小さな小さなちょっと良い話し

　昨日の話です。粗大ゴミ集積センターへの道すがら、主要道路と平行する裏道を走りました。片側一車線の生活道路、制限速度も40KM、急ぐときは通らない道でしょう。

　目的地までのほぼ中間、横断歩道をはさむ対向車線で、トラックを先頭に１４、５台の渋滞が発生していました。私の後続車はありません。横断歩道左側（私の左側）に横断をためらう老人男性がいました。私も減速、老人を驚かせないように止まりました。老人は車の停止を確認し、急いで歩き始めましたが、歩幅は足の半分くらいです。ヨチヨチ歩きです。急いで渡ろうとするのですが、足が不自由な様子でした。対向車線のトラック運ちゃんと目が合いました。運ちゃんはニッコリ笑ってオイラに挨拶、オイラも同じ挨拶を返しました。私の前をようよう渡り終えた老人は、今度はトラックの前をチョコチョコ急ぎ歩きです。時が止まったように静かでした。誰もクラクションなど鳴らさず、静かに待ちました。トラックの運ちゃんは渡り終えた老人を目で確認し、再び私に二本指の敬礼をしてくれました。私も妻も真似をし、二本指の敬礼。驚いたことに、トラックの後ろで待たされた人達の多くが、苛立たず怒らず、頭をチョコンと下げて下さる人さえいました。

　妻に「良いよなぁ～、あの運ちゃんかっこいいね～」私もいつか、彼の真似をしたいと密かに思ったのでした。小さな小さな良い話（？）でした。おしまい。

　風が強くなってきました。雨は降っていません。被害が最小限でありますように・・・・・。