広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪の春分の日

2014-03-22 23:19:36 | 秋田の季節・風景
南のほうでは桜が咲き始めた一方、北海道の根室や青森の太平洋側では大雪となったお彼岸。弘前でも70センチも積もったそうだ。
秋田市は、幸いに大きな影響はなし。この時期恒例の雪がうっすら積もって・融けてを繰り返している。
今週初めの千秋公園西側。日陰に雪が残るだけだった
15日にゼロになった積雪が、20日深夜から増えて、春分の日・21日の朝は真っ白になった。最大4センチに達し、夜にはゼロに戻った。
最高気温は3.9度ながら午前中は1度以下で、真冬のような寒い中でのお墓参り。墓石に水をかけるよりも、上に積もった雪を払いのけることが必要だった。
 
上の2つの写真は、別々のお寺です

 
屋根からの落雪を背負った狛犬さん/昨年から残るフジの実(豆)に雪
【24日追記】地温が高いせいか、春の雪は融けやすい。春分の日の雪も、すぐになくなった。

「国民の祝日に関する法律(祝日法)」第二条では、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。 」こととしている。秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」。
※祝日法でいう春分の日の意義と、仏教の彼岸会の意義は違うから、春分の日に墓参して先祖をしのんではいけないということではない。

だけど、北国の春分の日は、まだ春が浅いというか冬同然で、生物なんて出ていない。雪の中からお墓を掘り出すような土地もある。
また、秋田では、前回触れた「万灯火」などのような春彼岸独特(秋にはない)の先祖をしのぶ風習がある所もある。
個人的にも、秋の彼岸以来のお墓参りであり(秋田では正月に墓参はあまりしない)、冬の終わりのこれから春になるタイミングで先祖のことを思うのは、お盆や秋彼岸とは、また違った心境になる。
北国では、春分の日もまた、先祖をうやまう日なのかもしれない。
ただし、あと1月後には秋田でも桜が咲いているはずだし、春は遠くもない。



最後に、同じく前回の「だんし」。(前回の記事末尾に追記したのでご覧ください【23日追記】23日の新聞で新たな情報が判明。さらに追記しました)
間違い呼ばわりして、とても申し訳ないことをしてしまいました。そんな呼び方があったとは、知らなかった!

前回も触れたけれど、全国的には彼岸といえば、ぼたもち/おはぎ。
ぼたもちとおはぎの違いについては諸説あるが、「春は牡丹からぼたもち、秋は萩からおはぎ」であり、「ぼたもちがやや大きめ、おはぎはやや小さめ」という違いがあるというのは、それなりにコンセンサスが得られているはず。

ただ、秋田市内のお菓子屋さんやスーパーで売られているものは、春なのに「おはぎ」という品名のものも少なくなかった。

さらに、たけや製パンでは、なんと「おはぎ」と「ぼたもち」両方を今回の彼岸で製造販売していた。店によっては片方しか置いていないが、マックスバリュ茨島店では両方並んでいた。
たしかにぼたもちのほうが1回りは大きかった。おはぎはなんとか1口でも食べられそうだが、ぼたもちは無理なサイズ。あんこやきなこの状態は見た限り、差はなし。
おはぎは4個1パック、ぼたもちは3個1パックで、値段はほぼ同じだった。
【2018年3月23日追記】2018年春彼岸でも状況は変わらず。「おはぎ(4個入りまたは3種×2個ずつ)」を置く店が圧倒的多数。マックスバリュ茨島店では、おはぎとぼたもち両方販売。

【23日追記】ちょうど23日付朝日新聞「天声人語」で、ぼたもちとおはぎを取り上げていた。
春はぼた餅、秋はおはぎは「よく聞く説ながら、どう呼ぶのが正解と決まったものでもないようだ」。「ほかにも、もち米主体をぼた餅、うるち米主体をおはぎ」という説もあるそうだ。
「春におはぎと称しても菓子屋さんの不勉強とは限らない」としている。(以上追記)

ところで、明日のサザエさんでは、「お彼岸の味」という話が放送される。磯野家のご先祖が38個食べて殿様から褒美をもらったという、恒例のおはぎ(ぼたもちではない)の話だろうか? はたまた別の食べ物か?
【23日追記】「お彼岸の味」は3話目で作品ナンバー7088、牟田桂子脚本。
ぼたもちの話だったが、サザエが「新作ぼたもち」を創作する(マシュマロやカステラ入りとか)といった、目新しい展開。
原作4コマから取り入れたエピソードは、定番の甘味処でサザエが奥の席に通される話(サザエの口が大きいため、ぼたもちが小さく見えてしまうのを嫌った店主が窓際の席から遠ざけた)。ほかに波平が金持ちの奥様を霊園行きのバスへ乗せてしまう話や、読経に来た僧侶が酔っ払う話もあったが、これらは元はお盆のエピソードだったか?

作中では、すべて「ぼたもち」で統一されていた。冒頭でぼたもちとおはぎについてワカメに聞かれた波平が、両者の由来が花の名であることを説明し、両者は「呼び方が違うだけ」だとした。(大きさについては言及なし)
先祖の磯野藻屑源素太皆と思われる、ぼたもちが好きな人物も登場(もちろん声は茶風林)するが、「彼岸に38個食べた」話は出なかった。(上記の通り、38個食べたのは「おはぎ」であるためか?)

※2015年春彼岸のおはぎについて、この記事後半にて。
※2015年春のサザエさんでは、彼岸ネタはなし。
※2016年3月20日放送のサザエさんでは、作品ナンバー7415「ぼたもちの人(脚本・中園勇也)」が放送。2014年と同じく、ぼたもちとおはぎは名前が違うだけと説明され、磯野藻屑源素太皆が登場。

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