品は「“バナナ”ボート」または「“フルーツ”ボート」だったのに、これは「“こまち”ボート」。
そして、これまでも何度か紹介した、ヤマザキ・工藤パン・たけや共通の和洋菓子シリーズ(?=由来や全貌不明)である「ぐるり東北味めぐり」のマークがある。「ぐるり東北~」は、県を越えて広域販売され、常温保存・賞味期限が長いのが原則のようだ。

パッケージの説明には「あきたこまち米粉を入れたスポンジにバナナあんをサンドしました。」。「全穀類に占める割合」が「あきたこまち米粉50%」とある。

バナナボートとはいろいろ違いがありそう。
開封。
トレイ・脱酸素剤入り
外観は本家バナナボートを縮小したように見えなくもないが、中に挟まれているバナナのふくらみがないし、皮の感じもちょっと違う。皮を触ると、本家よりも手がベタつく。
開封したとたん、とある香りが漂った。

割ってみると。

バナナの果実は入っておらず、黄色っぽいあんこが挟まれるだけ。
黄色いあんこは、とあるお菓子のそれに似ている(こまちボートのほうがやや色が濃い?)。

食べてみると、おいしい。でもバナナボートではない。
あんこの香りと味は、とあるお菓子に似ている。というか同じ。
あきたこまち米粉うんぬんは分からなかった。

とあるお菓子とは、「バナナ最中(もなか)」である。
青森県津軽地方の複数の菓子店の商品や、秋田県大館市の「煉屋(ねりや)バナナ」で知られる、バナナ風味の白あんをはさんだ、バナナ形の最中のこと。
こまちボートを食べた人の中には、バナナ最中の味も知っているのにそれを連想できず、「どこかで食べたことのある味なんだけどなー」と悩む人もいた。

こまちボートの表示
「洋菓子」扱いで「バナナあん」を使っている。原材料の一部にバナナを含む旨の表示もあり、風味でなくほんとうにバナナを使っているのだろうか。
洋菓子とするべきか、和菓子のほうが適切なような、微妙なところかも。

たけやでは、バナナ最中とかバナナあんのお菓子は、これまでまったくなかったのではないだろうか。
日持ちしないバナナボートを、ぐるり東北シリーズに組み入れるべく、バナナ最中に着想を得て開発したのが、こまちボートなのかもしれない。

バナナ最中の皮を変えて洋風にしたもの、スポンジ生地とバナナあんの組み合わせという点では、これまでにない。新しいお菓子として、アリだと思う。
その一方、こまちボート=バナナボートなのかと、誤解させてしまう恐れがある。
バナナボートの話を聞きつけた秋田県外の人が、こまちボートを店頭で見かけて「これが秋田のバナナボートなのか」と、早とちりして買って勘違いしてしまうこともありそう。商品名はそこを考えてはいるのだろうが、これではまだまぎらわしく不十分。
ぐるり東北シリーズでは、たけやが担当するバター餅もあるけれど、それは本場のバター餅と同じなのに、バナナボートとこまちボートでは差が大きい。
たけや自身が、自社の看板商品のひとつであるバナナボートの類似品を売って、分かりにくくさせているようなもの。

バナナボートの「派生」の範疇には納められないような、番外的存在だと思う。アイデア元であろうバナナ最中へのリスペクトみたいなのもあってしかるべき。名前と位置づけは、検討の余地がありそう。
「バナナあん入りミニバナナボート風」だと説明的すぎるから、「バナナあんボート」とかは?
コメント (1)
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